小説執筆に適したパソコンを選ぶための4つのポイント

      2016/11/14

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今のご時世、スマホのみで小説を書いているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、小説を効率的に書くためには、スマホよりもパソコンの方が優れている面が多々あります。

スマホよりもパソコンで小説を書くべき理由と、執筆用のパソコンを選ぶ際に確認したい項目についてチェックしていきましょう。

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スマホよりも、パソコンの方が小説執筆に適している理由

まずは、スマホよりもパソコンの方が小説執筆に適している理由を紹介いたします。

キーボード入力が効率的

一般的に、スマホでフリック入力をするよりも、パソコンでキーボードを使って入力する方が効率的に小説を書くことができます。

入力速度にどのくらいの違いが出るのか、実際に同じ文章を使ってスマホとパソコンので入力して比べてみました。

検証に使用したのは、夏目漱石『吾輩は猫である』の冒頭文です。

 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
 どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとでよく聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕まえて煮て食うという話である。しかしその当時は何というか考もなかったから別段恐ろしいとも思わなかった。ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ち着いて書生の顔を見たのがいわゆる人間をいうものの見始めであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されるべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず顔の真ん中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙を吹く。どうも咽せぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃知った。

その結果、

パソコン→4分41秒
スマホ→7分34秒

となりました。

もちろん、入力速度には個人差があります。しかし、僕は普段の生活の中でパソコンもスマホでもかなり頻繁に文字の入力を行いますので、どちらも習熟度はさほど変わらないと思います。この場合、スマホはせいぜい右手の指1本と左手の指1本の計2本で入力できないのに対して、パソコンを使えば合計10本を使って入力をすることができます。

もしも現時点ではスマホの方が入力速度が速いという方がいらっしゃるかもしれませんが、ホームポジションを覚えてブラインドタッチができるようになれば、必ずパソコンでの入力速度の方が上になるはずです。

タイピングの練習をする場合は、「寿司打」というサイトがおすすめです。

※参考:小説執筆のスピードを上げるために、「寿司打」でタイピング練習をしよう!

 

ただし、今はスマホ用に持ち運べるキーボードもあります。こちらを使うとある程度は入力スピードが改善されるのですが、コンパクトさを追求した結果として、どうしてもタイピング感が悪かったり、キーボードの幅が狭すぎて使いづらかったりということがあります。

もしもスマホでキーボードを使用するという場合は、打鍵感がしっかりしていて、大きなものを使用することをおすすめします。

画面サイズが大きい

当たり前のことを言うようですが、スマホよりもパソコンの方が画面のサイズが大きいです。小説を書く際には、これが大きな差を生みます。

小説を書く際は、前の文章との整合性を確かめながら作業を進めていくことになります。このとき、直前の文章を参照するだけであればスマホでも問題なく作業を行うことができるのですが、少し前の文章を参照しなければならないとき、パソコンであればスクロールなしで見れるところを、スマホではスクロールしなければ見れないということが多々あります。

少しの時間のロスのように思えますが、目線の移動だけで前の文章を確認することができるとだいたい1秒くらいの時間の短縮になります。小説を書く際には何度も何度も前の文章を確認することになりますから、積み上げると大きな差になりますよね。

また、スマホでは画面が小さすぎて異なるアプリを一つの画面に並べて表示させることができませんが、パソコンであれば、いくつかのソフトを同時にデスクトップに並べておくことができます。これは、調べ物をしながら書かなければならないというときに、資料を参照しながら執筆を進めることができるので大変便利です。

スマホで調べ物をしながら執筆しようとすると、資料とテキストファイルを行き来するのに、いちいちアプリを切り替えなければなりません。これも1回1回は小さなロスですが、積み重ねることで多大な時間を浪費してしまうことになります。

小説を執筆するのに適したパソコンを選ぶ5つのポイント

さて、ここからは小説を執筆するのに適したパソコンを選ぶためのポイントを紹介いたします。

最終的にパソコンを選ぶのは皆さまですので、ここで挙げているポイントをチェックしながら、自分は何を優先したいだろうかと考えてみてください。

OSは何がいいの?

現在、日本で使用されているパソコンの多くはWindowsが搭載されています。ただ、最近はiPhoneを使用している人が増えた影響か、Apple社のMac OSを搭載したMacを使用する方も増えてきています。小説執筆用にパソコンを新たに買おうとするときに、どちらを購入すればいいのか悩んでいる方も多いことでしょう。

僕はWindowsもMacもどちらも使ってきて、今はMacを使用しています。その経験から言わせいただくと、どっちを使っても小説を書くことはできます。もちろん、どちらにも一長一短がありますので、そこを理解して選ぶ必要があります。

Windowsのメリット・デメリット

Windowsのいいところは、普及率が高いので困った時には検索すれば大抵の解決策が出てくるということです。

また、Windows版しか配布していないフリーソフトも多数存在します。もちろん、Mac版しか配布されていないフリーソフトというのも多数存在していますし、Windowsでできることは大抵Macでも代替ソフトでなんとかなる場合が多いのですが、やはりまだまだWindowsの方がフリーソフトの種類が豊富で、かゆいところに手が届きます。小説を執筆するためのテキストエディタにも様々なものがあるので、試してみるといいでしょう。

ところで、学校や職場ではWindowsが搭載されたPCを使っているという方も多いのではないでしょうか? WindowsとMacの操作性は微妙に違っている部分があるので、職場ではWindows・家ではMacというようなことをしていると、些細なミスを連発してストレスが溜まってしまうかもしれません。

ここまでメリットをたくさん挙げてきましたが、デメリットは……実は、特にありません。別にOSにこだわりがないという方は、Windowsを選ぶのが無難だと思います。

Macのメリット・デメリット

Macは、まずデメリットから紹介していきましょう。

まずは、Windows機を買うよりも高くついてしまうことが挙げられます。Windowsであれば、安けれ5万円くらいから小説を書くのには十分なスペックのパソコンを手に入れることができるのですが、Macは最も安いノート型パソコンのMacbook Air 13インチが98,800円から。スペックとしては十分すぎるほどに十分なのですが、学生さんなどには少し苦しいお値段かもしれません。

また、前述したように職場などでWindowsなどを使っていて急に執筆用にMacを使い始めると、その操作性に最初は戸惑ってしまうかもしれません。

しかし、Macにはそれを補って余りある魅力があります。

大事なことなので最初に言いますが、Macはかっこいいです。Windowsよりも、圧倒的にクリエイティブな気分になることができます。創作活動をする上でテンションや気分は大事ですから、お金さえあればこれだけでもMacを購入する理由になります。

また、Macは何と言ってもトラックパッドの性能が抜群にいいです。最近のWindowsを搭載したノート型パソコンのトラックパッドは随分と改善された印象ですが、それでもトラックパッドは反応が悪く、マウスなしでは使う気にはなりません。しかし、Macは本当にマウスがいらないくらいにトラックパッドの操作性が気持ちいいです。特に、三本指でスワイプするとソフトが切り替わるのは爽快です。

このあたりは個人の感覚にもよるところがあると思いますので、家電量販店などで試してみるのがいいと思います。

ノート型?デスクトップ?

小説を書くときにはノート型パソコンを買うべきか、それともデスクトップパソコンを買うべきか……。

これに関しては、断然ノート型PCをおすすめします。

小説以外にも様々な作業をこなすという方はデスクトップパソコンを購入することも考えていいと思いますが、小説を書くことができればそれでいいという方は、ノート型パソコンの中から選べば大丈夫です。

理由は2つ。

1つ目は、デスクトップ型パソコンを買うと周辺機器を揃えるのが面倒くさいということ。ノート型PCを購入すると、他に何も購入することなく使用することができますが、デスクトップPCの場合は他に自分でディスプレイやキーボード、マウスといった周辺機器をそろえる必要があります。

2つ目は、持ち運ぶことができるということ。いつも自宅の同じ場所で小説を書いていると、何もアイデアが思い浮かばなくなることがあります。そんなとき、近くのカフェなどにパソコンを持ち出すことができれば、普段とは違った環境で執筆することができます。新しいアイデアが浮かんでくることもああるでしょう。また、出先で少し空いた時間なども執筆にあてることができます。

画面の大きさは?

ノート型PCを選択することが前提ですが、ディスプレイのサイズには大きく分けて11型、13型、15型があります。17型というのもありますが、こちらは大きすぎて持ち運ぶのが大変すぎます。また、10型というのもありますが、こちらは11型とほぼ同じだと考えてもらって構いません。もちろん、ちょっと小さいですが。

少し前まで8型のWindowsタブレットなどが流行していて、それにキーボードを付けて小説を執筆するという手段もあるのですが、やはり画面が小さいのがネックになります。僕は過去に10型のタブレットPCを使用していたのですが、画面が小さすぎて作業がしづらかったです。11型でも、文字を編集する際には少しつらい広さではないかと思います。

これが15インチとなると、表示することのできる領域は広くなるのですが、今度は持ち出すのが億劫になってしまいます。せっかく持ち出すことができるのがノート型PCの特徴なのに、これでは良さを殺してしまいます。

個人的には、13型くらいが作業もしやすいし持ち出しやすいサイズなのではないかと考えています。ただ、11型で十分という方もいれば、15型でないと狭くて作業できないという方もいらっしゃるかと思うので、ここは家電量販店などで実際に触ってみることをおすすめします。

僕は個人用のPCとして15型のMacbook Pro Retinaを使用しているのですが、外に持ち出すときはやっぱりちょっと億劫です。他の方と打ち合わせをするときに、相手が11型のMacbook Airをスマートに取り出すと、いいなあと思うことが多々あります。

僕は作業領域を何より優先したかったのでこの選択は間違っていなかったと思っているのですが、すぐに取り出してすぐに書いてすぐにしまいたいという方には、11型くらいの大きさがおすすめですね。

スペックはどれくらいがいい?

小説を書く際には、小説を書きながらブラウザで検索し、あとはYoutubeなり音楽プレイヤーなりでBGMを流せればそれで十分なので、高いスペックのPCを購入する必要はありません。

他の作業をしたくて、かつお金があるという方は、スペックとしてはいくら積んでも困ることはありません。しかし、お金が無限に余っている方ばかりではないと思うので、いくつか指標を出してみます。

まず「CPU」について。これはざっくり言うと、パソコンの脳みそにあたる部分です。当然のことながら、頭のいいCPUを使えばパソコンの処理能力は上がりますが、値段は高くなっていきます。ここでCeleronなどを選ぶと、モタつきにイライラしてしまうことがあるかもしれません。それほど高スペックのものは必要ないのですが、core-i3以上を選んでおくのが無難かと思います。

次に「メモリ」についてですが、これは標準搭載4GBのものが低価格帯のPCでは多いでしょうから、4GB以上あれが十分であると考えます。

ストレージの種類については、「SSD」と「HHD」の2種類があります。SSDの方が読み込みや書き出しの速度は速いのですが、値段が若干高いという欠点もあります。ただ、テキストファイルを扱うだけであればそれほどストレージの容量を使うこともありませんので、SSDの128GBあたりにしておくのがよいかと思います。同じような価格帯でストレージ容量を増やしたければ、そのときはHDDに変えるというような形で。

小説執筆用のパソコンを買うのにも想定している予算があるかと思いますので、それに合わせて調整をしていきましょう。

まとめ

スマホよりもパソコンの方が小説執筆に適している理由と、パソコンを選ぶ際に確認しておきたい項目を紹介いたしました。

確認したいポイントは、

  1. OSについて
  2. ノート型がデスクトップか
  3. 画面の大きさについて
  4. スペックについて
  5. でした。

    上でも何度か書きましたが、長く使うものですので、家電量販店等で使用感を確認してから購入することをおすすめいたします。

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    蓼食う本の虫 主宰。文芸同人「無間書房」で短編小説や140字小説を書いています。

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