蓼食う本の虫週報【第6週】

こんにちは!蓼食う本の虫主宰のあとーすです。

先週末は九州に台風が上陸し、日曜日は1日中、風が強かったです。しかし、僕の住んでいる熊本はなんとか直撃をまぬがれ、特になんともなく過ごしている状況でございます。

 

先週の蓼食う本の虫

先週は以下の記事を公開いたしました!

 

散文の報道に対置されるリズムの芸術/詩についてのいくつかの考察

ぬいさんにご寄稿いただきました。詩とリズムにまつわる記事です。

小説を書く方にとっても、詩独特のリズムは参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

 

ファンタジー小説執筆に役立つ、意外と知らない中世農村生活のポイント3点

冷蔵庫さんにご寄稿いただきました。

中世農村生活について、丁寧にまとめていただいている記事です。途中で創作のヒントもありますので、ファンタジー書きのみなさまはぜひ。

編集部トーク

あとーす
今週のお題は「140字小説の書き方」です!

蓼食う本の虫編集部のメンバーは、140字小説に積極的に取り組んでいます。あんまりメジャーな創作ジャンルではないですけど、最近は書いている人も増えて来たような…?

神田
そうですね。

今は「140字小説」でTwitter検索すると、毎日たくさんの作品が投稿されているのが分かりますね。

あとーすさんはかなり前から140字小説に取り組まれていると思うのですが、やはり数を書くと自分の型のようなものができてくるものですか?

 

あとーす
もうかれこれ3年くらい140字小説を書いているような気がしますが、確かに型みたいなものはできてくるかもしれませんね。でも、振り返ってみるとやっぱり昔とは違うものを書いていたりするので、どんどんと変わっていくタイプのものなのだとは思います。

140字小説って、すごく大雑把に分けると「物語」タイプと「ポエム」タイプに分かれると思うんですよ。この分類で言うと、神田さんが物語で僕がポエム。

もちろん僕も物語っぽいものを書くことがありますが、物語の場合は、ある特定の情景や場面があって、それを140字の枠へ如何に落しこんでくのかというのが勝負になってくるんだと思います。しっかり「起」から「結」までの流れを作らないといけないから、そこがなかなか難しい。

一方で、ポエムタイプは抽象的なものたちを繋ぎ合わせる感じ。言葉の密度みたいなものが必要になってくる。ふわふわした感情や言葉たちをいかに編むかというところに重点があるのだと思います。

それで、色んな人の140字小説を見て思うのですが、基本的に上手い人たちって「物語」がイプが基本でそこに若干のポエムを入れられる人なんじゃないかなあって。ずばり例を出すと、蓼食う本の虫でも記事を書いてくれている雨谷 ハルさんとかですね。

神田
雨谷さんは物語とポエムのバランスが本当に絶妙ですよね。

140字小説を書く方は少しずつ増えていると思いますが、頭一つ飛び抜けて上手い。

どれも考えつくされていて、一つ一つの作品を丁寧に書いていらっしゃるのだろうなという印象です。

私は調子が良かろうと悪かろうととにかく書きまくる乱れ書きタイプなので、好きな物書きさんのホーム画面に質の高い140字小説が並んでいるのを見ると、見習わなければならないなと感じますね。

個人的には、あとーすさんも「これだ!」という案が浮かんでから書き始めるのかなというイメージがあります。

 

あとーす
僕も何も決めずにiPhone握りしめてうんうん唸るタイプなんですけど、単にその頻度が低いというだけですね(笑)

蓼食う本の虫は書く側の人のためのメディアなので踏み込みますけど、質の高いのをたまに流すのと、そこそこのやつを毎日流すのってどっちがいいんだろうっていう問題はありますよね。

140字小説が一つの作品単体で完成することってないと思っていて。小説家だったら代表作みたいなのがあるけど、140字小説を書いている人にとってはそうではない。作品が個別ではなくて、作者や他の作品との関連がすごく密接になっている。

読み手にとって最高なのは、毎日最高の作品を読めることなんでしょうけど、まあ実際的には質か量かのどちらかを殺す必要がある。個人的には、そこそこのやつを継続的に発表できる方が強いんじゃないかなと思うんですよね。なんというか、140字小説を読む人たちは、作品を結構なんとなく読んでいる感じがある。

それが悪いと言っているわけじゃなくて、むしろそれだけ文章がフランクに読まれるって喜ばしいことなんですよね。アマチュア小説家の文章なんて、誰にも読んでもらえないことの方が多いから。

で、そのなんとなく読まれている中では、その「なんとなく」を継続的に届ける必要があるというか…。

神田
しかも140字小説を読んでもらうためには、他の小説だけではなくネタツイート、名言、雑学、果ては漫画・動画など、同じタイムラインに表示されるあらゆるコンテンツと競い合っていかなくてはならない。

たった140字とはいえ、タイムライン上ではそれなりに圧迫感があったり、詰まっていて読みづらい感じもあるので、読んでいただくために意識しないといけないことは多いですね。

ところで、140字小説というと「君」と「僕」が出てくる青春系小説が多い印象ですが、やはり短い中で伝えないといけないという制約に起因するのでしょうか?

 

あとーす
「君」と僕は、登場人物を匿名化しながらも関係性を示せるので使いやすいですよね。特に「君」という言葉は、そこに恋愛関係があることを端的に表すことができるわけです。それが両思いなのか片思いなのか、熱烈なものなのか仄かなものなのかは場合によりますけど。

あと、青春系小説が多いのは共感を得るためですよね。青春ってこうだったよねというような、あるいはこうだったらよかったよね、というような共感。青春時代は誰しもが経験するものなので、そのあたりがめちゃくちゃ作りやすいんですような気がします。

編集部メンバーが先週読んだ本

あとーすが読んだ本

お仕事が忙しく、気がつけば1週間が終わっていました。

もっと余裕のある大人になりたいものです…。

神田が読んだ本

『君はポラリス』(三浦しをん)

人の数だけ恋の形があるということを、読みながら「知る」だけでなく「感じる」ことができるほど没頭できる一冊でした。

短編集なので長編が苦手という方にもおすすめです。

まとめ

またもや週報で遅刻してしまって申し訳ありませんでした。

しかし、なんとか2記事更新できてよかったなーという気持ちです。もっと頑張らなくてはならないんですけどね…。

蓼食う本の虫に寄稿していただけるライターさんも引き続き募集しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!