同人誌作成の資金集めにフレンドファンディングアプリ「Polca」を使う

クラウドファンティング事業を行うCAMPFIREが「Polca」というサービスをリリースした。

同社はPolcaでの資金集めを「フレンドファンティング」と称し、従来のクラウドファンディングよりも気軽に資金集めができる社会を目指しているようだ。

同人誌の作成資金をクラウドファンディングで行うというアイディアはこれまでもあったと思うが、Polcaを使えばそれがもっと気軽にできそうだ。

フレンドファンディングアプリ「Polca」とは?

上でも書いたように、CAMPFIRE社はPolcaをフレンドファンティングアプリと呼んでいる。

※フレンドファンディングとは、友だち(friend)と、資金調達(funding)を合わせた造語です。
Polcaより)

クラウドファンディングとは、ある目的のために不特定多数の人から資金を募ることを指す。日本ではCAMPFIREやMAKUAKE、Readyforなどが有名で、2018年9月にはクラウドファンディングの先駆け的存在であるKickstaterが日本にも上陸する。

Polcaは、そのクラウドファンディングをもっと気軽で身近なものにしてくれる。

 

まずはアプリをダウンロードする。iOS版Android版が提供されている。

登録方法も簡単。ユーザー名と電話番号を入力すると、SMSでコードが送られてくる。そのコードを入力すれば登録は完了だ。

 

資金集めをするプロジェクトを作るのも簡単。

まず、画面下にある「はじめる」ボタンをタップしよう。

 

すると、すぐにプロジェクトを作る画面が出てくる。黄色い「はじめる」ボタンをタップ。

 

プロジェクトの内容を入力することができるので、自分が実行したい企画を入れよう。

 

次に「目標金額」「お返し」「お礼メッセージ」を入力する。

 

「目標金額」は300〜10,000円の間で入力することができる。同人誌を作成する場合は、印刷等にかかる金額を入れると良いだろう。

「お返し」では、1人あたりの支援金額とお礼の内容を入力する。1人あたりの支援金額は300〜30,000円の間で設定できるが、なるべく低めに設定した方が気軽に支援してもらいやすいだろう。また、お返しの内容は自由に設定して良い。「完成した本を1冊献本」「巻末に支援者としてクレジット」などが簡単な方法だろうか。

「お礼メッセージ」には、支援してくれた人への感謝の気持ちを入れておこう。

 

入力が完了したら、「作成してシェア」ボタンをタップしよう。

リンクをコピーしたり、各種SNSにそのまま投稿したりすることができる。

 

LINEなどで知り合いのみに送るのも良いし、Twitterなどに投稿して多くの人からの支援を募集しても良いだろう。

ただ、Polcaでは支援者とクローズドでやりとりをする機能がついていない。支援した人とはメールや各種SNSでやりとりをすることになると思うので、どのように連絡をとるのかをあらかじめ決めておくとスムーズだろう。

 

支援する方法も簡単。クレジットカードを登録して、それで決済を行うだけだ。クレジットカードはMasterCardとVISAに対応している。

通常のクラウドファンディングは1回の支援にそれなりの金額が必要だったし、リターンをいくつも準備する必要があった。しかし、Polcaは少額から資金を募ることができるし、リターンの設定も一種類のみでシンプルだ。

同人誌のクラウドファンディングについて

Polcaではすでに、リトルプレスやZINEなどのファンディングをいくつか見つけることができる。同人誌も呼び名が違うだけで、基本的にはこれと同じようなものだろう。

同人誌を作ったことがある方はお分かりだと思うが、少部数を印刷するのにも意外とお金がかかる。価格をつけて頒布をすればある程度は回収可能だが、そもそも売れるかどうかわからないし、最初に数万円を出して印刷するのも難しいという人も多いだろう。

しかし、先に資金を募ればあとは自分が行動するだけ。また、実際に作成・頒布する前に告知もできるし、リターンに完成した冊子を設定すれば「予約販売」のような形にすることもできる。

もちろん、フレンドファンディングを始めたからといって必ず支援してもらえるとは限らない。フォロワーに興味を持ってくれそうな人がたくさんいれば支援してもらえるだろうし、そうではなくても、抜群に面白い同人誌企画ができれば資金も集まるだろう。

しかし、失敗したとしても駄目で元々。何か始めてみたい企画があるならば、試してみる価値はあるのではないだろうか。

まとめ

フレンドファンディング「Polca」は、まだリリースされたばかりで機能面としては発展途上な部分もある。しかし、現状でも普通につかう分には問題がなく、むしろこれからさらに使いやすいようにアップデートされていくのかと考えると楽しみだ。

文芸同人界隈では、このような新しいサービスに手を出す人が少ないような気がしている。しかし、面白い同人誌の企画があるのにお金がなくて躊躇しているという方は、ぜひPolcaを使って企画を実現してみてほしい。

もし何かPolcaでフレンドファンディングを始めるという方がいれば、ぜひ僕のTwitterアカウント@ATOHSaaaまで連絡してほしい。面白い企画であれば支援します!

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