金なし!コネなし!実績なし!から、才能でメシを食えるようになるには?

創作を愛し、いつの日か自分が創り上げる作品でメシを食っていけたらなぁと夢を描いてる者も多いのではないだろうか。だが、現実は決して甘くないという事を思い知らされ、大きくそびえる壁の前に呆然と立ち尽くすしかないと悟った者も、きっとほぼ同数居るであろう。

『好きな事でメシを食う』。どの業種にも限らず、これを実際に成し遂げている者はほんの一握りであり、作家やクリエイターなど“才能”を売りにする者ならなおの事である。

しかし諦めないで欲しい。今、名を上げている著名な方々も元々は“その他大勢のひとり”でしかなかったワケであるのだ。如何にしてそのそびえ立つ壁を乗り越え、鮮やかな景色を見るに至ったか。その方策を少し、考えてみようではないか。

創作者なら、無い物は“創ればいい”

何か行動を起こそうにも、カネがない、コネがない、実績がない。この“三無い”こそが最初の壁であり、そして最強の壁である。多くの者はこの難敵の前に屈し、志半ばで道を引き返してしまうのである。

しかし、こう角度を変えた見方はどうだろうか。そう、我々は“創作者”だ。“無”からストーリーを生み出しコトバを紡ぎ“物語”を産み出すクリエイターである。段階を踏んでいけばこの“三無い”は創りあげる事ができるのではないかと。

“コネ”を創る

ひと昔前ならコネをつくることは容易ではなかった。しかしインターネットやSNSが普及した現在、その難易度は大きく下がったと言っていい。

Twitter、Facebook、Instagramなどでは“個”を。小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ピクシブなどでは“作品”を。それぞれを掛け合わせて“発信”する事はできる。しかしただ発信するだけならば、例え四つ葉のクローバーのような素敵な作品だったとしても、その他大勢の三つ葉の中に埋れてしまうだけである。読者やお客様が見つけてくれるのを待っていてはいつまでも見つけてもらえない。残念ながら受け身で待っている者の前に自然とコネは生えてきてくれはしないのだ。

では、どうすればいいだろうか。ひとつの答えは“読者を自ら迎えに行くこと”だ。例えば、私自身の主な発信場所はTwitterなのだが、フォローされる事を待っていてもそう簡単にフォロワーは増えていかない。関連するハッシュタグを辿って興味を持ってくれそうな人たちをフォローしにいくという手だ。

例えば自ら1000人フォローしたとする。そのうち3分の1でもフォローが返ってきてくれれば300人も“読者候補”が獲得できるわけである。そのほかTwitter以外の各SNSやサイトにおいても、コメントを残すやいいねをする、コミュニティに参加して有力者とコミュニケーションを図ってみるなど応用法のアイディアはたくさん生まれてくるはずだ。

“実績”を創る

多くの人はモノを購入するとき、実績を見て安心感を得る。何かしらの強みや実績、すなわち“ブランド力”無いとお金はなかなか動いてくれないのだ。

例えば賞レースの受賞経歴などがあれば大きな武器になるだろう。しかし、そんな大それたものでなくとも“実績”として自己をブランディングする事は可能である。

例えば、先に述べたSNSにおける実例をあげれば、『いま、若者に大人気!インスタフォロワー3万人を誇る注目作家○○氏!!』こんなコピーライティングを見た事は無いだろうか?コツコツとフォロワーを増やしていけば“実績”として使えるのである。

もうひとつ例を挙げるとするならば、各企業や団体が主催する展示会や販売会に出展してみたり、一人では難しくとも何人かと連名で個展を開催してみるとかも有効だ。参加するだけでも“実績”として残す事ができる上に、たとえ多くはない部数であれ工夫を凝らして完売させたとしたら『第△回○○マーケット出品即日完売作品!』と銘打つ事もできる。参加を重ね、実績とブランド力がある程度積み重なってきた頃には、参加者同士や主催者や制作企業などとも交流が深まり、“コネ”も同等に開拓でき、大きな仕事につなげていく事も可能である。

“カネ”を創る

なにかを製作しようにも、どこかに参加しようにも、もっとも現実的かつ難敵なのがお金の問題である。都合よくスポンサーが現れてくれればラクであるがもちろんそんな甘い事は簡単に起こり得ない。

そこで利用するのがクラウドファンディング(makuakeやキャンプファイヤーなど)やトークンエコノミー(VALUなど)といった支援サービスを活用する手だ。

現に、お笑い芸人であり絵本作家である西野亮廣氏が『えんとつ町のプペル』を出版した際は、様々なスポンサーからのオファーを断り、出版からマーケティングに際するその全てをクラウドファンディングで賄い実現させた。元々メディア露出のある有名人だからできたのでは無いかという見方もあるだろうが、それこそが西野氏自身が過去に積み上げてきた“実績”とブランド力である。

少し話は変わるが、この記事を見てくださってる画面の前の貴方は、筆者である私の事をご存知だろうか?おそらくほとんどの人が私の事など知らないであろう。私自身テレビなどに出演したことはないし決して知名度は高く無い。その程度の知名度の人間である私ですらクラウドファンディングの助力によって美容室専売品のオーガニックシャンプーとトリートメントを創り上げた過去があるのだ。

そういった意味では、先に述べた“コネ”を創り、“実績”を創れば、たとえ西野氏のように数千万円もの大金は集められなくとも、ある程度の資金は獲得する機会は創る事ができると言えるだろう。

その資金を元に活躍の場を広げていく事ができれば、少し展望の拓けた未来が見えてくるのではないだろうか。

おわりに

さて、短い記事の中に詰め込んでしまったがいかがだっただろうか?このコラムが創作に励む皆様のひとつのヒントになれば嬉しく思う。

余談ではあるが、このコラムが無事公開され皆様の目に届いたということは、今回私はこの【蓼食う本の虫】さまと関係を結ぶ事ができ、ひとつの“コネ”が生まれたことになる。そしてもしこのコラムが多くの方の目に届き、多くのアクセスを獲得する事が出来たなら、もう少し深く掘り下げた続編を執筆するという“実績”を得るかもしれない。さらに続編が続き数万字に及ぶまで人気を博したら書籍化し“カネ”へと変化するという可能性だってゼロではないかもしれない。

もちろん想像するほど簡単なことではないが、私自身がこのコラムで執筆した内容を体現し、この話の信ぴょう性を証明する事が出来たならとても“面白い”事だと思う。そうなれるよう、私自身もコトバと真摯に向き合い、努力を続けていかなければと心から思う。

そしてなにより大切なのは、私も含め皆様も“成功”に囚われ過ぎず、創作を自由に楽しむ気持ちを決して忘れる事のないようにしていけたらと願うことを伝え、締めの一文とさせて頂きたい。

ABOUTこの記事をかいた人

水上いろは

フリーライター。マーケティングマネージャー。 都内と神奈川に展開されるヘアサロンやエステサロンを中心としたマーケティングコンサルタント・集客マネジメント業に従事したのち、その経験を活かし現在では美容・恋愛系コンテンツやサッカーコンテンツを中心にビジネスを絡ませたコラム執筆を手がけ、様々な企業とタイアップをしている。 ライター業の傍ら、Twitterでアトリエ部と称した総勢100名を超える創作サークル“アトリエほへと”を主宰し、自らも定期的に“いろはの三段詩”を発表し、現在フォロワーは約5000人にのぼる。 好きな食べ物はアップルパイとバウムクーヘン。