挫折しないリレー小説の始め方・進め方

小説は基本的に一人で書くものですよね。しかし、たまには他の人と協力したり遊んだりしながら小説を書くのも楽しいものです。

以前、三つのお題に沿って物語をつくる三題噺を紹介しました。この三題噺を、みんなでお題を共有してやってみるのも面白いでしょう。とは言え、三題噺は各人で書いたものを最終的に読み合うしかありません。もっと皆で遊べる小説の遊びはないものか……。

そんなことを考えている方におすすめしたいのが「リレー小説」です。

リレー小説とは?

リレー小説が何かご存じの方も多いかもしれません。その名の通り、一つの小説を皆でリレーして書いていくものです。

前の人はこういう展開にしたかったのかな? と考えて書いていくのが楽しいですし、次の人にこう書いてほしいな、と思いながら書いていくのも楽しいものです。もちろん、大抵の場合は思ったようには進んでいかないのですが……。しかし、思わぬ方向に物語が進んでいくのもまた面白いポイント。

リレー小説には、リレーで書いていくという以外に特にルールはありません。しかし、いくつかのオプションをつけることができるので、紹介していきますね。

設定を考える

最初の人がすぐに小説を書き始めても良いのですが、そうすると最初の人の負担がかなり大きくなります。

そこで、ある程度の設定は話し合って決めておく、というのもおすすすめです。ジャンルはファンタジーなのか、恋愛なのか、SFなのか。主人公は男性なのか女性なのか、年齢はいくつくらいか、どんな性格をしているのか。登場人物にはどんな人がいるのか。などなど。

設定を最初に決めておくと、作品全体の雰囲気が決まるので、大きく脱線することなく進めていくことができます。

順番を決める

最初に順番を決めておくと、「次は誰が書く……?」という事態に陥らなくておすすめです。たとえばどんなに書きづらい状況の展開であっても、順番さえ決まっていれば何とかなるものです。

また、できれば何周したら終わりかも最初のうちに決めておくと、最後まで書ききることができます。

執筆期間を決める

人間は締め切りがないとなかなか書けない生き物です。リレー小説の場合、誰か一人でも書くのを諦めてしまうと、すべてが台無しになってしまいます。そこで、一人がどれくらいの期間で書くべきかを決めておくのがおすすめです。

1週間などに設定しても良いのですが、これだと1周するのに4人で1ヶ月、10人で2ヶ月半もかかってしまいます。最後の方の人は回ってくるまでかなり待たなければなりませんし、長期化すると面倒くさくなってきて途中で挫折する可能性が高まります。

そこでおすすめなのが、「自分の順番が回ってきたら48時間以内に回す」という制限をつけること。字数制限は無しにします。こうすると、大抵の人はさすがに時間が取れます。また、字数に制限がないので、とりあえずできたところで回すという判断が可能です。

以前この方法でリレー小説を実施したことがあるのですが、1万字以上書いて完結することができました。

別に24時間でやっても良いのですが、急に用事が入ったりすると1日ぜんぶ潰れてしまうことがあります。また、深夜に回ってきたりすると、寝てる間に24時間のうち8時間くらい消費していることもあります。

そういう悲劇を防げるのが48時間なのです。おすすめです。

リレー小説の進め方

ルールを決めたところで、早速リレー小説を始めましょう。

ここでは、「何に書いていくか」が重要になります。

Google Docsを使おう

ノートに書いて回していくのは趣がありますが、渡すのがかなり面倒なので3人以上の場合は向いていません。メールにファイルを添付するのも良いですが、今どのファイルが最新なのかすぐ分からなくなってしまいます。

そこでおすすめしたいのがGoogle Docsです。これは文字通りGoogleが提供しているドキュメントサービスで、ブラウザ上でWordなどとほぼ同じことができます。

URLを共有すれば閲覧・共有ができるので、最新版がすぐにわかります。また、自分の番じゃなくても他の人がどんなものを書いているのかすぐに見れるのも便利なところ。

また、間違えて全文消してしまったり、「あのときの状態に戻したい……!」と思ったりしても、すべての変更履歴が残っているので安心です。

連絡手段を決めよう

リレー小説を進行するためには、全員に一括で連絡できる手段があった方が良いです。

面識のあるメンバーなら、LINEなど普段使い慣れているツールを使うと良いでしょう。

Twitterなどで仲間を募った場合は、本名を登録していたりするLINEは使いづらいですよね。その場合は、TwitterのグループDM機能を使うのがおすすめです。あるいは、SlackやDiscordといったチャットツールを使うのも良いでしょう。

かしこまったツールを使うと空気感が硬直してしまうので、できればメールなどではなくチャットツールを使うのがおすすめです。新しい場面が投稿された場合は、適切に褒めたり騒いだりするとモチベーションアップにつながります。

あとはやるだけ

あとは難しいことはなくて、ひたすらに書いて順番を回していくだけです。

これだけ用意周到に準備しても、リレー小説は途中で挫折してしまうことがあります。しかし安心してください。リレー小説とはそういうものなのです。終わらなくて当然くらいに考えていて良いと思います。だって、誰か一人でもやる気をなくしたらそこから総崩れするんですよ? 人数が多ければ多いほど失敗します。覚悟してください。

もし万が一完成したら、小説投稿サイトに投稿したり、同人誌を作ったりするのが良いでしょう。

おすすめの小説投稿サイトはこちらにまとめてあります。

まとめ

リレー小説は始める前にまだ見ぬ物語たちにわくわくしている時間が一番楽しいです。実際に始めてみると、前の人の話がひどかったりして、一体どうやって書いたら良いのか全然わからなくなってしまいます。

しかし難しいからこそ、完成したときの喜びもひとしお。その可能性は、準備をどれだけ周到にやるかにかかっています。

何度も言いますが、準備をどれだけやったところで失敗するときは失敗します。しかしそれはしょうがないことなので、難しいことは考えずに全力で計画して全力で楽しみましょう!