Genkoは、小説を書く人のためのQ&Aサイトです

長編を書く時のコツってありますか?

+4 支持
あきか Snake (3,440 ポイント) 2/3 質問 執筆
今度長編書いてみようと思っているのですが、何かコツはありますか?

一応過去に何度か失敗しているので、

・書きたいシーンのみで構成する。(書きたくないシーンは途中で止まるので)

・最後も書きたいシーンにすること。(途中で、その先に書きたいシーンがそれほどない事に気づいたパターン)

という点は気を付けているのですが、他に何かありますか?

回答 2

+4 支持
和菓子 Owl (5,500 ポイント) 2/6 回答
あきか 2/13 選択
 
ベストアンサー
 以前「モチベーションの保ち方」のところで回答したことと重複するところもありますが、精神論はなるべく排除して、テクニカルな条件のみあげておきます。ご参考までに。

・アイデアを最低3つ、基本4つで作る
――「序破急」だの「起承転結」だの言われているのは、アイデアの数のことです。三個か四個は盛り込まないと長編は書けないという条件的な意味だと思ってください。アイデアってなんだと言えば、「生まれて・育って・親孝行して・死ぬ」みたいな印象的な出来事のことです。「失くして・探して・挫けて・見つける」という四つのアイデアが有名なテンプレートです。「出会って・好きになって・苦悩して・結論が出る」にすればラブストーリーですし、「能力を身につけて・大切なひとを傷つけて・引きこもって・愛によって救われる」にすればアナ雪です。それぞれのジャンルにテンプレートがあるので、それをどう崩してゆくか、あるいは別ジャンルに流用するかなど作家の腕が問われるところです。最初はじぶんの好きな作品からアイデアを抽出して真似て書いてみるとよいと思います。

・風呂敷を広げたら、畳むことを考える
――アイデアは原理として何個でも盛り込めます。宇宙バトルしながらラブコメして、そのなかでアナ雪しながら推理勝負して、スポーツの全国大会で優勝するストーリーみたいなものも書けると思います。ただ、アイデアを増やせば増やすほど、その回収に手間取るのがわかると思います。それを「(広げた風呂敷を)畳む」などと言ったりしますが、広げるのは無限大ですが、畳むのはいつも一点です。最後に用意された一点に収束してゆきます。もちろん「夢オチ」という一点に向かってゆけば事実上は畳まなくて済むわけですが、そのあたりはいろいろと別問題になってきます。畳めないものを盛り込んでも、長編は書き終わりません。「一流作家はアイデアを選ぶが、三流作家は思いついたものを全部使おうとしてしまう」と編集さんから言われたことがあって、耳が痛かった思い出があります。

・キャラクターに任せる
――「目的意識が高くてアクティブ」な人物と、「目的意識が低くてやる気のない」人物をマッチングするとポンポン話が進みます。涼宮ハルヒとキョンなんかが、私は一番すきだったりするのですが。『ノルウェイの森』の自分勝手な女と、やれやれしている男もいいコンビですね。ここにトラブルメーカーを入れるともっと進みます。ハルヒは、目的意識+アクティブ+トラブルメーカー+ヒロイン…すさまじいです。卑近なところで言えば『サザエさん』の「カツオ」「タラオ」「ノリスケ」あたりです。「事件の裏にはやっぱり矢張」(『逆転裁判』)みたいな感じです。とにかく問題を起こしてかき回してくれるひとがいれば、それだけで進んでゆきます。舞台の大きさに合わせて1~3人くらい置いておきましょう。

・「偶然」でぶん回す
――物語は偶然によって飛躍します。「たまたま」ぶつかった女の子が、「たまたま」転校生で、「たまたま」同じクラスで、「たまたま」隣の席で…と言った感じに、偶然Aが偶然Bと衝突して玉突き事故のようにごりごり不条理に前進します。読者は「偶然の出来事が主人公の人生をどう変えてゆくのかしら」とハラハラしたり、たのしみにしたりするわけです。ぶつかりもしません、だれも転校してきません、クラス替えもありません、隣の席のひととは会話もしません、となってしまうと物語性に乏しい学生生活になります。正直、偶然を「あたま」で書くのは恥ずかしいです。「いやあああ、そんなことあるわけねえじゃん!」とセルフで突っ込みをいれないと気が済まないことになってきます。そこをぐっとこらえて、偶然を書くんです。偶然によって、主人公の人生が変わってゆく、国の運命が変わってゆく、地球存続がかかってくる、舞台やアイデアの大きさはどうでもいいです。とにかく「起こるはずなかったそれ」によって、なにかが大きく変わってゆくことが大事です。

・誤配する
――プロットを進めるには、ひととひとが会話しなくてはなりません。地の文でばかりやるには限界があるので、情報を交換させます。ただ情報伝達がみんなスムーズだったら、物語は短編で済むでしょう。たとえば正義と悪の構図で、「やめるんだ!そんなことしてなんになる!」「ははは、俺は世界を破壊したいんだ」という感じなったとして、「それは間違っている!」と正義が正論を放ち、「うーん、たしかに」ってなったら終わりですね。困ります。あるいはラブコメで、「和菓子くん、お弁当忘れちゃったの。だったら、私、お弁当余って捨てようと思ってたから、これ…///」っていう女子がいて、それに対して「はあ、お前お弁当捨てるとかブルジョワかよ~」となるから、ラブコメが愉快になってゆくわけです。ここで真意を受け取ってしまい「おまえ…俺のこと好きなのか」「はい♡」では数ページも持ちません。言ってること、やってること、それらが誤配されるからこそ、うまく伝わらないからこそ、物語は先に進む「必要」があるのです。そのあたり『ハヤテのごとく!』の第一話なんかが、もう本当にうまいです。このあたりはいろんな人間の立場を書けるか、という総合性が問われるところかもしれませんね。
あきか Snake (3,440 ポイント) 2/13 コメント
おお、ありがとうございます。
自分が意識してなかった部分もあったりして、かなり助かります。
頑張ってみます。
+1 支持
田島春 Cat (360 ポイント) 2/3 回答
長編を書くコツはどうも個人差が大きいようなので参考までですが。

・最も書きたいシーンを最後に

人と状況にも寄りますが、最も書きたいシーンを書き終えると続きが出てきません。
出てこない、というよりも密度が足らないだとか質の維持が出来ないという方向ですが。

・伏線とキャラの変化の管理

伏線をどの位置に張ったかというのを忘れることが多いので、メモ程度に位置を記録して確認しやすく。
キャラの変化、現在の心境、思いつきで追加された新特徴等も記録が必要になりましたね。
あきか Snake (3,440 ポイント) 2/12 コメント
回答ありがとうございます。
書きたいシーン最後は気を付けてますが、伏線管理は気が付きませんでした。
確かにAを説明するのにBとCの伏線がいるとかありますもんね。
...