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文体のぶれについて

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えいす Mouse (130 ポイント) 5/22 質問 執筆
日頃は三千から五千字ほどの話を書いている者です。
先日、自分としては比較的長い(一万字と少しくらい)の話をかなり苦労して書き上げました。

苦労したのは、そもそも物語を書き慣れていないのもありますが、
書くべきネタ集めよりも、苦手な場面を描写するにあたってどうにも文体に一貫性が出ず、そこを何度も書き直していたのが原因の一つだったのではないかと考えました。

書き上がった話を友人に読んでもらったところ、「導入がすごくいい!」という褒められ方をされました。
導入には、たしかに自分の得意とする幽玄な雰囲気や人気が無く物寂しい場所の描写を重視して盛り込んでありました。
ですが、そこから先は登場人物が多く出てきて会話を始めます。
会話を書くのは情景描写とは別に好きなのですが、どうも文章全体になじまない冗長さや軽薄が目立っており、
そこが文体の一貫性のなさや違和感を生み出し、出だしの幻想的な雰囲気を期待した読者はもしかしたらガッカリさせてしまったのではないかと思いました。

さて、みなさんにお聞きしたいのは、上記の例の通り、

・苦手な場面の描写はありますか。あるとすれば、どのように克服していますか。
・文体の一貫性を保つため、何か工夫していることはありますか。

この二点です。
そのほかこのトピックに付随したご意見がありましたら、ぜひお寄せいただければと思います。

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阿佐翠 Crow (1,600 ポイント) 5/23 回答
文体の一貫性、個人的にも苦労している部分なので、いろいろと共感します……。

 

「苦手」とは異なるかもですが、その場面を書くのに十分な経験や調査を求められる場面を書くのが苦手です。

作品の舞台が日本だとして、自分が住んでいる町の風景ならすらすら書けますが、それ以外の町を舞台にするとなると悩ましく感じることが多いです。同様の理由で、外国の風景や普段訪れない施設の描写なども苦手で、書くとしても当たり障りのない表現に留まってしまい、やはり難しく感じます。

これは間違いなく克服した方が良いとは思うのですが、いまだに苦手意識が拭えません。それで実際どうしているかというと、「そもそもそういうシーンを書かない」という方法で、とりあえずは逃げてしまっています。プロット段階で、「これは書けないな」と思う場面を消したり、別の舞台に置き換えることで事なきを得ています。

話の内容上、どうしても苦手な場面を通る必要が出てきた場合は、シーンとシーンの間で事を済ませてしまったり(主人公が外国に出発したら、次のシーンではもう帰ってきてる、など)、あえて詳しい描写を省いたりして、さりげなく逃げる形にしています。詳細を省く代わりに、そのシーンにはまた別のチャームポイントや盛り上げどころを入れておき、読者にはそちらに集中してもらう。それで上手くごまかす形ですね。

ただやっぱり、この苦手はちゃんと克服した方がいいんだろうなぁとは思うので、もっと修行しないとなぁとは思っています……。

 

文体の一貫性についてですが、まず何よりも大事なのは、「その作品に一番適した文体を見極める」ことだと考えています。

ド派手なアクションものを書こうとしたときに、詳しい情景描写、キャラクターの繊細な内面描写、などを盛り込もうとしても、真にやるべきことはド派手なアクションですから、それに合わない描写は作品に馴染んでくれません。

なのでまずは、これから書くものがどんな雰囲気の作品であり、それに合う文体はどういうものか、ということをちゃんと意識するようにしています。

その上で、これから書く予定のシーンを、その文体に合ったものに作り変えます。場面ありきではなく文体ありきで、シーンの中身を調整していく形です。

普段は物静かな文章で書いていても、作品をライトノベル風にしたいなら、軽薄な文章に作り変えたり、シーン内の会話の比率を多くしたり……などなど。同じ内容の会話シーンでも、会話のリズムや言葉づかいを変えることでがらりと雰囲気が変わったりしますので、いろいろと工夫のしがいがある部分になりますね。

どういう文体を目指すかによって修正法は異なってくると思います。近い雰囲気の作品や、近い文章を書く作家さんの本を読んだりしながら、自分の目指す文体について詳しく知ることが一貫性を保つ手助けになるのではないか、と個人的には思っています。

 

少しでも参考になりましたら幸いです。
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