SFプロトタイピングでイノベーションを LIXILが「未来共創計画」でアイデアコンテスト「FUTURE LIFE CREATIVE AWARD」を開催

株式会社LIXILが「未来共創計画」の一環として「FUTURE LIFE CREATIVE AWARD」を開催しています。

「未来共創計画」とは、誰も見たことのない世界を想像し、その世界での「豊かな暮らし」とは何かを探求するものです。今回はSFを通じて思考を拡張させるSFプロトタイピングの手法を用いて未来に向けたイノベーションを探求します。SFの社会実装をミッションとするアノン株式会社をパートナーに未来の住まいについて、人間六度氏と柞刈湯葉氏による2篇のSF小説を公開しました。

それとともに「未来共創計画」の一環として、未来の「豊かな暮らし」を探求するためのアイデアを公募する「FUTURE LIFE CREATIVE AWARD」を開催します。

小説や絵画、イラストなど表現方法は自由です。最優秀賞には賞金30万円とLIXILとの共創プログラムが用意されています。応募期間は2023年2月15日(水)~2023年3月14日(火)で、参加資格はプロアマ問いません。

詳細はこちらをご覧ください。

公開された2篇のSF小説のあらすじ

【ストーリー①】『持続可能の土塊(つちくれ)』人間 六度(にんげん・ろくど)

“家が生きている未来”では、温度や湿度を自由に管理し、酸素を生み出すことも可能になった。リフォームすら不要になり、絶えず再生することで新築同然の住まいを手にしたはずだった。そんなある日、土壌省から家とのエンディングを告げに1人の女性がやってくる。32年間の思い出がつまった家は、このままなくなってしまうのだろうかーーーー

【ストーリー②】『我が家の壁内細菌フローラ』柞刈 湯葉(いすかり・ゆば)

遺伝子を設計された微生物群によって、間取りも変えられる家が当たり前になった時代。私は、実家で家事をしながら妹と電話していた。同じ家に住み続け、ライフスタイルの変化に応じて住居をカスタマイズしてきた私と、自由奔放に世界を旅して次々と住む場所を変えても、育った家の環境を再現したがる妹。私たちってやっぱり姉妹なんだな。

人間六度(にんげん・ろくど)氏は『スター・シェイカー』で第9回ハヤカワSFコンテスト大賞、『きみは雪をみることができない』で第28回電撃小説大賞メディアワークス賞を受賞。

柞刈湯葉(いすかり・ゆば)氏は、2016年『横浜駅SF』で小説家デビュー。小説に『人間たちの話』、『まず牛を球とします。』など。エッセイに『SF作家の地球旅行記』があります。

 

 

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