朝井リョウ氏による長編小説『スター』(朝日新聞出版)の文庫版が3月7日(火)に発売されます。
新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘は、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選びます。プロとアマチュアの境界線がなくなった今、変わりゆく世界を測る“自分だけのものさし”を探った長編です。
解説を務めたのは、学生時代にプロとして役者の仕事をしながら、大学の授業で映画製作の現場も経験した、俳優の南沢奈央氏です。「周りに流されずに自分の感性をもちつづけられているか確かめるためにも、時代がいくら変わっても、人生の指針として一生側においておきたい一冊である」と述べています。
朝井リョウ氏は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2013年『何者』で第148回直木賞、2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。エッセイ集に『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』があります。2021年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。