Chrome128以降でruby要素が改行可能になることが、2024年7月26日(UTC)にChrome for Developersで発表されました。
参考改行可能な ruby 要素と CSS ruby-align プロパティ
これにより、小説投稿サイトなどでルビを振った場合、Chromeで作品を表示した場合の改行位置が変わる可能性があります。
Webトラフィック解析を行うstatcounterによれば、日本における2024年6月現在のブラウザシェア率では、Google Chromeが56.91%で第1位。多くの読者の閲覧環境でルビの表示が変わることが予想されます。
Source: StatCounter Global Stats - Browser Market Share
なお、ChromiumとChromeの今後のリリース予定をChromium Dashで確認すると、バージョン128の安定版リリースは2024年8月20日が予定されています。
各小説投稿サイトでの表示の変化
Google Chrome 128のベータ版は、Chrome ベータ版で新しい機能を体験ページからダウンロードできます。
以下に、各小説投稿サイトでの表示の違いを見てみましょう。なお、例文は表示の違いが分かりやすくなるよう投稿サイトごとに調整しています。
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▲編集画面
▲Chrome127でのプレビュー
▲Chrome128(ベータ)でのプレビュー
Chrome127の場合はルビを振った部分が途中で改行されず、1行目は均等配置になっています。そのため、文章がやや間延びしてしまっています。一方で、Chrome128(ベータ)の方では、ルビの途中で改行が行われており、読みやすくなっています。
カクヨム
▲編集画面
▲Chrome127でのプレビュー
▲Chrome128(ベータ)でのプレビュー
カクヨムの場合は、Chrome127での表示で1行目が均等配置になることはありません。その分、1行目の右側に不自然な空白があり、こちらも不格好になっています。
Chrome128(ベータ)の方の方が読みやすいですね。
小説家になろう
▲編集画面
▲Chrome127でのプレビュー
▲Chrome128(ベータ)でのプレビュー
小説家になろうも、カクヨムと同様です。