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セブンイレブンでなるべく安くコピー本を作る方法

先日、文学フリマ東京39に「個人文芸Webメディアを作る✌️」というコピー本を作って参加しました。

本当はオンデマンド印刷で発注しようと思っていたのですが、原稿が全く間に合わずに断念。しかし、イベント前日に1万5千字くらい書けてしまったので、コピー本にして文学フリマで販売することにしました。

コピー本作りに際しては、近所のセブンイレブンを利用しました。せっかく販売するのであれば、なるべく原価は抑えたい。そこで、セブンイレブンでなるべく安くコピー本を作るために僕が気をつけたことを記しておきます。

まずは料金表を確認

まずは、セブンイレブンで普通紙プリントをする際の料金表を見てみましょう。

セブンイレブン公式サイト「プリント」のページより)

これを見ながら、なるべく安くなるように作っていきましょう。

モノクロ印刷を使う

料金表を見ていただければ分かると思いますが、白黒印刷とカラー印刷では、圧倒的に白黒印刷の方が安いです。そのため、特に理由がない限りは全て白黒で印刷をしましょう。

この点については、小説のコピー本であれば大きな問題はないはずです。文字色にこだわって印刷したいという場合は別ですが、それに1枚50円もかけるのはもったいないでしょう。

ただ、表紙はカラーにしたいという場合があるかもしれません。その場合は、表紙だけカラー印刷にしても良いと思います。間違っても、モノクロの本文をカラー印刷するのはやめましょう。

USBメモリーなどでデータを持ち込む

白黒印刷をするにあたっては、この「USBメモリーなどでデータを持ち込む」というのが非常に重要になります。

セブンイレブンのプリントサービスでは、専用アプリの「セブン‐イレブン マルチコピー」を使って印刷することもできます。これを使えば、スマホからデータを送信することができるので、余計な荷物を持って行かずに済みます。

しかし、アプリを使って印刷をすると、白黒印刷1枚あたり20円かかってしまうんですね……。これが、USBメモリーなどでデータを持ち込むと、1枚あたり10円で済みます。

USBメモリーも安くないですし、MacなどはType-A端子を搭載していないので別途アダプターなども必要になります。そういうものを購入する費用や手間を考えると専用アプリを使うのも悪くないのですが、すでにUSBメモリーやアダプターを持っていたり、今後も大量にコピー本を作る予定のある方は、USBメモリーなどで直接データを持ち込む方が良いでしょう。

A4サイズの本を作る

皆さんお好みの本のサイズがあるかと思います。僕も、オンデマンド印刷で作る際は、A5やB6など少し小さめのサイズで作るのが好きです。

しかし、「セブンイレブンでなるべく安くコピー本を作る」という観点でいうと、絶対にA4サイズで作るのがおすすめです。

それはなぜかというと、白黒印刷の場合、どのサイズでも1枚あたりの印刷料金が変わらないからです。その中で最大の印刷サイズがA3になります。当然ですが、紙の面積が広い方がより多くの字数を掲載することができます。これを折り曲げてA4サイズのコピー本にするわけです。

なお、印刷原稿を作る場合は、A4サイズで作ってOKです。印刷する際に以下の設定をすれば、あとは真ん中から折ってホチキス止めをするだけでOKになります。

  • 用紙サイズ:A3
  • ちょっと小さめ:する
  • 2枚を1枚 / 両面:しない / しない
  • 小冊子:左とじ / 上とじ(横書きの場合)

どのくらい安くなるのか?

それでは、実際にこの方法でどれくらい安くなるのかを確認していきましょう。

まず、今回実際に使った本の原価を計算します。原稿は、A4サイズに流し込むと表紙・裏表紙も合わせて24ページになりました。このデータをUSBメモリーに入れて持ち込み、すべて白黒印刷していきます。

すると、10円 × 12枚 = 120円 になります。

続いて、この原稿をA5サイズで印刷する場合を考えてみましょう。原稿の文量とフォントサイズを変えず、そのままA5サイズに流しこんでみたところ、表紙・裏表紙も合わせて44ページになりました。そしてさらに、セブンイレブンの専用アプリを使って印刷してみると……。

20円 × 22枚 = 440円 になります。

少しやり方を変えるだけで、およそ4倍の金額になってしまいましたね。もっとも、原稿サイズを半分にし、2倍の料金がかかる方法で印刷したので、当然といえば当然なのですが。

ちなみにこの本は300円で販売したので、後者の方法で販売した場合は印刷原価だけで赤字になってしまいます。

まとめ

というわけで、セブンイレブンでコピー本を作る際には、USBメモリーでデータを持ち込み、白黒印刷で、A3サイズで出力するのがおすすめです。

サイズにこだわったりするのは、原稿を早めにあげられて、オンデマンド印刷を発注できる時だけにしましょう。

ブースに来てくださった方にできるだけ安く本を手にとっていただくために、そして自身の利幅も残すために、コピー本を作る際にはここで紹介した方法で作成していただけると嬉しいです。

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ABOUTこの記事を書いた人

93年生まれ 「蓼食う本の虫」主宰。主な関心領域は小説をはじめとした文芸全般。好きな作家は太宰治、好きなキーボードはHHKB。