先日、PCで小説を書くのにおすすめのエディタを紹介する記事を公開しました。
この記事では、Macを使っている方におすすめのエディタとして、stoneをご紹介しています。これは「書く気分を高める」がコンセプトのシンプルなテキストエディタで、とくに「書き出し」におすすめしたいエディタになっています。
しかし、stoneはMacとiPad向けにしか提供されておらず、Windowsユーザーの方は使えなくて残念……と思っていたら、Meryというエディタの「Zenモード」を使えば、stoneのような環境で文章を書けると教えていただきました。
実際に使ってみたところ、このZenモードがかなり良かったので、この場で紹介させてください。
Meryとは?
Meryは、Kuroさんによって開発されているWindows向けのテキストエディタです。15年以上も開発・提供が続けられており、今でも根強い人気を誇るフリーソフトになります。
これからMeryを使う方は、頻繁にアップデートが行われているMeryのベータ版を利用するのがおすすめです(というか、Zenモードはベータ版のみで提供されています)。今日時点では、Ver 3.7.17が最新となります。
テキストエディター「Mery」ベータ版 Ver 3.7.17 を公開
ダウンロードの方法は簡単。上記記事のURLをクリックし、「5.ダウンロード」まで進んでください。
すると、「インストーラー版」と「ポータブル版」のダウンロードリンクが記載されています。特にこだわりがなければ、「インストーラー版」を使うと良いでしょう。
「ポータブル版」はファイルを外部に作成しないため、USBメモリに保存して持ち歩くことができます。そういう用途を想定している場合は、そちらを選んでも良いでしょう。
Meryのインストール
Meryのファイルをダウンロードできたら、インストールして利用できる状態にしていきましょう。
インストール版をダウンロードをクリックすると、「MerySetup-x64-×.×.×」(×は数字)というファイルがダウンロードされます。こちらをクリックすると、セットアップが始まります。
クリックすると、「WindowsによってPCが保護されました」という画面が出てくるかと思います。これは、おそらくMeryにデジタル署名が無いことが原因です。
MeryWiki | よくある質問 | ウイルス対策ソフトで検出されるのですが?
このままインストールして特に問題はないので、警告画面の「詳細情報」をクリックし、続いて「実行」をクリックしてください。すると、セットアップが始まります。
あとは、一般的なアプリケーションのインストールと同様です。使用許諾書への同意などをして、「次へ」を押しながらセットアップ作業を進めてください。
セットアップが完了すると、デスクトップ上に「Mery(x64)というアイコンが生成されているはずです。こちらをクリックすると、Meryを起動できます。
Zenモードを使ってみる
Meryにはさまざまな機能がありますが、今回はZenモードに絞って紹介していきます。
Zenモードを起動するためには、上部メニューバーから「表示」→「Zenモード」をクリックします。
これだけで完了です。めっちゃ簡単!
Zenモードを起動すると、ツールバーなどの要素が全て消えて、自身が書いた文字だけに集中することができます。

まっさらな画面に自分の書いた文字が浮かび上がってくるのはとても気持ちが良いので、ぜひ試してみてください。
ちなみに、Zenモードが起動されている場合も、カーソルを上部に持っていけばツールバーが表示されるようになります。
ついでにダークモードの設定もしてみる
このままでも十分使いやすいのですが、個人的にはダークモードの環境で執筆するのが好きなので、その設定も行ってみます。
Meryのダークモードを設定する場合は、「ツール」>「オプション」と進み、「基本」の中にある「アプリのテーマ」の項目を変更します。デフォルトでは「ライト」になっているので、これを「ダーク」に変更してください。あとは、「OK」をクリックすれば設定が反映されます。
ただし、これで変更されるのはツールバー部分のみです。エディタの執筆部分の背景を暗くするためには、別の設定が必要になります。
「ツール」>「オプション」>「基本」を表示してください。ここで、まずは「背景色」を変更します。「カスタム」を選択し、黒い色を選んだら左下の「OK」を持ちます。真っ黒が嫌な場合は、やや明るめの色を指定しても良いです。
すると、背景色が黒くなります。しかし、このままでは文字色も黒のため、文字が全く見えません。
文字色を変える場合は、同じく「ツール」>「オプション」>「基本」から、「文字色」を変更します。ここも「カスタム」を選択して、好きな色を設定しましょう。
これで、真っ黒な画面で文章執筆ができるようになりました。Zenモードと一緒に使うと、かなり格好良くて個人的にはすごくテンションが上がります。
