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Meryの真価はそのカスタマイズ性にあり
小説書き、文筆家、文字書きにとってテキストエディタは相棒そのものであるといっても過言ではありません。どんな辛い執筆のときもテキストエディタは我々のそばで執筆作業を見守っています。快適な執筆環境を求め、多くの文字書きの皆さんはエディタを試してきたことでしょう。
先日こちらの記事で紹介されたテキストエディタの「Mery」は、テキストエディタの中ではかなり文字書きに寄りそった機能が多く、多くの人が愛用するツールの一つではないでしょうか。
前述の記事ではZenモードに特化して紹介をされていましたが、Meryの価値はZenモードだけにあるのではありません。Meryの真価はその「カスタマイズ性」にあるでしょう。細かい設定を使いこなし、自分好みのツールに育てていくことでMeryはその真価を発揮し、より手放せなくなるツールへと進化していきます。
そこでこの記事ではおすすめのMeryカスタマイズ機能を4つ紹介します。ぜひ皆さんもこの記事をもとにMeryの設定を弄り倒し、自分好みのMeryにカスタマイズしてみてください。
文字書き必見! 原稿の雰囲気がガラッと変わる「縦書き表示」
まず最初に設定するべき機能は「縦書き」です。

縦書き表示

横書き表示
デフォルトの横書きでも十分使いやすいのですが、縦書きにすることで見た目の「小説っぽさ」がかなり強くなります。更に背景を黒くすることでキングジムのデジタルメモ端末「ポメラ」感が更に強くなり、小説を書くモチベーションも上がりますね。
また横書きのときは普通に見えても、縦書きにした瞬間に目線が変わり、違和感が生まれる表現もよくあると思います。それらを見つけやすくなるのも、縦書き表示のメリットです。
組版時の見た目をぐっと再現する「指定文字数で折り返し」

文庫本の一般的な一行あたり文字数である47文字で折り返しを設定した図
次におすすめの機能は「指定文字数で折り返し」です。
読んで字のごとく、指定した文字数のところで行が折り返される機能なのです。これを57文字程度に設定すると、実際の小説文庫本に近いレイアウトに様変わりします。上述した縦書き表示機能と合わせると、見た目はほぼ文庫本小説と言っても過言ではありません。
また、組版後の一行あたり文字数とMeryの折り返しの文字数を合わせることで、「です。」「ます。」といった、少ない文字数になる行が生まれるのを、テキストの段階であらかじめ防ぐことができるのです。
さらに、これらの機能はZenモードに切り替えた際にも適用されます。Zenモード+縦書き表示+指定文字数での折り返しを設定することで「小説を書いているぞ」感を出し、さらにモチベを上げていきましょう。
今書いている箇所に集中「タイプライタースクロール」

続いての機能は「タイプライタースクロール」。テキストを打っているときに、編集中の行が画面中央に固定される機能です。加筆、修正、執筆を進めているときなど常にエディタの真ん中に編集中の行が来るので、目線を動かす必要がなく、非常に快適に作業ができます。
ただ、文章の修正を行っているときには原稿を総覧し、流れを見ながら修正したいのも事実。そんなときはこの機能を切ってしまえば問題無しです。
自分好みのMeryへ大変身「テーマ」
最後におすすめする機能は「テーマ」です。先日の記事では、色の反転を切り替えることでダークテーマとライトモードを切り替えていましたが、Meryはそのビジュアルを自由度高く設定することができます。
設定方法は、ツールバーからツール>オプション>表示を選択するだけ。既存のテーマがたくさんあるので、それらを一部だけ変更することも可能です。
筆者おすすめはMonokaiをベースに背景色を濃いめのグレー、フォントを游明朝に変更したテーマ。グレーにすることで若干目に優しくなるのはもちろんのこと、游明朝をメインフォントにすることで、いかにも小説を書いているような気持ちになります。
自分好みのカスタマイズで、良き執筆ライフを!
この記事ではMeryのおすすめ設定を4つ紹介しましたが、他にも変更できる項目が沢山Meryにはあります。ぜひ自分好みの設定が見つかるまでオプションを弄り倒して、自分だけのMeryを作ってみてください。