こんにちは!蓼食う本の虫のあとーすです。
8月も終盤。みなさまは、どんな夏を過ごされましたでしょうか?
今週の蓼食う本の虫
今週は以下の記事を公開いたしました!
●文芸部の目的って何?→部誌をたくさんの人に読んでもらうことではないだろうか
文芸部に所属していなくても小説は書けるし、せっかく皆で書くなら部誌という一つのプロダクトを高める活動がしたいよね、という趣旨の記事です。
●第一回「廣島小説大賞」作品募集中! 締め切りは10月31日
かなりお手軽に投稿できる地方文学賞です。
広島在住の方、あるいは広島に行ったことのある方はぜひ!
編集部トーク
この週報でも何回か書いていると思うのですが、僕らは二人とも「無間書房」という文芸同人サークルに所属していて、文芸同人誌を作っています。
また、蓼食う本の虫でもそういった同人誌的なものを作ることも計画しているわけです。
そこで、僕も常々考えてることなんですけど、これだけインターネットの発達した時代に、わざわざ同人誌に作品を発表する意味って何なんだろうなあと思って。この意味というのも、書く側にとっての意味と読む側にとっての意味があると思うんですけど…。
自分が書いた活字が確かな質量をもって目の前に存在しているというのは、何度経験しても感動してしまいますね。
読み手としては、うーん、これはちょっと本来の楽しみかたとは違うところがあるかもしれません。(笑)
同人誌を買いに行く時、もちろん本を買うことも楽しみにしているのですが、それと同じくらい作者さんとお話できるのことを嬉しく思う自分もいます。
書いた人がその手で売ってくださるのって、やっぱり価値として大きいと思うんですよね。
あとーすさんはいかがでしょう?
ただ、読む方としては、僕は別に作者の人とお話することは重視してないですね。文フリとかでも、特に何も話さずに買って帰ることもありますし、必要があれば通販でも買います。
まあ、やっぱりあのマイナー感が好きですよね。この魅力を知ってるのは、まだ自分だけなんだぞみたいな。そういう感じで僕が推してる同人誌は『あみめでぃあ』とかですかね。
私は作り手の方と作品の繋がり、あるいはギャップを感じるのが好きなので、できれば通販よりも実際に買いに行きたいなと思います。
人見知りしてしまって、話しかけられないことも多々あるのですが。(笑)
ところで、同人誌を作る上で一番悩むのが料金設定なのですが、物書きの皆さんがどのように決めていらっしゃるのかとても気になります。
小説同人誌となるとページ数が多くなることが多く、印刷代もなかなかかかるのですが、かといって書店で売られているような本と同じでいいのかという……。
書き手の人件費を抜きにしても、1冊あたりの外注費(=製造費)がめちゃくちゃかかるじゃないですか。印刷物は部数が増えれば増えるほど1冊あたりの単価が下がるのは当たり前の話で。赤字をなるべく抑えながら継続した活動をしようとすれば、割高になるのは当然でしょう。
それを乗り越えて買ってもらう必要があるわけですよね。それは別に、同人誌単体で価値を作る必要がなくて、例えば文フリというお祭りで買うという価値もあるじゃないですか。友だちの作品だから買ってみよう、みたいな動機もあるかもしれない。
とにかく、書店に置いてある本よりも内容の価値が薄いから価格を安くした方が良いかなと思う人は、たぶん同人誌を作るのに向いていないと思います。それだったら、完全に無料で頒布するか、ネットで公開していればいいと思う。高い値付けして売れなかったら売れなかったでしょうがないかなって思います。
逆に神田さんは、同人誌を買うときにその辺の価格とかって気にしますか?
特に同人誌って、書店の本のように料金が画一化されていないじゃないですか。
「こんなに厚くて、素敵な表紙なのに、この値段!? 買います!」ってことも少なくなくて。
なので書き手としても「1円でも安く」と思ってしまいがちなのですが、確かにそういう意味で私は『同人誌を作るのに向いていない』タイプかもしれません。
改めて「本として売る」という意味について考えさせられますね。
それでは、今回はこの辺で!
編集部メンバーが今週読んだ本
あとーすが読んだ本
本を読まないとどんどん心が荒んでくのを感じるので!みなさん!本を!読みましょう!!!
神田が読んだ本
放課後の音符(山田詠美)
高校生の頃に読んでいたら、金の鎖を足首に巻く女生徒になっていたかもしれません。
それこそ、少女にとっての「スパイス」や「エッセンス」になるような短編集でした。
すべての「恋をしたいと思っている」人に読んでほしい一冊ですね。
まとめ
頑張って2記事更新したので上出来です。
この調子で頑張っていきたいと思います!