日本文学振興会は、6月18日に第161回芥川賞・直木賞の候補作品を発表した。候補作は以下の通り。
●芥川賞候補
今村夏子「むらさきのスカートの女」
高山羽根子「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」
古市憲寿「百の夜は跳ねて」
古川真人「ラッコの家」
李琴峰「五つ数えれば三日月が」
●直木賞候補
朝倉かすみ「平場の月」
大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」
窪美澄「トリニティ」
澤田瞳子「落花」
原田マハ「美しき愚かものたちのタブロー」
柚木麻子「マジカルグランマ」
芥川賞に関して、今村夏子は「あひる」「星の子」に続き3回目、高山羽根子は「居た場所」に続き2回目、古市憲寿は「平成くん、さようなら」に続き2回目、古川真人は「縫わんばならん」「四時過ぎの船」に続き3回目の候補となる。
直木賞に関して、大島真寿美は「あなたの本当の人生は」に続き2回目、窪美澄は「じっと手を見る」に続き2回目、澤田瞳子は「若冲」「火定」に続き3回目、原田マハは「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの食卓」「暗幕のゲルニカ」に続き4回目、柚木麻子は「伊藤くんA to E」「本屋さんのダイアナ」「ナイルパーチの女子会」「BUTTER」に続き5回目の候補となる。
なお、芥川賞で五大文芸誌以外からの候補となったのは、『小説トリッパー』春号に掲載された今村夏子の「むらさきのスカートの女」。
両賞の選考委員会は、2019年7月17日に開催される。