立花開『ひかりを渡る舟』刊行 角川短歌賞最年少受賞者の第一歌集

公益財団法人角川文化振興財団は、9月30日に立花開氏の歌集『ひかりを渡る舟』を刊行しました。

立花開氏は、1993年愛知県生まれ。2011年に最年少で第57回角川短歌賞を最年少で受賞しています。

▼恩師・島田修三の推薦文
第57回角川短歌賞を受賞した十八歳の少女の歌には、ひりひりする孤独感と叫びのような激しい感情が渦巻いていた。あれから十年が経ち、少女は「ワイシャツはすべて水色の恋人がシャツごと越して夫となりぬ」と歌う穏やかな境涯を迎えた。しかし、歌からあの孤独感や激情が消えたわけではない。十年の歳月をかけて、生の根源に触れる深々とした立花短歌の魅力になったことを思う。

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