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14年連載の集大成 恩田陸『愚かな薔薇』が12月24日に刊行

徳間書店が恩田陸『愚かな薔薇』を12月24日に刊行します。

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『愚かな薔薇』は徳間書店のSF誌「SF Japan」2006年秋号から連載開始し、その後、徳間書店の文芸誌「読楽」で2020年まで14年に亘り連載された作品。このたび、大幅な加筆修正を加えて単行本化されることとなりました。

初回限定前面帯(2022年3月末出荷分まで)には、漫画家の萩尾望都さんによる描き下ろしイラストを使用しています。

▼あらすじ
14歳の少女高田奈智は、4年ぶりに磐座(いわくら)の地を訪れた。これから2カ月の間、親戚が経営する旅館で世話になりながら、昼間は磐座城周辺で行われる、あるキャンプに参加することになっている。事情をよく知らぬままこの地を訪れた奈智であったが、到着の翌朝、体の変調を感じ、激しく多量に吐血してしまう。
やがて奈智は、親戚の美影深志や同じキャンプに参加する天知雅樹らから、磐座でのキャンプの目的を聞くことになる。それは、星々の世界――外海に旅立つ「虚(うつ)ろ舟乗り」を育てることであった。虚ろ舟の聖地である磐座に集められた少年少女たちは、徐々に体が変質し、吐血――実は血ではなく、急速に剝がれて押し出された古い組織――を繰り返し、やがて、歳をとらない体となる。食べ物もほとんどいらなくなり、心臓に銀の杭を打たない限り、死ぬことはない。そのかわり変質体となると、一定期間、他人の血を飲まないと、死んでしまうという。
変質の過程で初めて他人の血を飲むことを、「血切(ちぎ)り」と呼ぶ。深志は奈智の血切りの相手は自分だと昔から決めていたと言うが、奈智は、他人の血を飲むなどという化け物じみた行為は嫌だと、思い悩む。そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、なりたくない……と。

▼恩田陸氏のコメント
吸血鬼ってなんなんだろう、と子供の頃からずっと考えていた。
人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、とどこかで感じていた。
一方で、うんと狭いところでうんと大きい話を書いてみたいと思っていた。
昨今言われる「グローカル」というのが念頭にあったのかもしれない。
またしても、ものすごく時間が掛かってしまったが、この二つの課題を
やり遂げられたのかどうかは、今はまだ自分でもよく分からない。

▼萩尾望都氏の推薦コメント
これは21世紀の『地球幼年期の終わり』だ。山間の夏祭りの中で少年や少女が変化していく。
進化なのか? 人類はどこへ向かうのか? 巡る星々。過去と未来。愛、愛はどこへ行くのか?

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