第2回「みんなのつぶやき文学賞」の結果が3月13日に発表されました。有効投票数は354票。
国内篇1位に選ばれたのは、川本直氏の『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(河出書房新社)。獲得票数は36票でした。
同作品は、Kindleなど電子書籍ストアで試し読み増量版が配信されています。
10位までの受賞作品と獲得票数は以下のとおり。
- 第1位(36票):川本 直『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(河出書房新社)
- 第2位(24票):乗代 雄介『旅する練習』(講談社)
- 第3位(16票):滝口 悠生『長い一日』(講談社)
- 第4位(14票):小田 雅久仁『残月記』(双葉社)
- 第5位(12票):佐藤 究『テスカトリポカ』(KADOKAWA)
- 第5位(12票):空木 春宵『感応グラン=ギニョル』(東京創元社)
- 第6位(11票):津村 記久子『つまらない住宅地のすべての家』(双葉社)
- 第7位(10票):町屋 良平『ほんのこども』(講談社)
- 第8位(9票):高原 英理『日々のきのこ』(河出書房新社)
- 第9位(7票):逢坂 冬馬『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)
- 第9位(7票):山尾 悠子『山の人魚と虚ろの王』(国書刊行会)
- 第10位(6票):グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』(講談社)
国内篇11位以下の作品は、第2回「みんなのつぶやき文学賞」国内篇受賞作から確認することができます。
海外篇1位に選ばれたのは、ジュリア・フィリップス著/井上里訳『消失の惑星(ほし)』。得票数は18票。
8位までの受賞作品と各得票数は以下のとおり。
- 第1位(18票):ジュリア・フィリップス『消失の惑星(ほし)』(井上 里, 早川書房)
- 第2位(16票):劉 慈欣『三体III 死神永生』(大森 望 / 光吉 さくら / ワン チャイ / 泊 功, 早川書房)
- 第3位(11票):アンドルス・キヴィラフク『蛇の言葉を話した男』(関口涼子, 河出書房新社)
- 第4位(10票):アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(小野田和子, 早川書房)
- 第4位(10票):アンナ・ツィマ『シブヤで目覚めて』(阿部賢一 / 須藤輝彦, 河出書房新社)
- 第4位(10票):エマ・ドナヒュー『星のせいにして』(吉田育未, 河出書房新社)
- 第5位(9票):呉 明益『複眼人』(小栗山 智, KADOKAWA)
- 第6位(8票):カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(土屋 政雄, 早川書房)
- 第6位(8票):ジェニー・エルペンベック『行く、行った、行ってしまった』(浅井 晶子, 白水社)
- 第7位(7票):ローレン・グロフ『丸い地球のどこかの曲がり角で』(光野多惠子, 河出書房新社)
- 第7位(7票):オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』(木原 善彦, 新潮社)
- 第7位(7票):マーサ・ウェルズ『ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー 』(中原 尚哉, 東京創元社)
- 第8位(6票):ホリー・ジャクソン『自由研究には向かない殺人』(服部 京子, 東京創元社)
- 第8位(6票):チョン・セラン『声をあげます 』(斎藤 真理子, 亜紀書房)
- 第8位(6票):パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』 (斎藤 真理子, 白水社)
国内篇9位以下の作品は、第2回「みんなのつぶやき文学賞」海外篇受賞作から確認することができます。
「みんなのつぶやき文学賞」は、2020年に第10回を以て終了した「Twitter文学賞」の精神を受け継いで開催されているもの。2022年1月29日〜2月6日にかけてTwitter上で投票を受け付けていました。
なお、第1回の国内篇第1位は柴崎友香氏『百年と一日』(筑摩書房)、海外篇第1位はディーリア・オーエンズ著/ 友廣 純訳 『ザリガニの鳴くところ』(早川書房)でした。
『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』は、これまでに73回読売文学賞小説賞受賞と第9回鮭児文学賞を受賞しており、今回の受賞で3冠となりました。