芥川vs.谷崎論争は今も続いている──『文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録』
今から90年以上前に、とある文学論争が起こりました。論争を繰り広げたのは芥川龍之介と谷崎潤一郎という、日本を代表する二人の作家で、この論争は通称「芥川vs.谷崎論争」と呼ばれています。 「芥川vs.谷崎論争」は大まかに言…
今から90年以上前に、とある文学論争が起こりました。論争を繰り広げたのは芥川龍之介と谷崎潤一郎という、日本を代表する二人の作家で、この論争は通称「芥川vs.谷崎論争」と呼ばれています。 「芥川vs.谷崎論争」は大まかに言…
『新潮』、『群像』、『すばる』、『文學界』、『文藝』の文芸誌各誌が発売となりました。 『新潮』 / 三島由紀夫の発掘小説を掲載 『新潮』は、三島由紀夫の全集未収録作品「恋文」を掲載。この作品は、『仮面の告白』が刊行された…
小説『母影』で第164回芥川賞候補となった尾崎世界観が、福島県南相馬市で作家の柳美里が運営する書店「フルハウス」を訪れて対談を行った動画を新潮社がYouTubeで公開しています。 対談の内容は以下の通り。 ・人が目に留ま…
瀬尾まいこさんは『卵の緒』で2001年に第7回坊ちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年デビューされました。2005年に『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年に坪田譲二文学賞、2019年には『そして、バトンは渡された』で第…
「食」がテーマの短編小説7作をご紹介します。 ただし、食は食でも食欲がなくなるような実に恐ろしい世界が描かれている「食」です。これらの作品、食事やお茶を飲みながらの読書としては決しておすすめ出来ません。 読むときは必ず体…
皆様、「安楽椅子探偵」という言葉を耳にした事はありますか? それはミステリー用語で、現場に赴き自ら能動的に情報を収集することはせず、まるで安楽椅子でくつろぐかのように、関係者の話や、新聞記事の情報だけを基に、事件の謎を推…
美味しいミステリ小説のメニューをお持ちしました。 「美味しい」×「謎」のバリエーションは様々ですが、どれもこれも極上の料理と極上の謎となっております。どうぞゆっくりご堪能ください。 近藤史恵『ときどき旅に出るカフェ』(双…
前編・後編では、金沢市内の文学館をご紹介させていただきました。番外編では、金沢を舞台とした作品の中から、そのほんのごく一部をご紹介したいと思います。ここで取り上げた作品以外にも、金沢ゆかりの作品はたくさんあるので、ぜひ探…
僕たちは、文字の精霊にこき使われる下僕だ! 本の帯に書かれたその一文を本屋で見かけた時、私は思わず足を止めていました。「僕たち」とは一体誰のことなんだろう? 「文字の精霊」とは何なんだろう? それに「こき使われる」とはど…
Web小説サイトカクヨムが5周年を迎え、プレゼントキャンペーンをはじめとした企画「カクヨム生誕祭2021」を開催しています。 5周年プレゼントキャンペーン カクヨムからのアンケートに答えると、オフィスチェアとして人気の高…
「購入」が書けなくなった私 皆さんは普段どのくらい手書きで文字を書いているだろうか? 私は書きものは、ほとんどPCで済ませている。 ある日、私の同人誌をお買い上げいただき、一筆箋を書こうと思ったところだった。 「ご購入あ…
前編では金沢三文豪こと室生犀星・泉鏡花・徳田秋聲の文学館を中心にご紹介しました文学旅行記・金沢編。後編では、金沢三文豪以外の文学施設をご紹介いたします! ▼前編はこちら 書を携えよ、旅へ出よ 文学旅行記・金沢編(前編) …
「最近、誰の本が面白いだろうね?」 本好きが何人か集まってそんな話題になったときは間違いなく彼女の名前が出る。 斜線堂有紀、いま気になって仕方がない作家である。 『キネマ探偵カレイドミステリー』『死体埋め部の悔恨と青春』…
『いちご同盟』などの代表作で知られる作家・三田誠広氏によるオンライン創作講座「短編小説の書き方」が2月20日の13:00よりZoomで配信されます。参加費は無料で、事前申し込みが必要。 この講座は、武蔵野大学文学部・武蔵…
集英社から、『5分で読める』短編小説集3冊が4月2日に刊行されます。 テーマは「驚愕のラスト」「恐怖のラスト」「胸キュンなラスト」で、表紙イラストを務めるのは週刊少年ジャンプで連載を持つ藤本タツキ、出水ぽすか、赤坂アカの…
ノベルアップ+が、中学生・高校生限定のイベント「全国オンライン学生祭 文芸コンテスト」を開催しています。本イベントは、現役学生が中心となって開催する「全国オンライン学生祭」への協力イベントとして催されるもの。 募集部門は…
自分が大切にしていること。それは、他の人にしてみたら、とるにたらないものだったりする。いや、本人でさえ、そう思っているかもしれない。とるにたらないもの、なんだけれど、心のなかにずっとある、滑らかな情緒として、そこに流れて…
第72回読売文学賞の受賞作が決定しました。研究・翻訳賞に選ばれたのは、角田光代さん訳の『源氏物語』。「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の4〜6巻として刊行されたものです。 そのほか、受賞作は以下の通り。 戯曲・シナリオ…
公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主催する第42回吉川英治文学新人賞の候補作が発表されました。 ▼第42回吉川英治文学新人賞 候補作 芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋) 加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社…
第九回文学フリマ大阪の開催日が2021年9月26日(日)に決定しました。会場は、大阪市中央区のOMMビル2FのBCホール。出店募集数と出典募集期間は調整中となっています。 お待たせしました。第九回文学フリマ大阪は9月26…
2021年(第18回)本屋大賞のノミネート作品が発表されました。 ノミネート作品は以下の通り。 伊吹有喜『犬がいた季節』 青山美智子『お探し物は図書室まで』 宇佐見りん『推し、燃ゆ』 加藤シゲアキ『オルタネート』 伊坂幸…
1月20日に第164回直木賞の選考会が開かれ、西條奈加さんの『心淋し川』が選ばれました。 西條奈加さんは、第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。その他に『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞などの受…
1月20日に第164回芥川賞の選考会が開かれ、宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」が選ばれました。 宇佐見りんさんは、「かか」で文藝賞を受賞してデビュー。同作で三島由紀夫賞を受賞し、今回の芥川賞受賞に至りました。 芥川賞候補と…
カクヨムが「電撃の新文芸2周年記念コンテスト」の募集を2月1日より開始します。4部問で募集を行い、大賞賞金は各部門5万円。応募受付期間は2月8日23:59まで。 2019年に立ち上げられた「電撃の新文芸」の2周年を記念し…
2020年12月18日に、第164回芥川賞候補作品が発表されました。 候補作品は、以下の5作。 宇佐見りん「推し、燃ゆ」(文藝秋季号) 尾崎世界観「母影」(新潮12月号) 木崎みつ子「コンジュジ」(すばる11月号) 砂川…
左右社より、平山亜佐子・編著、山田参助・漫画の『戦前尖端語辞典』が1月31日に発売されます。 大正〜昭和初期の新語・流行語を厳選して収録。ジャンルは生活、学生、外来語、思想、女学生、文化、医療、社会、隠語の9つとなってい…
小説投稿サイト「ステキブンゲイ」が2020年4月から10月にかけて募集を行っていた「第一回ステキブンゲイ大賞」の二次選考通過作品が発表されました。 1,293作品の応募があり、一次選考で574作品に。二次選考では、さらに…
小説家専用エディタツール「Nola」が、TSUTAYAと共同で「第1回 次世代作家 文芸賞」を設立し、1月12日より応募受付を開始しました。大賞賞金は30万円。〆切は4月30日。 「一般向けエンターテインメント小説部門」…
ハイブリッド型総合書店「honto」は、hontoサービス実施点の丸善、ジュンク堂書店、文教堂、hontoサイトで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した「2020年 二十歳が一番読んだ小説ランキング」を発表…
ニコニコ動画などを運営する株式会社ドワンゴは、スマートフォン・PC向けのオーディオブックサービス「ListenGo by dwango.jp(リスンゴ)」を1月8日にリリースしました。 オーディオブックを楽しむためには、…