日常の概念を見直す同人誌『あみめでぃあ』の新刊が第二十五回文学フリマで出ます
こんにちは、11月23日(祝木)の東京文学フリマに出展する文芸同人誌『あみめでぃあ』(オ21-22)のPRで寄稿させてもらいます。 文学フリマとは 文学フリマとは、日本各地で行われているテキスト系の同人誌即売会のこと。も…
こんにちは、11月23日(祝木)の東京文学フリマに出展する文芸同人誌『あみめでぃあ』(オ21-22)のPRで寄稿させてもらいます。 文学フリマとは 文学フリマとは、日本各地で行われているテキスト系の同人誌即売会のこと。も…
『サムライガール』 そのタイトルを見て、アメリカ発『武士道シックスティーン』のライトノベル版のようなものだろうかと思い、手にとった。全6巻シリーズ構成。全て読んだ。 正直なところ、1巻から突っ込みどころ満載である。…
悩める現代人のあなたに、薬の代わりに本を処方する『本の処方箋』 第二回目はズバリ、「人間を辞めたい」人への本です。 少し大げさな言い方をしましたが、誰しも一度は「人間を辞めたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。煩…
電撃文庫マガジンの2017年11月号は、14年ぶりの再TVアニメ化となった「キノの旅」が表紙&巻頭特集。 昔からのラノベファンも、最近ライトノベルに手を出し始めた人も楽しめる号となっている。 電撃文庫MAGAZINE V…
江戸川乱歩という小説家の名前を聞いたことくらいはあるかと思うが、彼の本を実際に読んだことはおありだろうか。 江戸川乱歩といえば、少年探偵団や明智小五郎を想起する人もいろるだろう。推理漫画『名探偵コナン』などにも影響を与え…
悩める現代人のあなたに、薬の代わりに本を処方する『本の処方箋』 第一回目の今回は、「本が好き過ぎじゃないだろうか」と悩む人への本です。 周りの人と話していても、本の話にならない。たまにそういう話になっても、有名な作品しか…
みなさんは、 パトリック・モディアノ アリス・マンロー スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ といった名前を聞いたことがあるでしょうか。 彼らは全員、2010年代のノーベル文学賞を受賞した作家たちです。 毎年ノーベル賞の…
初めまして。[。-MaLu-]と申します。今回は、私が今一番おすすめしたい本をご紹介します。 まずはじめに、皆さんにお尋ねしたいことがあります。 時代小説、読みますか? 人のドロドロした、暗〜…
小説を読んでいると、他の文学作品に対する言及があることがよくあります。 そんな作品しらないよ!って思ったり、この小説なら読んだことがある、なるほどーと思ったりした経験のある方は多いのではないでしょうか。 文学作品はその中…
小説を書く者にとって、闇雲に文字を書き連ねることは賢明な判断と言えない。個人の内にある資源には限りがあり、アウトプットを続けていればそれは必ず枯渇するからだ。 その対策として、すなわちアウトプットできなくなったときの処方…
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与謝野晶子といえば、日露戦争のときに召集された弟のことを思って書いた詩「君死にたまふことなかれ」が有名です。また、夫である与謝野鉄幹と共に文化学院を創設するなど、教育者としての一面も持っています。 しかし、彼女の一番の功…
こんにちは、あるいは初めまして。雲鳴遊乃実と申します。趣味は、小説を読んだり書いたり読ませたりすることです。 このサイトを見ている方々も読書が好きな方々だと思われますが、皆さまは読書をするときにどのようなこだわりを持って…
穂村弘といえば、現代短歌の最前線で活躍する歌人の一人です。その穂村弘による歌論書『はじめての短歌』が面白くないわけがありません。 普段の生活の中で短歌を詠むことはほとんどなく、短歌の鑑賞経験も乏しいのですが、穂村弘の書く…
こんにちは、福本毛玉です。 蝉の鳴き声もいつの間にやら静まり、夜がのびてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回は読書の秋におすすめの本を、吉本ばなな氏の作品からご紹介いたします。 吉本ばななのおすすめ小説3…
高橋文樹『途中下車』を読みました。 普段は「高橋さん」と呼ぶのだけれど(面と向かって呼んだことはない)、本記事では一貫して「高橋」と呼ばせていただきたく存じます。ということを、冒頭で断っておきます。 著者の経歴をざっと紹…
「青春小説」とは何か。最近、そういうことを考えます。 僕は、ずっと「青春小説」が好きだと思っていました。思春期にあたる中高生たちの揺れる気持ち、教室の風景、かわいらしい恋愛、などなど……。そういうものがぎゅっと詰まった「…
僕は別に詩というものがそれほど好きなわけではないけれど、最果タヒ氏の書く詩は好きです。 特に、今のところ彼女の最新刊である『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は特に良かったと思てっています。僕は熊本に住んでいるのですが、前…
こんにちは。文芸サークル『思ってたより動くメロンパン』の新士悟です。 今回は少し変わった構成を楽しめる2冊のSF小説をご紹介いたします。 6月末に発売された、乙野四方字『僕が愛したすべての君へ』&『君を愛したひとりの僕へ…
『新潮』9月号に掲載されていた舞城王太郎「Would You Please Just Stop Making Sense ?」を読みました。 Twitterでうっかり「感想文書きやすそうだな〜」と書いてしまったのですが、…
こんにちは。文芸サークル『思ってたより動くメロンパン』の新士悟です。 さっそくですが、皆さんは普段どんなジャンルの文章を書いていますか? 硬派に純文学。想像力豊かにファンタジー。知力を尽くしてミステリー。気ままにエッセイ…
こんにちは、『思ってたより動くメロンパン』の真実無目むゆです。 前回に引き続き、日本の古典文学に関する記事です。 『曾根崎心中』のリズム 眼もくらみ、手も震え、弱る心を思い直し、脇差を取り直しても、なお震え、突こうとはす…
こんにちは、蓼食う本の虫編集長のあとーすです。 アイキャッチ作成担当の方に「太宰の短編についての記事を書くから画像よろしく!」と頼んだところ、なぜか「編集長が選ぶ!」という煽りがついていたので、このようなタイトルになって…
こんにちは。文芸サークル『思ってたより動くメロンパン』の新士悟です。 今回は昨年4月に刊行された、藤井太洋氏の第4長編『ビッグデータ・コネクト』の紹介をさせていただきます。 まずは著者の紹介から。 藤井氏の商業デビューは…
はじめに こんにちは、『思ってたより動くメロンパン』の真実無目むゆです。 ある時、僕は、バイト先の塾に通っている高校1年生の男の子にこう話しかけられました。 「先生! 最近、俺、『ガリヴァー旅行記』と『不思議の国のアリス…
『屋久島ジュウソウ』は、小説家である森絵都氏によるエッセイ。タイトルの通り、屋久島への旅行が飾らない文章で綴られています。 また、同時収録の「slight sight-seeing」は主にヨーロッパ旅行についての思い出を…
皆さんは青空文庫という電子図書館をご存知でしょうか? 著作権の切れた作家の作品や、作者が公開を了承した作品が掲載されており、読書や研究の際にとても便利なウェブサービスとなっています。 テキスト形式(あるいはXHTML形式…
幼少期の体験というのは、その後の人生にも多大な影響を与えるものです。 私の周りには読書好きの友人が多いのですが、つい先日「昔好きだった絵本について」という話で大いに盛り上がりました。 親に読み聞かせてもらった本、図書館で…
あなたは読書記録をつけていますか? あるいは、読書記録をつけたいと思ったことはありますか? Twitterでアンケートをとってみたところ、約70%の方が読書記録をつけていないということでした。 【アンケート】 皆さん、読…
途中で本を読みさすとき、多くの場合はしおりを間に挟むのではないでしょうか。あるいは、本についているひも(スピン)を挟むこともあるかもしれません。 しかし、しおりもスピンもない……なんて場面に遭遇することも多々あるでしょう…