カクヨムに全く同じ小説をタイトル変えて掲載したら反応が4倍以上になった話

小説をインターネット上に公開するときに、皆さんはどんなサイトを使っていますか?

蓼食う本の虫でも、おすすめの投稿サイトをいくつか紹介しています。

小説を書くならどのサイトがいいの?小説投稿サイトおすすめ6選

中でも、KADOKAWAとはてなが運営している「カクヨム」を使っている人も多いのではないでしょうか。

カクヨムは、二次創作を公認している作品があったり、賞金100万円級のコンテストが多数開催されていたりと様々な特徴があります。その中でも、他のサイトではなかなか見られないのがGoogleアナリティクスの埋め込み機能。

普段サイトの分析などをしない人には耳慣れないものかもしれませんが、Web制作の現場ではかなりメジャーなアクセス解析システムです。名前から分かる通り、Googleが提供しています。

このGooglアナリティクスを使えば、小説がどのような読まれ方をしているのかが詳細にわかります。

そこで、今回は手始めに、「全く同じ小説を、タイトルを変えて投稿してみるとどんな違いがあるのか?」ということを検証してみたいと思います!

仮説

タイトルによる違いを検証するために、まずは仮説を立てて見ます。

カクヨムはKADOKAWAが運営するWebサイトであり、主にライトノベル系の作品が投稿されています。また、投稿した小説をTwitterなどで宣伝する場合もあるでしょう。この2つで目立ちやすく、クリックされやすいタイトルにする必要があります。

そこで今回は、「長文で説明的なタイトル」を付けてみることにしました。

長文タイトルについては、以下の記事が参考になります。

最近のラノベは、まだ「長文タイトル」が流行っているのか調べてみた – 箱庭スタジオ

今回使うタイトルは、上記の記事で「文章系タイトル」と呼ばれているものが該当するかと思います。作品の内容を端的に示しているので、買い手側がどういった読書体験ができるのか、わかりやすくなるという特徴があります。

投稿してみた

それでは、実際に投稿してみましょう。

今回使用したのは、僕が数年前に書いた「薄紅の向日葵」という掌編です。

現代のままのタイトルと同時に、「中学生のとき恋人未満の女子が突然泣き出して「ごめん」と言われた話」というタイトルの者も投稿してみました。

それぞれの作品は以下の通り

●薄紅の向日葵
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886962382

●中学生のとき恋人未満の女子が突然泣き出して「ごめん」と言われた話
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886962437

どちらも、タイトル以外には全く同じです。

また、Twitterでも宣伝ツイートをほぼ同時刻に投稿します。

なお、僕のTwitterアカウントに投稿しただけでは誰も読みに来てくれる人がいなさそうだったので、僕が運営している現代文語彙botと物書きのための語彙botという2つのTwitterアカウントで連続RTしました。この機会に、ぜひフォローしていただけると嬉しいです!

数値を見てみよう

さて、作品を投稿してTwitterに宣伝を投下したのが9/11の20:41です。

9/12以降はほとんどアクセスがありませんでしたので、ここでは9/11の数値に絞って見ていきましょう。

まずは、流入元をチェック。

今回の流入元は、ほとんど「Social」となりました。これは、いわゆるSNSからの流入となります。そりゃそうですよね。ちなみに、どのSNSから来たのか内訳も見ることができるのですが、すべてTwitterからでした。

ちなみにDirectには、URL直接打ち込んだ人たちなどが記録されます。

さて、今度は作品毎の閲覧数を見ていきましょう。

このような感じになりました。

URLで表示されておりますが、

  1. 「中学生のとき恋人未満の女子が突然泣き出して「ごめん」と言われた話」詳細ページ
  2. 「中学生のとき恋人未満の女子が突然泣き出して「ごめん」と言われた話」作品ページ
  3. 「薄紅の向日葵」詳細ページ
  4. 「薄紅の向日葵」作品ページ

となります。

1と3が、Twitterなどでリンクを踏んでくれた人で、2と4が、そこから更に進んで、実際に作品を読んでくれた人となります。

考察

上記の1と3を比べると、4倍以上の差があることがわかります。ほとんど同時刻に投稿しているので、時間差による違いは無いと言って良いでしょう。それに応じて、2と4でも閲覧数に開きが出ています。

やはり、小説の内容を端的に表しているタイトルはクリックされやすいと言えそうです。

まとめ

しかし、元々のタイトルが「薄紅の向日葵」というタイトルなので、あまりにも意味がわからなすぎるという問題があるかもしれません。

もっとサンプルを集めてみるとわかることがあるかもしれませんので、カクヨムアカウントをお持ちのみなさんは、ぜひ試してみて教えていただけると幸いです!

執筆者

蓼食う本の虫 主宰。文芸同人「無間書房」で短編小説や140字小説を書いています。

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