講談社が小説投稿サイト「セルバンテス」をプレオープン NOVEL DAYSとの違いは?


12月25日、講談社のが運営する新しい小説投稿サービス「セルバンテス」がプレオープンした。2月末ごろまでのプレオープン期間中は、小説の投稿のみが可能。正式オープンと同時に閲覧もできるようにになる予定だ。

「セルバンテス」は、「レジェンドノベルス」の事業主体である講談社新企画開発チームが開発・運営する小説投稿サービス。「大人のための投稿小説」を標榜している。

講談社は、すでに小説投稿サイトとして「NOVEL DAYS」を運営している。この二つの違いを交えながら、「セルバンテス」を紹介したい。

デザイン・機能面

「セルバンテス」は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスから取ったものだろう。彼の代表作『ドン・キホーテ』の主人公を思わせる人物と馬がロゴに採用されている。フォントもロゴも線が細く、サイトの色合いも落ち着いていて全体的にスタイリッシュな印象を受ける。兄弟サービスであるレジェンドノベルスの雰囲気を踏襲したものだろう。

ユーザー登録を行い、執筆画面を早速使ってみる。まずは必須項目である「作品タイトル」の入力を求められる。一つに作品には複数の「章」と「話」を追加することができ、それぞれにタイトルをつけることができる。本文には字数が表示されるため、自分が投稿している作品がどれくらいなのかわかりやすい。

また、複数の作品をまとめる機能として「シリーズ」がある。概念的な階層としては、シリーズ>作品>章>話 の順になる。

他に機能としては、

  • ルビの挿入
  • 傍点の挿入
  • 段落先頭の一文字下げ

が用意されていた。

「ルビの挿入」「傍点の挿入」は、それぞれ記法を用いてルビ・傍点を挿入することができる。

「段落先頭一文字下げ」は文字通り段落の最初の最初を一字下げしてくれる機能なのだが、これがとても便利。すでに一字下げしている箇所は段落下げされないし、もちろん鉤括弧が先頭になっているところも段落下げされない。段落下げを忘れがちな人でも、適当に放り込んでとりあえず「段落先頭の一文字下げ」を押しておけば全ての段落に一字下げが適用された状態となる。

作品情報の入力については、以下のとおり。

完結設定

作品のステータスを「完結」か「連載中」の二種類から選ぶことができる。

ジャンル

セルバンテスで設定できるジャンルは以下のとおり。

  • ファンタジー
  • SF
  • 恋愛
  • 現代ドラマ
  • ミステリー
  • ホラー
  • エッセイ・ノンフィクション
  • 歴史・時代
  • 創作論・評論
  • 詩・童話
  • その他

過不足ないラインナップになっていると思う。

キーワード

作品には任意のキーワードを割り当てることができる。他の小説投稿サイトでは「タグ」と呼ばれるものと似たような機能だと思われる。

20個まで付けることができるので、思いつく限りつけておいた方が良いだろう。

レーティング

レーティングには「R-18」と「暴力・残酷表現」が用意されている。適宜付けるようにしよう。

あらすじ

あらすじは200文字以内で入力することができる。サイト内での発見率が高めるだけではなく、場合によってはGoogleなどの検索表示にも関わってくるところなので、投稿作品を過不足なく説明できると良いだろう。

NOVEL DAYSとの違い

さて、セルバンテスを運営している講談社は、他に「NOVEL DAYS」という小説投稿サービスも提供している。両者の違いは一体どこにあるのだろうか。

NOVEL DAYSは、一般的な小説の他に「チャットノベル」「コラボノベル」などの投稿機能を備えている。新しい創作形態を求めている人にも門戸を開いているという印象だ。

一方でセルバンテスは単純に小説のみの投稿に絞っており、コンセプトも「大人のための投稿小説」と限定している。もちろん「大人」定義は多様だし、様々な種類の作品が投稿されるのは間違いないだろう。しかし、既存のレジェンドノベルスの兄弟サービスという立ち位置もあり、それがこのサイトの方向性をある程度決定づけるのは間違いない。

運営の対応

セルバンテスの運営担当の方はかなりマメなようで、質問箱に来ている質問へと律儀に回答している。何かわからないことがあれば、質問箱を遡ったり、直接質問をしてみるのもおすすめだ。

ここで質問を受け付けている。

どんなサイトになっていくかはユーザー次第。

最近は大抵のサイトで認められているが、重複投稿もOK!

ネクストファンタジー以外の作品にもチャンスが。

ルビの記法も他のサイトと統一される予定!

運営の方は紳士だった。

まとめ

まだプレオープンの段階だが、今後どのようなサイトになるのか期待が持てる。小説投稿サイトとしてはかなり後発な上に機能は奇をてらわずシンプルだが、どのような立ち位置のサイトに成長していくのだろうか。

既存のレーベルの兄弟サービスということで、まずはそこと連携したコンテストなどが想起される。また、講談社内や他社との連携もあるのではないだろうか。

セルバンテスの今後の期待していきたい。


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