小説を書くというのは基本的に孤独な営みだ。他の人に見てもらったり、自分の文章について議論したりすることもあるかもしれないが、作業時間の多くは一人で文章を書く作業に費やされる
しかし、それでも一人で小説を書いていては、どの方向に向かって進めば良いのかわからなくなることがあるだろう。最近の人気の傾向や文壇の動き、様々な賞や新刊情報を知ることで、自分がどんな小説を書いたら良いかがわかりやすくなるはずだ。
そこで、小説家志望が情報収拾をするために定期的にチェックしたいサイトをまとめてみた。
monokaki
monokakiは、小説投稿サイトのEエブリスタが運営しているサイト。主にWeb小説の歴史や最近の動向に重きを置いた記事が多いのが特徴で、特にエブリスタ編集部のマツダさんが執筆されている「Web小説の森」という連載は一読の価値ありだ。
その他、「Web時代の作家たち」と題して作家へのインタビューを行ったり、海猫沢めろんさんをはじめとした現役作家の方々の連載があったりするなど、読み応えは抜群。
小説の書き方に迷ったり、どういう方向性の小説を書けば良いのかわからなくなったときは、目にとまった記事を読んでみると何か答えがあるかもしれない。
ラノベニュースオンライン
ラノベニュースオンラインは、老舗のラノベ専門のニュースサイトだ。ラノベ作家の方や出版社との繋がりも強く、ニュース以外にもインタビュー記事などが掲載されることも。
小説の書き方を学べるわけではないが、最近のラノベ界の動向が、このサイトを斜め読みするだけで大まかに把握することができる
また、ラノベ作家を志す方にとっては同じジャンルの作品を読むことが書くことの勉強にもなるだろう。ここで面白そうな作品を見つけたら、ぜひ読んで自分の作品づくりの糧にしてみてほしい。
ライトノベル作法研究所
ライトノベル作法研究所も老舗のサイト。小説の書き方やライトノベルについて検索していると、このサイトに出会ったという方も多いのではないだろうか。
たとえば、「キャラクターの作り方」や「世界観の作り方」などのトピックについて、様々な方が自分なりの方法を綴っています。中には、プロととして出版経験がある方の意見も。
小説を投稿するシステムも備えており、ここに投稿を続けてデビューした方も少なくない。
さっかつ
さっかつは小説に関する様々な情報が掲載されているポータルサイトだ。独自の情報は少ないが、1日1回ここを見ておけば小説界隈の情報をざざっと斜め読みできるのでおすすめ。
また、サイト下部には締め切りが近い新人賞の一覧が。リンク先の情報がやや古い場合もあるが、ざっと見て自分に合いそうな賞にアタリをつけるためにはちょうど良い。
直木賞のすべて
直木賞のすべては、その名の通り直木賞に関する様々な情報をまとめているサイトだ。
歴代の受賞作・候補作のほか、作家や選考委員の当時の年齢、賞の発表時刻などまで事細かにデータベース化してある。これを見るだけで、直木賞がどのような歴史を歩んできたのかがおおよそ分かるようになっているのだ。
また、子サイトとして「芥川賞のすべて・のようなもの」も運営されている。こちらは、直木賞のすべてと同じような形で芥川賞のデータがまとめられている。
子サイトはその他にも「文学賞の世界」「同人雑誌評の記録」などがあり、文学好きであればこのサイトを見ているだけで延々と時間を潰せるだろう。
まとめ
以上、小説家志望が定期的にチェックしたい情報サイトをまとめてみた。
ここに載せているサイトを見ていれば小説家になれるわけではないが、効率的に情報を収拾することができろうだろう。
しかし、小説家を目指すにあたっては効率的な情報収拾が必ずしも良いとは限らない。ここに掲載している情報を参考にしながらも、自分の信じる道を突き進んでほしい。