Googleドキュメントで小説を書こう

小説を書く時にPCとスマホで同じファイルを編集したい、もしくは複数のPCから作業をしたい、という方は多いと思います。

そういった時に便利なのがGoogleドキュメント。僕も10年ほど使っています。ここでは、Googleドキュメントの良い点や、小説を書く上での設定方法などを解説していきます。

Googleドキュメントとは?

Googleドキュメントは、Googleが提供している文書作成ソフトです。

Microsoft Wordなどと違ってブラウザ上で動作し、ファイルはクラウド上に保存されます。そのため、ログインすればPCやスマホなど様々な端末で同じファイルを扱えるのが嬉しいところです。

難しい操作は必要なく、小説を書くだけであれば特に前準備なしで書き始めることができます。

PCでGoogleドキュメントを使うには

PCでGoogleドキュメントを使うには、まずGoogleアカウントを作る必要があります。

すでにGmailアカウントをお持ちの方は、同じアカウントでGoogleドキュメントも利用可能です。

PCのブラウザ上で操作する場合、ドキュメントはGoogle Driveというものに保存されます。ここでは、作成したファイルをフォルダ分けして管理できるうえ、Googleスライド、Googleスプレッドシートなどの機能も使えます。また、写真などのファイルもアップロードできます(アップロード容量に制限があります)。

Googleドキュメントのみを使う場合は、Google Driveの細かな操作方法は一旦気にしなくても大丈夫です。PCと同じように、Google Drive内でフォルダ分けができる、という点だけ覚えておくと良いでしょう。

スマホでGoogleドキュメントを使うには

スマホでGoogleドキュメントを使う場合にも、Googleアカウントを作る必要があります。

PCと同じようにブラウザ上でGoogleドキュメントを使うこともできますが、アプリを使う方が便利でしょう。iOS・Android共に「Googleドキュメント」の名前でアプリが提供されていますので、ストアからダウンロードし、アカウント作成・ログインを行なってください。

また、Googleドキュメントで作成したファイルはGoogle Drive上で管理されますので、あわせてGoogle Driveのアプリもダウンロードしておくと便利です。

Googleドキュメントの便利な使い方

Googleドキュメントは、特に何も設定しなくても文章を書き始めることができます。

しかし、いくつかの設定を行うことで文章がグッと書きやすくなります。ここでは、小説を書くためにおすすめの設定をいくつかご紹介します。

フォント・行間の変更

Googleドキュメントのフォントは、デフォルトだとやや小さめに設定されています。また、行と行の間(行間隔)も、やや詰まって表示されます。

そのため、個人的にはフォントサイズを13ptに、行間を1.5に設定するのがおすすめです。

PCの場合、フォントサイズ・行間ともに画面上の設定メニューから変更できます。

iOSアプリの場合、画面右上の「A」の表示をタップすることで設定画面が開きます。フォントサイズは「テキスト」の項目で、行間隔は「段落」の項目でそれぞれ変更できます。

ここで紹介している設定はあくまで一例であり、お使いのディスプレイ環境や好みでも適切な設定が異なってくるので、自分が気持ちよく書ける設定を探ってみましょう。

フォントなどのデフォルト設定を変更する

Googleドキュメントでは、新規ファイルを設定した場合にデフォルトでフォントサイズが10.5ptに設定されます。これを毎回好みのものに設定するのは面倒ですよね。Googleドキュメントには、このデフォルト設定を変更する機能があります。

フォントサイズや行間、フォントの種類を変更したら、メニューバーの「表示形式」→「段落スタイル」→「段落」→「デフォルトのスタイルとして保存」とクリックしていってください。

すると、先ほど設定したフォントサイズなどが「標準テキスト」のデフォルトとして設定され、次回以降の新規ドキュメント作成時には、最初からその設定で文章が作成されます。

Googleドキュメントの良いところ

これまで小説を書くために様々なエディタを使ってきましたが、最近はGoogleドキュメントでしか小説を書いていません。Googleドキュメントは何が便利なのか? 個人的に感じているメリットを紹介します。

シンプルで使いやすい

Googleドキュメントは、Microsoft Wordと同じような機能を持ったエディタです。文章を好きに装飾することもできますが、小説の場合は、特に何の設定も無しにシンプルに書き進められます。

小説執筆に特化した様々な機能を持つエディタもありますが、書きたいものに集中できるという意味では、シンプルなものが使いやすいと思います。

PCとスマホの連携がスムーズ

僕はPCで小説の執筆を進めることが多いのですが、外出先で、あるいはベッドの上で、スマホから執筆中のファイルを確認することがあります。また、気になる箇所があればそのままスマホから修正も行います。

Googleドキュメントを使うと、このPCとスマホの連携がスムーズに行なえます。リアルタイムで更新されていくので、PCで書いた小説のファイルをスマホで開けば、最終更新が反映された状態になっています。

見出し機能が便利

Googleドキュメントには「見出し機能」というものがあります。

小説を書く場合は、この機能を使って章タイトルや、節タイトルを見出しにすると良いでしょう。たとえば、この記事の見出しをGoogleドキュメント上でつけていくと、以下の画像のような表示になります。

見出し機能を使いたい場合は、まず見出しにしたいテキストを選択肢、画面上部の「標準テキスト」と書いてあるところをクリックしましょう。

続いて、見出しの大きさを選択します。章タイトルの場合は「見出し1」、節タイトルの場合は「見出し2」などにすると良いでしょう。

すると、画面左側に階層構造付きでリンクが表示されます。長編小説を書いていて「〇〇章の△△節の修正をしたい!」と思った時に、ドキュメント上から該当箇所をすぐに見つけられます。

まとめ

Googleドキュメントには他にも様々な機能がありますが、小説を書く場合にはここに書いてある内容を実践すればひとまずは十分でしょう。

使っていく中で、「ここはこうした方が良いかな?」という工夫も見つかっていくはず。まだGoogleドキュメントで小説を書いたことが無いという方は、この機会にぜひ使ってみてください。

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