小説家になろうがジャンル新編成についてのお知らせを更新 異世界転生・転移のFAQが面白い

小説家になろうが大幅な変化を遂げようとしていることを、皆さんはご存じでしょうか? もしかしてご存じないかもしれないと思い、こうして「ご存じでしょうか?」という書き出しでこの文章を始めているのです。

最初の発表は、昨年の12月にありました。このことについては、僕の個人ブログでも書いていますので、お読みいただければと思います。

小説家になろうのジャンル再編成で注目すべき点(あるいは、異世界転生モノ終了のおしらせ) – あとーすログ

このジャンル編成で変わる点はいくつかありますが、最も注目すべきなのは「異世界転生・転移」ものの扱いについて。

異世界転生・転移の要素を含む作品については、作品公開時に「登録必須キーワード」を登録しなければならなくなりました。これに合わせて、ランキング集計も別に行われるということ。

小説家になろうも、さすがに異世界転生・転移ものが増えすぎて、他の作品を読みたいユーザーが離れていくのを感じ取ったのでしょう。

さてさて、ここまでは去年の12月の時点で分かっていたことです。

このジャンル再編成に関して、本日3/15、小説家になろう運営より第2弾の発表が行われました。

【重要】作品ジャンルの再編成について 2 – 小説家になろうグループ公式ブログ

ジャンルの編成についても一部修正がなされたようですが、基本的な部分は変わりません。今回の新しい情報は、「公式キーワード・おすすめキーワード」についてと、ジャンル再編成にまつわるFAQの2つです。

公式キーワード・おすすめキーワード

「公式キーワード」は、作品傾向や登場キャラクターの種類によってつけることができる、公式によって用意されているキーワード。

「作品傾向」であれば、「ギャグ」や「純文学」、「登場キャラクター」であれば、「男主人公」や「女主人公」などが用意されています。

「おすすめキーワード」は、それを選択すると自動的にそのキーワードが含まれるジャンルに案内されるもので、大ジャンル「恋愛」であれば、「異類婚姻譚」などが用意されています。

いわゆる「タグ」に近いのではないかという印象を受けましたが、自分では新しく設定できないのが異なる点。

ジャンルから消えてしまった「学園」などは、この公式キーワードなどで対応するようです。

FAQ

FAQには、ジャンル編成についての公式からの見解が示されています。

特に、「『異世界転生』『異世界転移』キーワードの設定判断の例」については別に項目を設けて回答が示されています。

そもそも、異世界転生・転移については本来「異世界転生/転移」として一つのタグになるはずだったものを、今回の変更でどうしてか「異世界転生」と「異世界転移」にタグが分かれることになりました。異世界転生・転移を書いている人たちから、「転生と転移は別物だ!!!!」という意見が来たのでしょうか……?

まあその辺はよくわかりませんが、別に項目を立てて解説しているくらいですから、反響は大きかったということでしょう。

このFAQが結構面白くて、読みながら何度も「自分で考えろ!」と思わずにいられなくなりました。

特に一番ややこしかったのが以下の質問。

“異なる世界への移動手段が存在している現実世界”を世界観として取り扱っている作品において、
現実世界からの転生/転移先が、その移動技術で移動可能な「現実世界とは異なる世界」である場合は
どうなりますか?

一読しただけでは何を言っているのやらよく分からなかったのですが、やっぱり未だによくわかりません。

とにかく、「異世界転生・転移」の定義を確認しようと書き手も運営も必死なのかなという印象を受けました。

読んでいて結構面白いので、気になる方は以下のリンクよりどうぞ。

ジャンル変更のお知らせ-FAQ || 小説家になろう

まとめ

カクヨムの参戦で、小説投稿サイトの勢力図が大きく変わることが予想されます。

このジャンル再編成も、現在は異世界転生・転移ものばかりがランキングの上位にいる現状を打開するための運営の判断でしょう。

蓼食う本の虫では、これからも小説投稿サイトの動向に注目していきたいと思います!

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