小説投稿サイトおすすめ10選【2025年11月最新版】

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自分で小説を書いてみたので、インターネット上で発表したい。でも、自分でWebサイトを作るのは難しい。

そんな時に便利なのが小説投稿サイトです。

小説投稿サイトは、その名の通り小説作品の投稿に特化したサイトで、簡単に小説を投稿することができます。また、サイトを見に来る読者もたくさんいるため、投稿した小説が読まれやすいというメリットもあります。

ところが、ひとくちに小説投稿サイトといっても、その数は膨大にあります。どの小説投稿サイトが自分に合っているのか、分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自分にあった小説投稿サイトの選び方のポイントや、具体的なおすすめ小説投稿サイトなどを、過去に小説投稿サイトの開発ディレクションにも携わっていた蓼食う本の虫主宰・あとーすが紹介します。

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小説投稿サイトを選ぶ6つのポイント

おすすめの小説投稿サイトを紹介する前に、まずは小説投稿サイトを選ぶ際に知っておきたい6つのポイントを確認していきます。

まずは、自分が小説投稿サイトにどのようなものを求めているのか、ここで確認してみてください。

運営元はどこか?

時間をかけて書いた大事な小説を預けるわけですから、その小説投稿サイトの運営元がどこなのかは確認しておいた方が良いでしょう。

個人の方が運営しているサイトの中にも良いサービスはありますが、できれば企業が運営しているサイトの方が良いです。

また、老舗の企業であればそれだけ安心感が高まりますし、新興のスタートアップが運営している場合でも、過去のリリース情報などを見て信用に値する企業かを確認することが重要です。

サイトは盛り上がっているか?

サイトの盛り上がりは、投稿した作品の閲覧数に直結します。一般的には、たくさんの読者ユーザーが集まっているサイトの方が、小説を閲覧してもらいやすくなります。

ただ、投稿ユーザーがたくさんいるサイトだと、ランキングなどには載りづらいというデメリットもあります。まだユーザーが少ない新興サイトの波にうまく乗ることができれば、ランキング上位に表示されやすいので、そちらの方が閲覧ユーザーを獲得しやすい場合もあります。

自分が書いているジャンルの動きは活発か?

各小説投稿サイトによって、動きの活発なジャンルは異なります。ジャンル別のランキングなどを確認して、自分の書いているジャンルの作品が投稿されてるか、読者が集まっているか、などの情報を見た方が良いです。

異世界転生が強いサイト、文芸作品に力を入れているサイト、二次創作の投稿が活発なサイトなど、小説投稿サイトによってその特色はさまざまです。

サイトは使いやすいか?

小説投稿サイトはこれから長く使っていくものになるので、快適に操作できるかは、大きな要因になります。

小説投稿サイトに求める機能はさまざまなので、実際に使ってみてフィーリングで決めるのがおすすめです。

コンテストや企画が充実しているか?

小説投稿サイトによってはコンテストが活発に開催されており、100万円規模の賞金が発生したり、書籍化への道が準備されていたりと、今後プロとして小説を書きたいと考えている方にとっては有り難い機能が充実しているところもあります。

また、気軽に参加できる企画を定期的に開催している小説投稿サイトもあり、こちらはネタが無いときでも執筆のモチベーションを上げることができます。

収益還元機能はあるか?

ここ数年で、サイトで発生した広告収益の一部を投稿ユーザーに還元する仕組みを備えた小説投稿サイトが多くなってきています。

できれば、小説を書いて読まれることで収益を得たいですよね。そのため、収益還元機能があるかどうかは事前に確認しておきたいポイントです。

複数の小説投稿サイトを使ってみるのがおすすめ

小説投稿サイトを選ぶポイントを解説しましたが、実際に使ってみないと分からないこと、長期的に使ってみないと分からないこともたくさんあります。

そこで、もし面倒でなければ、複数のサイトに同じ作品を投稿してみるのがおすすめです。多くのサイトでは、いわゆる「マルチ投稿」は禁止されていないので、安心して投稿しましょう。

(※ただし、別サイトへの誘導は禁止されている場合が多いです。このあたりは、各小説投稿サイトの利用規約・ガイドラインなどもご覧ください)

サイトによって読者ユーザーの層も違うので、操作性なども含めて、自分に合う小説投稿サイトを探してみましょう。もちろん、最初は複数サイトに投稿してみて、最終的にはひとつの小説投稿サイトに絞るのもOKです。

おすすめの小説投稿サイト10選

選び方のポイントについて解説したところで、おすすめの小説投稿サイトを紹介していきます。

【カクヨム】KADOKAWA運営の安心感

カクヨムは、出版社であるKADOKAWAが運営する小説投稿サイトです。

どの小説投稿サイトを使えば良いか迷っているのであれば、まずはカクヨムを使うのがおすすめ。それほど安定感のあるサイトです。

まず、運営元がKADOKAWAなのが安心度が高いポイント。開発は「はてなブログ」で有名な株式会社はてなが行っており、非常に使いやすいサイトになっているのも良い点です。

また、出版社運営のサイトということもあって、プロデビューに繋がるコンテストが非常に充実しています。ジャンルも幅広く、どんな小説を書いている人でも使いやすいです。

「カクヨムリワード」という収益還元機能もあるので、作品を投稿するだけでマネタイズへの道が開けるのも嬉しいポイント。

さまざまな観点から見て隙が無く、優等生的な小説投稿サイトと言えるでしょう。

カクヨム公式サイト
カクヨムX公式アカウント
カクヨムiOSアプリ
カクヨムAndroidアプリ

【小説家になろう】小説投稿サイトの先駆者

小説家になろうは、株式会社ヒナプロジェクトが運営する小説投稿サイトです。

星の数ほどある小説投稿サイトの中でも老舗中の老舗で、「なろう系」という言葉もあるほど、小説投稿サイトの代名詞といっても過言ではない存在のサイトです。

デビューに繋がるコンテストの数もカクヨムに肩を並べるくらいに豊富。また、人気の連載作品が書籍化される例も数多くあります。

一方で、老舗だからこそ操作画面にやや古さを感じるのが玉に瑕。しかし、この画面に慣れている読者ユーザーも多いので、投稿した作品が人の目に触れやすいのは非常に良い点です。

2025年10月からは、収益還元プログラムである「なろうチアーズプログラム」も開始されました。これにより、小説執筆による収益化の道がまたひとつ開かれた形となります。

小説家になろう公式サイト
小説家になろうX公式アカウント
小説家になろうiOSアプリ
小説家になろうAndroiアプリ

【pixiv】二次創作を投稿するならここ

pixivはピクシブ株式会社が運営するイラスト・マンガ・小説投稿サービスです。イラストやマンガの印象が強く、小説投稿サイトのイメージがあまり無い方もいらっしゃるのではないでしょうか。

pixivは他のサイトと違って、二次創作の小説がたくさん投稿されているのが特徴的です。そのため、二次創作作品を書いているのであれば、pixivが有力な候補になるでしょう。

一方で、近年は一次創作の投稿も活発になってきています。ひとつのテーマで小説を書く「執筆応援プロジェクト」が継続的に開催されているほか、日本SF作家クラブが開催する「小さな小説コンテスト」や、朝日新聞出版の「朝日ホラーコミック大賞(原作部門)」がpixiv上で開催されるなど、さまざまなジャンルのコンテストが開催されています。

また、pixivはクリエイター向けのさまざまなサービスと連携できるのも強みのひとつ。コミッションの受付ができるpixivリクエストや、ファンコミュニティを簡単に作成できるpixivFANBOXなどは、他の小説投稿サイトには無い機能です。

pixiv公式サイト
pixiv X公式アカウント
pixiv小説編集部X公式アカウント
pixiv iOSアプリ
pixiv Androidアプリ

【エブリスタ】短編派におすすめ

エブリスタは、株式会社エブリスタが運営している小説投稿サイトです。

もちろん長編の連載も可能ですが、個人的には短編派の方におすすめしたいです。それは、誰でも参加しやすいコンテストや企画が多数開催されているためです。

たとえば「三行から参加できる超妄想コンテスト」は、その名の通り3行からでも投稿できるコンテストです。気軽に参加できるのも良いところなのですが、このコンテストで上位に入賞すると、河出書房新社から出版されている「5分後」シリーズに作品が収録されるチャンスがあります。

また、サイト全体の雰囲気としては、女性ユーザーが多く、ジャンルとしても恋愛小説が活発な印象があります。

エブリスタ公式サイト
エブリスタX公式アカウント
エブリスタiOSアプリ
エブリスタAndroidアプリ

【アルファポリス】知る人ぞ知る老舗

アルファポリスは、株式会社アルファポリスが運営する小説投稿サイトです。

小説家になろうやカクヨムなどに比べると知名度や利用ユーザー数でやや劣る印象がありますが、アルファポリスだけに作品を投稿している方もたくさんいるほど根強い人気を誇ります。

アルファポリスの最大の特徴は、「広告収入100%還元宣言」を行っているところです。これは、アルファポリスの広告収入の100%を投稿インセンティブの形で投稿ユーザーに還元する仕組みです。

コンテストも頻繁に開催されてるほか、一定の条件を満たしてる作品であれば「出版申請」を行うことができます。そのため、収益還元を受けながら、プロデビューも目指すことができるのが魅力ですね。

アルファポリス公式サイト
アルファポリスX公式アカウント
アルファポリスiOSアプリ
アルファポリスAndroidアプリ

【野いちご】ジュニア向け作品を投稿したいならここ

野いちごは、スターツ出版が運営する小説投稿サイトです。

ここまで紹介した小説投稿サイトは、それぞれの強みがありつつもどのようなジャンルにでも対応できる懐の深さがあるのですが、野いちごは主にジュニア向けの作品を投稿するサイトになります。また、その中でも特に女子小学生・女子中学生を対象とした作品が多い傾向にあります。

ジャンル特化のサイトなので、サイトの人気作品を読んでみて、自分が書いている作品に近いものが多いと感じたのであれば、それはチャンスかもしれません。ぜひ野いちごに作品を投稿したり、コンテストに参加したりしてみましょう。

野いちご公式サイト
野いちごX公式アカウント
野いちごiOSアプリ
野いちごAndroidアプリ

【monogatary.com】YOASOBIを生んだ小説投稿サイト

monogatary.comは、ソニーミュージックグループが運営する小説投稿サイトです。

今や人気音楽ユニットとなったYOASOBIは、最初はmonogatary.comの小説を音楽にするユニットという形で始まりました。今でも、YOASOBIとコラボしたコンテストなどが開催されています。

知名度では他の小説投稿サイトに比べるとやや劣る感はありますが、大手企業が運営しているという安心感もあります。各種企業とコラボしたコンテストなども開催されているので、気になる方はチェックしてみてください。

monogatary.com公式サイト
monogatary.com X公式アカウント

【ステキブンゲイ】一般文芸を投稿するならここ

ステキブンゲイは、ステキコンテンツ合同会社が運営する小説投稿サイトです。

代表は、第39回文藝賞を受賞してデビューし、第26回野間文芸新人賞も受賞した作家の中村航氏。サイトの名前のとおり、「一般文芸」に特化した小説投稿サイトです。

カクヨムや小説家になろうなどの知名度の高いサイトは、ライトノベル寄りの作品が多い傾向にあります。そのため、一般文芸志向の作品を書いている方は、ジャンル特化のサイトとしてステキブンゲイを選ぶのもおすすめです。

ステキブンゲイ公式サイト
ステキブンゲイX公式アカウント

【Tales】noteの小説特化サイト

Talesは、note株式会社が運営する小説投稿サイトです。

こちらは2025年4月にオープンした比較的新しいサイトになります。noteでは従来から「創作大賞」の中で小説作品も募集していましたが、今回の創作大賞2025からは、一部の作品をTalesに投稿したものからも募集するようになりました。

小説特化サイトということで、長編シリーズの設定やルビ機能などがnoteとは異なる点。しかしnoteと似た操作画面になっているので、すでにnoteで文章を投稿しているという方であれば使いやすいと感じるでしょう。

また、作品の閲覧数や文字数などに応じてリワードを獲得できる「パートナープログラム」もあります。このリワードは、銀行振り込みかAmazonギフト券への交換が可能です。

Tales公式サイト
Tales X公式アカウント

【Caita】投稿するだけでポイントが貯まる


Caitaは、カイタ株式会社が運営する小説投稿サイトです。

2025年6月に開設されたばかりのサービスであり、登録ユーザー数もまだまだ多いとは言えないのですが、他にはない特徴があるためご紹介します。

最も特徴的なのは収益還元のシステム。他の投稿サイトは作品の閲覧数に応じて還元額が決まるところが多いですが、Caitaでは、作品を投稿するだけでも文字数に応じてポイントを獲得できます。

また、活動報告の投稿や、他の小説の閲覧などでもポイントが貯まるというのが良い点です。

そのほか、AIによる執筆サポート機能もあります。月例賞などコンテストも充実しているので、執筆のモチベーションも保ちやすいでしょう。

実際に使ってみての感想も小説投稿サイト「Caita」を触ってみる / 投稿・閲覧でポイント還元されるサイトで紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

Caita公式サイト
Caita X公式アカウント

そのほかの小説投稿サイト

記事内では紹介しきれませんでしたが、企業運営・個人運営含めて、他にもたくさんの小説投稿サイトがあります。

目に入る限りの小説投稿サイトをリストにしてみましたので、気になるものがあれば、使ってみてください。

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ABOUTこの記事を書いた人

1993年生まれ、福岡県出身、熊本県在住。
2016年より、文芸Webメディア「蓼食う本の虫」を主宰・運営。
熊本大学文学部文学科卒。在学中は日本語日本文学研究室に所属。卒業論文のテーマは「太宰治の私小説的作品について」。
新卒で印刷会社に入社し、営業・Webディレクターとして業務に従事。2018年にピクシブ株式会社に入社。チャット小説サービス「pixiv chatstory」のディレクター、pixiv小説チームのプロダクトマネージャー・コミュニティマネージャーを担当。2021年に個人事業主として独立。
詳しいプロフィールやご連絡については、atohs.meをご覧ください。