同人活動は基本的には一人で行うことができるものですが、仲の良い創作仲間とサークルを作り、合同で活動するという方もいらっしゃることでしょう。僕も、「無間書房」というサークルを作って活動をしています。
そうして団体として活動を始めようとすると、サークルのWebサイトを作ってみようと思う方もいらっしゃることでしょう。
しかし、Webサイトを一から作るのはとても難しいことです。私はWebサイトを作る仕事をしているのですが、普通にサイトを作ろうと思ったら数十万〜数百万円は必要になります。サークルの中に詳しい人がいたら自分たちで作れるかもしれませんが、そうでない場合は現実的ではありません。
また、多くの同人サークルの場合は、企業が作るようなしっかりとしたサイトが必要というわけでもないでしょう。
今回は、そもそも同人サークルにWebサイトが必要なのか?というところから、それでもWebサイトを作りたいという方のために、無料でWebサイトを作るためのおすすめのサービスを紹介したいと思います。
この記事の目次
同人サークルにWebサイトは必要?
まず、同人サークルにそもそもWebサイトは必要かどうかという問題についてですが、僕個人としてはあまり必要ないと思っています。
もちろん、Webサイトを作りたいという気持ちはわかりますし、実際に僕も作りました。ただ、Webサイトを運用するのには色々と問題があるのです。その最たるものが、「そもそも更新できない」という問題です。
Webサイトは作って終わりではなく、内容を更新しなければほとんど意味がありません。しかし、仕事や創作活動が忙しい中で、面倒になって更新をすることがなくなってしまうんですよね。僕も気合を入れて運用をしようと思ったのですが、そう思うのは最初だけで、後からどんどんと更新をしなくなっていってしまいます。
すると、たとえば更新の時間があるときでも、「一個前に即売会出たときはサイト更新しなかったのに、今回だけ更新するのもおかしいよね…」などということになり、どんどん更新頻度が落ちていきます。そうなるくらいなら、もう最初から作らない方が良いのではないかと思います。
Twitterやブログを更新
とは言え、できる限り情報発信はしていった方が良いと思います。そこでおすすめなのがTwitterやブログです。
特に更新に自信がないという方は、まずはTwitterアカウントだけを作ってみるのがおすすめです。これは僕の実体験なのですが、Twitterでも結構さぼります。Twitterの運用もできない人がWebサイトの更新なんてできるわけがないので、まずはTwitterを頑張るところから始めましょう。
Twitterから始めてみて、余裕が出てきたらブログ→Webサイトというような順番で開設するとうまくいくのではないかと思います。
他にもFacebookやInstagramも始めた方が良いのではないかと思うかもしれませんが、複数のSNSに対して、それぞれに効果のある投稿を考えるというのは非常に面倒くさいです。なので、SNSは一つに絞って運用するのがおすすめ。Facebookはビジネス利用が多く、Instagramは同人創作文化とはあまり相性がよろしくないので、ここは無難にTwitterを選んでおきましょう。
おすすめのブログサービス
SNSの運用は完璧だから、次はブログを始めたい!と思った方におすすめのブログサービスをいくつかご紹介いたします。
まず僕がダントツでおすすめしたいのがはてなブログ。これまでにいくつかのブログサービスを使ってきましたが、最も書きやすいサービスだと思います。
その他に有名どころはlivedoorブログやFC2ブログでしょうか。もちろん好きなサービスがあれば他のものを使っても良いのですが、個人的にはこの3つの中から選ぶと良いかなと思います。
また、ブログとは少し違うのですが、noteは非常に書き手やクリエイターにとって優しいサービスなのでおすすめ。有料マガジン機能などもあるので、自分の文章をお金に変えることができるかもしれません。
おすすめのWebサイト作成サービス
さて、それでもどうしてもWebサイトを作ってみたいという方のために、無料でWebサイトを作成できるサービスを紹介しましょう。
いずれも、作成するのはとても簡単です。あとは、あなたがやる気を出して更新するかしないかだけが勝負となります…!
Wix
Wixはドラッグ&ドロップだけでWebサイトが作れるサービスで、無料かつ簡単に作ることができます。知識がなくてもWebサイトを作ることができるので、大学のサークルのWebサイトなんかがWixで使われるのをよく見かけます。
無料の範囲ではWixの広告がついてしまうというのがやや気になるところですが、同人活動の広報用と考えれば問題ないでしょう。また、月額850円ほど支払うことで広告を削除できるプランもあります。
また、ブログ機能も搭載されているので、活動報告なども簡単に行うことができます。サイトの内容を変更したい場合も、再びドラッグ&ドロップをすればOK。
→Wix
Jimdo
こちらも、大学生のサークルサイトなどでもよく見かけるJimdo私の見る範囲では、同人サークルのサイトにこれを使っている方もたくさんいらっしゃいました。
用意されているテンプレートレイアウトから選び、文章や画像を差し替えるだけで、簡単に自分のWebサイトを作成することができます。
また、知識がある方はHTML・CSSを自分で編集することもできます。ひとまずテンプレートで作っておいて、徐々に勉強しながら自分好みのWebサイトに作り変えていくというのも良いかもしれません。
Weebly
こちらのWeeblyというサービスも、テンプレートを選び、テキストや写真を変更したり、新たな要素を埋め込むことで自分好みのサイトを作り上げていきます。
コードなども埋め込むことができるので、動きのついたWebサイトの作り上げることができるでしょう。若干の知識は必要になりますが、検索すればコピペだけで動くコードもたくさん公開されています。
ドラッグ&ドロップでサイトを構築できる機能も用意されていますが、こちらは有料のプランでのみ利用することができます。
Tumblr
最後に、少し毛色の変わったものをご紹介します。
Tumblrは、Webサイトを作るサービスとSNSの中間と考えていただくと良いかもしれません。サービスの中で、それぞれのページをフォローしたり、リポストして自分のフィードに投稿させることもできます。
しかし、対外的には、自分の投稿したコンテンツを好きなデザインで公開することが可能。また、サイトの概要や著者ページなどの固定ページも作成することができます。
色々な方テーマを投稿していて、素敵なデザインが多いのも特徴。WixやJimdo、Weeblyのように自由度の高いデザイン変更をするためにはHTML・CSSの勉強をする必要がありますが、手軽にポートフォリオを公開するためには便利なサービスだと思います。
どれを使って作れば良い?
ここまで4つのサービスを紹介してきましたが、どれを使ってWebサイトを作れば良いのでしょうか?
正直なところ、デザインの好みや操作性の好みがあるので、ご自身で触ってみて決めるのがおすすめです。個人的にはWixが使いやすくて以前はずっと使っていたのですが、先ほどJimdoやWeeblyを触ってみたところ、以前よりも随分と操作性が改善されているようでした。
無料で作ることができるので、気に入らなくなったりしたら別のサービスで作ってみるのも良いかもしれません。ただ、サイトのURLが変わるのはあまり望ましくないので、できれば最初に色々と試してみて、実際に使うサービスを決めましょう…!
まとめ
以上、そもそも同人サークルにWebサイトは必要なの?という話から、実際に作るのにおすすめのサイト作成サービスを紹介いたしました。
基本的にはTwitterとブログで事足りると思うのですが、自分のホームとしてサイトを持ちたいという方の参考になれば幸いです!