真っ白な原稿用紙を前に悩んでいる人へ とりあえず小説が書けるようになる方法


小説を書くというのは実に面倒くさく、慣れていなければ非常に難しい作業です。僕も結構1作書く毎に時間が空いてしまい、再び書くときにはいつも「今までどうやって書いていたんだ……?」という気持ちになります。

小説をはじめて書く方は、なおさらどこから手をつけて良いのかわからないことかと思います。なんとなくの構想はあるけれど、いざ書き始めるとうまく筆が乗らなかったり。

しかし少しのコツを掴みさえすれば、小説執筆は思ったよりもスムーズにいくものです。そのための心構えをいくつか紹介しましょう。

プロットを作っておく

あなたはもしかして、何も考えないうちから小説を書き始めようとしていませんか?

その方法で書ければ別に問題ないのですが、大抵の場合は頭が真っ白になってしまって、原稿用紙も真っ白のままというのがオチでしょう。

これは別に小説に限らないことで、たとえば絵を描こうと思ったときに、具体的に何を描くか決まっていなければいつまで経っても描き進められないでしょう。

小説には「プロット」という概念があります。これはいわゆる設計図のようなものです。建物と同じように、設計図さえ作っておけば、あとはそれに従って文章を書いていけば良いことになります。

プロットの作り方には色々な方法がありますが、まずはなんとなく「始まり」と「終わり」を決めて、それに沿って書いていくのがおすすめです。大まかに作っても書ける方もいらっしゃれば、細かく書いた方が上手に書けるという方もいらっしゃるでしょう。このあたりは好き好きですので、自分のスタイルを探してみてください。

いずれにしても、突然書き出すのではなくて、なんとなく自分が書きたいものをプロットによって明確にしておくことが大切です。

冒頭から書くことにこだわらない

小説を書くときにどこから書き始めるでしょうか? 普通に書こうと思ったら、読者が読む順、つまり冒頭から書き始めることになるでしょう。

しかし小説の書き出しはその作品の顔とも言うべきところで、非常に大切な部分です。タイトルと同様に、考えるのに非常に時間がかかるに決まっています。

書き出しに悩むあまり、次の文章が書けないという方もいらっしゃるでしょう。そしてそのままやる気をなくし、数百文字だけ書いた物語はお蔵入りに……。

しかし別に、小説は冒頭から書かなくても良いのです。
終わりから書いても良いし、途中から書いてもOK。自分の書きたいところ、思いついたところから書いていって、後から繋ぎ合わせれば良いのです。

強制的に書く環境を作り出す

それでも書けないという方は、恐らく「とりあえず書いてみる」という経験が必要なのだと思います。

小説は、書いているうちに何か思いつくということが多々あります。プロットを作っていても、脱線した方が面白くなることだってあるし、そういった思いもかけないようなアイディアが小説に深みを増していくのです。

しかし書かないままでは、そのアイディアが生まれてこないのです。だからまずは、とりあえずひたすら書いてみるということが大切だと思います。

とはいえさあ適当に書けと言われても難しいことでしょう。そこでおすすめなのが即興小説トレーニングというサービスです。

このサービスではとあるお題がランダムで出題され、それに沿って小説を書いていくことになります。しかも15分からの制限時間を設定できるため、とりあえず書かなければすぐに締め切りがきてしまいます。

15分で考えた作品が良いものになる可能性はかなり低いと思います。しかし、もしかするとその中から今まで思いもつかなかったようなアイディアが生まれるかもしれません。

白紙の原稿用紙の前で15分うんうんと唸るくらいなら、何かしら書いてみるのがおすすめです。

まとめ

プロットを作る、最初以外のところから書いてみる、強制的な環境を構築する。この3つを試してみるだけで、随分と書きやすさは違ってくると思います。

そこから面白い作品が書けるかどうかはまた別の話ですが、全然書けないよりは少しでも書けた方が進歩と呼べるでしょう。

上手に書くよりも、まずは何より書いて前に進むことが大切です。悩んでいる方がいらっしゃれば、とりあえず色々書いてみてアイディアを探しにいきましょう!


執筆者

あとーす

蓼食う本の虫 主宰。文芸同人「無間書房」で短編小説や140字小説を書いています。