全国1億2000万の小説書きのみなさん、自分の書いた小説の校正はできていますか? ちなみに僕はできていません。何故なら、自分の小説を読み返すとストレスが溜まるから……。他の人の小説だったらバンバン粗探しできるのですが、自分の小説の場合、間違い探しが少し怖くなってしまうんですよね。
そうではない方も、自分の文章に対しては見方が少し甘くなってしまうもの。何かしらの校正ツールを使うのがおすすめ。そこで今回は、ブラウザで簡単に使えて設定も細かく調整できる「日本語文章校正サポート」を紹介します。
この記事の目次
まずは試してみる
細かい設定は後で見ていくとして、まずは試していきましょう。入力画面は以下のような感じです。最大で1万字まで入力できます。掌編なら十分ですし、原稿用紙100枚級も、4回入力すればすべて校正可能。どうせ一気に確認できないので、焦らずに分割して入力していきましょう。
以前、文藝ハッカソンをしたときの小説がほど良い長さだったので、テキストはこれを使っていきたいと思います。内容が気になる方は、こちらからどうぞ→平成展
また、文藝ハッカソンの模様はこちらにまとめていますので、合わせてどうぞ。
→『乙女文藝ハッカソン』に憧れて実際に文藝ハッカソンをやってみた
入力したら、「日本語チェック」をクリックします。
以下のような形で、チェック結果がずらっと出てきます。今回は73ヶ所。
下の方にスクロールすると、指摘された場所が文中のどこにあるかも分かります。
指摘内容は、漢字の表記についてのものが多い印象です。頻繁にひらいた表記をおすすめされます。
常用漢字外のものを教えてくれるのは重宝しそうです。
商品名なども指摘してくれます。
商品名をはじいてもらう
どれくらい商品名をはじいてくれるのでしょうか? ちょっと気になったので、以下の文字を入れてみました。
ホッチキス
タッパー
シャーペン
タバスコ
ウォシュレット
シーチキン
オセロ
サランラップ
宅急便
セロテープ
結果は以下の通り。
10個中8個は指摘してくれました。かなり優秀です。ちなみに僕は、先ほど調べてみるまでは「タッパー」「タバスコ」「ウォシュレット」が登録商標であることを知りませんでした。
設定の変更
この「日本語文章校正サポート」は、校正の設定も変更できます。変更できる項目は「基本」「難読」「品質」に分かれています。
「基本」はすべてオンにしておいた方が良さそうです。「禁忌・不快語」などは、そういった単語を多用する小説であれば、切っておいた方がうるさくないかもしれません。
「難読」に関しては、常用漢字以外は個人的にあんまり使わないかな……と思いました。このあたりも、自分の書いている文章に応じてお好みで。
「品質」は、僕の場合「助詞不足」がかなり会話文の言葉で引っかかるので、切ってしまいたいなと思いました。
このあたりが自分で設定できるのは嬉しいですね。
まとめ
以上を踏まえたうえで自分好みに設定を変えたところ、指摘箇所が73ヶ所から39ヶ所に減りました。「たまごっち」「プリクラ」が合わせて10回くらい指摘されているので、実際に見るべきところはもっと少なくなりました。
自分の文体専用の設定を用意しておけば、日々の校正作業もスムーズに行えそうです。小説を投稿する前に、ぜひ使ってみてください!