定期的に開催されている短編小説コンテストまとめ

小説を書こうとするときに、「あの新人賞を目標にしよう!」と思ったことが僕には何度もあります。しかし、新人賞というのは大抵が長編のものばかりで、小説を書き慣れていないとなかなか筆が進まないものです。さらに年1回開催のものが多いので、一度〆切を逃すと、また1年間待たなくてはなりません。これで書くモチベーションを失ったことが何度あったことか。

しかし世の中には、比較的短い期間の中で何度も短編小説を募集しているコンテストがいくつかあります。それぞれの特徴などを紹介しますので、日々の執筆モチベーションを保つための参考にしていただければ嬉しいです。

(※情報は2022年2月時点のものです)

pixiv 執筆応援プロジェクト

pixivの「執筆応援プロジェクト」は、およそ1ヶ月ごとにテーマを変えて短編小説を募集しているコンテストです。下限は500字なので、気軽に参加できるのではないでしょうか。

一般的なコンテストとは違い、作品に対して審査が行われるわけではないというのがポイント。投稿者の中から抽選で、素敵な賞品やAmazonギフトカードが当たります。そのため、コンテストに応募すると受賞したか否かによって優劣がはっきりしまうのが嫌な方にはおすすめです。

執筆応援プロジェクトでは毎回テーマが設定されており、「」「」など、シンプルながらも創作意欲を掻き立てるものとなっています。

エブリスタ 三行から参加できる 超・妄想コンテスト


エブリスタの「三行から参加できる 超・妄想コンテスト」は、およそ2週間に1度のペースで開催されているコンテストです。100文字(三行程度)から参加することができ、かなりハードルが低くなっています。

大賞賞金は3万円。その他にも様々な賞が設けられており、受賞作すべてに選評がつくというのがポイント。自分の作品を客観的に評価してほしいという方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

また、大賞、準大賞、入賞、佳作のいずれかに入賞すると、河出書房新社から刊行されている短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。

直近のテーマは「初めての〇〇」「」などで、幅広いジャンルで書くことができそうです。

ノベマ! キャラクター短編小説コンテスト

ノベマ!の「キャラクター短編小説コンテスト」は、2ヶ月に1度のペースで開催されています。字数の下限はなく、最大字数は3万2千字。

最優秀賞には商品券1万円が贈られます。また、受賞作品は書籍化の検討もなされるので、キャラクター小説でデビューを目指している方は投稿してみると良いかもしれません。

直近のテーマは「和風シンデレラストーリー」「推し活女子」などで、キャラクターや舞台の決まっているものが多い印象です。

コバルト 短編小説新人賞

集英社のWebマガジンであるコバルトでは、定期的に短編小説新人賞を開催されています。開催ペースはおよそ2ヶ月に1度。字数は400字詰め原稿用紙25〜30枚です。

入選すると賞金20万円が贈られ、佳作も賞金10万円となっています。Web応募のほか、郵送応募も可能です。

テーマなどは特に設けられていない上に最低字数も多く、ややハードルは高め。しかしその分賞金なども豪華なので、ある程度の枚数を書ける方にはおすすめです。

最新情報は、短編小説新人賞応募ページをご覧ください。

デイリーポータルZ 書き出し小説大賞

最後に、これまで少し毛色が違うものとしてデイリーポータルZの書き出し小説大賞を紹介します。

書き出し小説とは、その名の通り書き出しだけで成立している小説。3週間に1度くらいのペースで募集されています。

賞品などは特にありませんが、受賞作品はデイリーポータルZ上で紹介されます。なお直近の募集テーマは「」「バカ」などです。

さいごに

初めての小説で長大な物語を書ききることができる人もいますが、大抵の場合は短編小説を何度も書くことで徐々に執筆するための筋肉をつけていくのが遠回りのようで近道だと思います。

定期的に募集テーマなどを確認して、書きたいものがあればぜひ挑戦してみてください。

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