小説を書くことよりも、小説のタイトルを考えるのが苦手だという人はいませんか?
タイトルは、読者が始めてその小説に触れる部分です。川上未映子氏の『わたくし率イン歯ー、または世界』のようにユニークなものもあれば、吉田修一氏の『悪人』のように、既存の熟語がタイトルとなっている小説もあります。
僕も、小説のタイトルを付けるときはいつも悩んでしまいます。
他の人たちは、一体どのようにしてタイトルを決めているのでしょうか……? 気になったので、アンケートで聞いてみました!
タイトルはいつ付ける?
今回は、72名の方にご回答いただきました。ありがとうございます。
まずは、タイトルをいつ付けるか? ということを聞いてみました。
内訳は以下の通り。
タイトルをつけるタイミング | 人数 |
小説を書く前 | 18人 |
小説を書いている途中 | 13人 |
小説を書き終わった後 | 35人 |
その他 | 6人 |
小説を書き終わった後につける方が多いようですね。
投稿サイトに掲載する人は連載する前にタイトルをつける必要があるので、書く前に決める人が多いのだと想像しており、この結果は少し意外でした。
タイトルを付けるタイミングは人それぞれですが、小説を書く前や書いている途中で仮タイトルを付けるという方が何人かいらっしゃいました。Wordやテキストエディタで執筆する場合も、わかりやすいファイル名にしないと識別しにくくなりますもんね。
仮タイトルについては、以下のような回答がありました。
タイトルの付け方・こだわり
タイトルは、なるべく「シンプル」にするという意見が散見されました。
一方で、「印象深い」タイトルにするように心がけているという方も多数、この二つのどちらかというところで、スタイルが分かれるのではないでしょうか。最強なのは「シンプル」で「印象深い」タイトルなのでしょうが、なかなか難しそうです。
シンプル派
印象深い派
ラノベっぽい長いタイトルは?
ライトノベル界では昨今、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』など、内容を端的に表した長いタイトルが多用される傾向にあります。
そのようなタイトルは、往々にして小説の内容を「説明」している場合が多いです。
これに関しては、以下のような意見が集まりました。
一方で、肯定的な意見の方もいらっしゃいました。
語感やリズムが大事
回答の中で「語感」や「リズム」、あるいは「語呂」など、口に出して読んだときの感じを大事にしているという方が本当に多かったです。
一部紹介します。
韻を踏んだり、五字や七字のリズムを使うというのは、日本の定型詩(俳句や川柳、短歌)からの影響が感じられますね。
表記のバランス
読んだときの響きも大事ですが、パッと見たときの雰囲気も重要です。
キーワードを使う
「キーワード」をタイトルにするという方はとても多かったです。この「キーワード」をいかに気になるものにするのか、というのが肝要でしょう。
その他の付け方
聞いている曲からタイトルを付けるという方は数人いらっしゃいました。インスピレーションを得るのはいいことなのですが、くれぐれもパクリにならないように注意しましょう。
これも「キーワード」と考え方は似ていますね。同じような意見として、「読みすすめていくうちに意味が分かるタイトルが好き」という意見もありました。
まとめ
あなたは、いつ小説のタイトルをつけますか? また、どのようなこだわりがあるでしょうか?
今回紹介した意見を参考にして、ぜひ自身のタイトル付けに生かしてみてくださいね。
しかし、最終的には自分の感性が重要になると思います。気に入ったものをつけるのが1番だと思って、あまり気負わずに付けるようにしましょう。
小説のタイトルは後から付けるのが得策の様ですね?と言う事は決まった道も無ければ目的地も定かではないドライブの様なものでペンを走らせるのでしょうか?そのうち書き手も楽しい運転ではなく頭の中で大体の筋道を予想しながらの作業になるのでしょう。書き終わった後は良い目的地に着いた〜とか良いドライブの様な展開の内容に満足とかジャンルによって違うでしょうが?私は本格的に小説を書く経験はありませんが、遅咲きながらライフワークとして読者を夢中にさせる作家になりたいと思います。