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PCで小説を書くのにおすすめのエディタ

皆さんは小説を執筆するとき、どのような環境で書いていますか?

PCで書く場合、何となくMicrosoft Wordを使ったり、PCに初めからインストールされているメモアプリなどを利用したりしているのではないでしょうか。

しかし、世の中には小説を書くのに適したさまざまなエディタが他にもたくさんあります。ここでは、特におすすめのものをいくつかご紹介いたします。

Googleドキュメント

小説執筆用のエディタとして圧倒的におすすめしたいのが、Googleドキュメントです。Googleドキュメントは、Microsoft Wordのように使えるエディタであり、ブラウザ上で動作します。しかも、なんと無料で使うことができます。

Wordとは細かな違いがあるものの、小説を書くにあたってはそれほど大きな違いはありません。また、フォントサイズを変更したりPDFをエクスポートしたりする機能もあるので、最終的にWordで同人誌用の印刷原稿を用意していたという方も、スムーズに乗り換えができると思います。

Googleドキュメントはまず無料で使えるというのが非常に良い点なのですが、それ以上に、ファイルをクラウド上で管理できるのがとても便利です。PC上で作業したファイルを、スマホで閲覧することもできます。Microsoft Wordなどを使う場合は自分のPCにファイルを作成するので、外出先などで確認しづらいという問題がありました。しかし、Googleドキュメントを使えば、いつでもどこでも小説のファイルを確認できます。

Gooogleドキュメントには、そのほかにもさまざまな機能があります。詳細については、以下の記事もあわせてご覧ください。

参考:Googleドキュメントで小説を書こう

stone

Macを使っている方におすすめしたいエディタが「stone」です。macOSのほか、iPadOS用にもアプリがリリースされています。

こちらは有料アプリで4,000円かかるのですが、買い切りなので、一度購入すればずっと利用することができます。

stoneは「書く気分を高める」をコンセプトに開発されているテキストエディタです。執筆画面はいたってシンプルで、アプリを全画面表示させて執筆を開始すると、自分で入力している文字以外は表示されなくなります。

マウスを移動させると、行数や文字数の表示が控えめに表示され、自分が今どのくらいの量の文章を書いたのかが分かるようになっています。他のテキストエディタだと他の設定項目に気を取られてしまうことがあるのですが、stoneを使うと、「文章を書く」という行為に没入できます。

設定項目では、フォントサイズや行間の他に、ゴシック・明朝の切り替え、縦書き・横書きの設定が可能です。小説を書く方にとっては、特に縦書きで書けるというのは嬉しい機能なのではないでしょうか。

個人的に、stoneは「書き出し」におすすめしたいエディタです。何を書くべきかまだ曖昧模糊とした段階で、とりあえずstoneを開いて、何かを書いてみる。すると、書くべき方向性のようなものが見つかってきます。だいたい1,000字くらい書いたところで、本格的に書いてみようかとなって、普段使いの執筆エディタに文章をコピペして続きを書く……という使い方に非常に適しています。

Visual Studio Code

Visual Studio Codeは、Microsoftが開発しているエディタです。多機能ですが、無料で利用することができます。

一般的に、このVisual Studio Codeはプログラミングなどでコードを書く際に利用されるものです。しかし、ベースはテキストエディタなので、インストールすればすぐに小説を書き始めることができます。

ただ、素の状態でVisual Studio Codeを使うのはあまりおすすめしません。このエディアは、さまざまなプラグインなどをインストールして、自分好みを執筆環境を作り上げたいという方におすすめです。

たとえば、Visual Studio Codeの便利なプラグインに、「textlint」と呼ばれるタイプのものがあります。これらは、独自の誤字脱字、誤用などの辞書を備えており、文章中にそれに一致する文言が出てきた場合、自動で指摘してくれます。Microsoft Wordにも同様の機能がありますが、Visual Studio Codeの場合は、有志が複数公開しているtextlintの中から、自分の好みにあったものを選んだり、複数のtextlintを組み合わせたりすることもできます。さらに、少しだけプログラミングの勉強をすれば、自身でtextlintの指摘内容を増やしたり削ったりすることも可能です。

そのほか、Markdownと呼ばれる書式で書いたテキストをそのままPDFとして出力するプラグインなどもあり、手軽にコピー本を作りたい時に非常に便利です。取っ付きづらい部分はありますが、自身の執筆環境をカスタマイズしてみたいという方は、ぜひ試してみてください。

小説執筆用のプラグインとしては、SF作家の藤井太洋さんが開発しているnovel-writerが有名です。ぜひこちらも一緒に試してみてください。

Nola

Nolaは、個人的にはあまり使っていないのですが、便利に使いこなせる方にはおすすめしたいエディタです。特に、長大な連載小説を書く方向けの機能が豊富に用意されています。

執筆画面は癖が無く、誰でも使いやすい仕上がりになっていると思います。ルビや傍点などを付けることも可能。現在の総文字数を換算してくれるほか、400字詰め原稿用紙何枚分かも表示してくれます。

また、自動校正機能が備わっており、たとえば「助詞の”が”が一文に2回以上使われている」「読点が一つの文に4回以上使われている」といった指摘をしてくれます。

特徴的なのは、執筆画面以外の機能が充実しているところ。「登場人物」「世界観」「相関関係」などの資料を登録することができるため、しっかりとプロットを練って長編を書く方は、小説に関係のある情報を一箇所に集めることができるため、とても便利だと思います。

多機能だからこそ使う人を選ぶエディタだと思いますが、今使っているエディタに満足していないという方は、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

この他にもさまざまなエディタがありますが、ここでは、僕が使ったものの中から個性があるもの、特におすすめしたいものを紹介してみました。

どのエディタも一長一短で、使いはじめたばかりの頃は戸惑うこともあるでしょう。しかし、目的に応じて使い込んでいくうちに、それぞれのエディタが手に馴染んでくるはずです。

ここで紹介したエディアをまずは使ってみて、ぜひ自分のお気に入りにのエディタを見つけてください。

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