アニメ「SHIROBAKO」のライター修行を実践! 「そらまめ」で設定は20個作れるの?

こんにちは! 『思ってたより動くメロンパン』の阿佐翠です。

物書きのみなさんは、「執筆力」を高めるための修行って、なにか実践していますか?

「執筆力」とひとくくりに言っても、物書きにとって大切な技術はさまざま。趣味の範囲なら自分の好きなように書くことができますが、プロの作家やライターを目指すとなると、将来求められそうな技術をすこしでも培っておきたいと思いますよね。

しかし、闇雲にいろんな修行を実践しても、それが本当に身になるのかは怪しいところ。
プロの方々からのありがたいアドバイスは数あれど、それが自分の身につけたい技術とつながっていなければ、あまり良い効果を得ることはできなさそうです。

そこでこの記事では、アニメ作品『SHIROBAKO』に登場する「ライター修行」を一例として、筆者が実践してみた感想と、その修行で得られそうな「執筆力」について報告いたします!

一素人の実践レポートですが、参考にしていただければ幸いです。

この記事の目次

そもそも『SHIROBAKO』って?

『SHIROBAKO』は、2014年冬から2015年春にかけて放送された、「アニメーション制作」を題材にしたアニメ作品です。

かつて、同じ高校のアニメーション研究会に所属していた5人の主人公たち。「いつかまた、この5人でアニメを作ろう」という誓いのもと、彼女たちはプロのアニメ業界の中で生き抜くために奮闘します。

本作で描かれる物事は決して幸福なものばかりではありません。理想像と実力とのギャップ、社会の不条理さ、軋轢、クリエイターとしての苦しみ。それらの壁に何度もぶつかり、諦め、挫折し……それでもなお、創作することへの情熱を失わずにいられる人たちがいる。
彼らを動かすものはいったい何なのか。彼らの作る作品は、なぜこんなにもたくさんの人々を魅了するのか。「創作する」ことの神秘と真髄の欠片たちが、この物語の中にはふんだんに練り込まれています。

アニメが好きな人、アニメを作りたい人のみならず、「ものづくりに関わるすべての人々」へのエールと教訓が詰めこまれたアニメ――それが『SHIROBAKO』なのです。

修行の内容とは

コーヒー……コーヒー星人……黒くてコーヒーの中に住んでいる……コーヒーとめんつゆを間違えてお母さんとケンカ……コーヒー経済評論家……集中してコーヒー飲んでる間に密室殺人……
(※『SHIROBAKO』20話冒頭より引用)

『SHIROBAKO』の主要人物のひとりである今井みどりは、脚本家を志望する花の女子大生。彼女は脚本家になるためのステップのひとつとして、とある「課題」をこなすことになります。

その内容は、コーヒーのあるシチュエーションを20個考えるというもの。

今回は、この「ライター修行」に私も挑戦してみたいと思います!

今回は、本サイトの編集長であるあとーすさんより、「コーヒー」に変わるお題を3ついただきました。1つのお題に対し、シチュエーションをそれぞれ20個ずつ……つまり全部で60個のシチュエーションを考えるというのが、筆者に課せられたライター修行の内容です。

お題は

  • 標識
  • そらまめ
  • 宇宙服

の3つ!

いまこの記事を読まれている物書きの方、いかがでしょうか? これらのお題からシチュエーションをそれぞれ20個。うまく考えられそうですか?

それでは早速、実践といきましょう!

いざ、実践!

というわけで、筆者が実践した内容を以下に掲載……といきたいところなのですが。

冷静に考えて、60個も載せられるわけがなかった。

もしすべての実践結果を載せようとすると、言うまでもなく記事が長くなりすぎてしまいます。分割するにしても、3分割くらいの記事にしないと上手く入りそうにありません。迂闊でした。とか言いつつこの記事のネタを考えついたときにはすでにわかってました。心の奥深くで。

そこで筆者、考えました。そうだ、詳しい実践結果は別のところに置いておこう。

 

……と思ったのですが、このことを編集長に提案したところ、

 

 

[avatar user=”atohs” size=”thumbnail” align=”left” /] 「1万字くらいですよね?
この原稿面白いので、全部載せましょうよ!」

 

 

などと言い始めたので、すべて掲載する運びとなりました。サークルメンバーからの一言なども含め、全60個を一挙掲載しておりますので、皆さん覚悟してお読みください。

なお、「こんなに長いの読んでられねーよ!」という方のために、「感想まで飛ぶ」ボタンを随所に設置しております。結論を早く知りたいせっかちさんは、ぜひご利用ください。記事の下の方まで飛ぶことができます。

 

感想まで飛ぶ

 

以降、表記は以下のように略されています。

→阿佐翠
→真実無目むゆ
→新士悟

①「標識」のあるシチュエーション

1.見たことない標識が立てられてる横道(クエスチョンマークとか)

:自主製作映画でありそう(サイレント映画っぽい)
:『ジョジョ』に出てきてほしい

 

2.標識を絶対遵守しないと重罪になるディストピア

:たぶん、「制限速度マイナス5キロ」みたいなのが出る
:それディストピアっていうかなんていうか……(笑)
:設定としていい感じに使えそうだよね

 

3.標識だけの村(建物とかぜんぜんない)

:どうやって暮らしてんだろう?
:これいいな、『迷家』の村はこれがよかった

 

4.標識から出てきたあの、信号わたってる兄妹の妹の方を元の標識に帰してあげる話

:良いと思います!
:これいい! 今のところ、これが一番読んでみたい
:俺は3番が読みたいかな、情景が想像できない

 

5.「止まるな!」っていう標識を発見

:いいね
:これ2番と組み合わせたいな。「絶対に誤植なんだけど守んないと死ぬ!」っていう

 

6.恋人と標識の下で待ち合わせ

:標識の下で待ち合わせるってあんまりないよね、という
:「どの標識で待つか」ですれ違いが起きる、みたいな展開とか浮かびやすい
:シャフトのアニメっぽい……

 

7.行き止まりに立てられてる意味のない標識の謎

:『ハルチカ』に影響受けた気がする
:私、気になります!(千反田える)
:この標識が5番だったら途端にファンタジーになるね。「9と4分の3番線」的な

 

8.標識だけ読めない病気

:たぶん車には乗れない
:「標識だけ読める」よりはマシかな……(笑) このアイデアから物語を広げるのは難しい気がする
:「他人から命令される文面だけ読めない」って設定とかいいかも
:2番の世界でこの病気にかかったらヤバいね

 

9.標識コレクター

:これ好き! キャラの設定として秀逸だと思う
:どうやって標識の実物を取ってくるんかな?
(ここで広島カープのベース引っこ抜き事件の話)
:あの事件に通じるところあるなと思った

 

10.斬新な標識のアイデアを考えまくる芸術家

:そのデザインが後でパクリとか言われちゃうのかな?
:標識デザイナーの話とかいいかも、パクっていいですか?
:すごい、流れるような……

 

11.近未来の社会、全国に配備された映像型標識、突然ハッキングを受ける

:水でスクリーン作って標識を~っていうのを前に見たので
:『攻殻機動隊』とか『PSYCHO-PASS』とかであったような? 標識ってみんなが見てるものだから、それが突然変わるのは物語がはじまる予感がするよね

 

12.標識を律儀に守るも、その意味をいちいちはき違えている人(速度制限を年齢制限と勘違いしたり、止まれと書いてあったらずっと止まったりする)

:ごめんコメント難しい(何も言えねぇ)
:そうだよね、共有してる認識があるから成り立つわけで、標識の意味をまったく知らない人がいてもおかしくないよね。標識ってすごい傲慢だね、「俺を理解しろ!」みたいな
:「俺を理解しろ!」良いな……

 

13.形のおかしい標識が大量にある(スリップ注意の標識の形がスノボの形、蛇行禁止の標識が蛇の形)

:はぁ~、なるほどね、はいはい
:10番と同じ世界観ですね、たぶん。スリップ注意の形がスノボなのは意外とわかりやすいかも? あれですね、センター試験の会場に置いときたいですね

 

14.「ご当地標識」を巡る旅

:『ローリング☆ガールズ』思い出した
:ご当地標識ってどういうの? 香川県だと「茹ですぎ注意」とか?
:北九州は「ベンツ注意」かな

15.自由に変わったり動いたりして人間を誘い込む標識妖怪(注文の多い料理店的な)

:『妖怪ウォッチ』とかにいるのかな?
:全部妖怪のせいですね
:そうなのね

 

16.毎日「通学路」の標識の棒部分(折れそう)を支えてる婆ちゃん

:おばあちゃん夜どうしてんだろうね?
:たぶん朝と夕方だけじゃないかな
:「直せよ!」って感じだよね
:面白いけど出落ち感ハンパないな……
:絵面は面白いと思う
:絵にして自分で笑ってるわ

 

17.2つの正反対の標識が並んで置かれている道

:これ2番と組み合わせたらいいよね。「止まれ!」と「止まるな!」があって……
:ひねり出した感が伝わってくる

 

18.標識が「人としての在り方」を要件にしてくる(ニート禁止みたいな)

:「月収何十万以上のみ!」みたいなの
:こういう感じの標識って実際にあるっちゃあるよね。「関係者以外立ち入り禁止」とか
:たしかに、トイレの男女のマークとかもそうだ

 

19.標識貼りかえ業のバイト

:7番と組み合わせたい。(行き止まりにある標識を週一で貼りかえる)ある日バイト内容の違和感に気づいて名探偵になる的な
:「バイト」ってのがなんかいいよね。「業者」じゃないところが

 

20.支えてる棒が高すぎて、何の標識なのかがわからない標識

:16番の婆ちゃんが持ってる標識がこれであってほしい。「何の標識支えてんだろ……?」って。子どものころはバカにしてたけど、大人になってから真相を知ってほっこりする……。でも見えねーやーん!! ってツッコんで終わる(終わる)
:結局最後倒れてきそうだよなー、「上から来るぞ!」って
:星新一の作品にありそうだな~って自分では思ってた
:たぶん僕ら以外の誰かを目的にしてる標識っぽい(宇宙人とか)

 

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②「そらまめ」のあるシチュエーション

1.「そらまめは空から降ってくるんだぞ~」って子どものころに聞いて、いまだに信じてる人

:自分に娘ができたら言ってみてぇ~
:悪いお父さんやね……。そういえば、自分の妹に昔「オリオン座」のことをずっと「オニオン座」って教えてたのすごい申し訳なかったなって思う

 

2.なぜそらまめの形はああなのか、について議論する話

:現実に誰かやってそう

 

3.そらまめの美味しい食べ方を日々研究するそらまめ好き

:これなんか……おう、そうやな……って感じ(笑)

 

4.母親の作ったそらまめご飯(米の代わりにすべてそらまめ)を懐かしむ話

:そらまめって結構デカいよね?
:「米の代わり」とか言いつつ米どころじゃないな……

 

5.そらまめが万能栄養食としてもてはやされる中、そらまめ大嫌いな人の話

:これたぶん4番の世界と関係してるな……。栄養を考えて作ってくれてたありがたみを懐かしむ的な

 

6.うちのペットがそらまめしか食べない

:ペットが何かにもよりそう。ライオンとかだったら「ヤバいな……」ってなるけど、ハムスターだったら大丈夫かなって思う
:肉食だったらマズいよね

 

7.「そらまめって名前だから、育ったら空まで届くくらいの木になるんだよ」って信じながらそらまめを育てる子ども

:1番で絶望した子どもが今度は自分の子どもに復讐してる感じ
:『ジャックと豆の木』を意識してんのかな?

 

8.そらまめの新しい品種、「ちまめ」誕生

:あぁ~心がぴょんぴょんするんじゃぁ~

 

9.「空豆」かと思ったら「からまめ」だった(たぶん中身が空洞)

:漢字だと「空豆」って書くの? 
:空豆、蚕豆、天豆、いろいろあるらしい

 

10.会社帰りのOLがビールとそらまめ食べてうめー!ってやるだけの話

:ずかちゃん(※『SHIROBAKO』の登場人物)っぽい
人声優がテレビ出てるの見ながらそらまめ食べてる感じ

 

11.そらまめの独特な香りが不審者撃退用スプレーに使われることに

:これは俺が単にそらまめの匂い苦手なだけです
:阿佐翠撃退スプレーだ

 

12.そらまめに銃弾の代替物としての利用価値があることが判明

:そらまめが銃弾の代わりになるんだったら、むしろ世界は平和になりそうだよね
:逆にそらまめが凶器になるってわかったら怖いかも……。今朝ぼくが食べたそらまめも、地球の裏側では人を殺す道具に使われている……(伊藤計劃風)

 

13.そらまめの曲線美に素数の公式が隠れていることが判明

:ノリが動メロ教に近いんだけど大丈夫?(笑) すごいバカバカしいものに隠れてる神秘を探るみたいな
:たぶんあの……ゼータ関数とかの……形になるんだよ(?)
:前に『ケンブリッジの哲学する猫』っていう本を読んで、数学者が猫のしっぽを見て数学の難問を解くっていうのなんだけど、それを思い出した
:真理を日常の中に見つけるっていうのが大事なんだな(まとめ)
:「哲学するそらまめ」って言うと、なんか響き良いね
:いい……
:いいな~

 

14.そらまめ料理しか出さない高級レストラン

:体によさそうだね(おわり)

 

15.全世界の人々がそらまめのことを忘れるも、それほど問題が起こらない

:たぶんそらまめが無くなっても実際そんな問題ないと思う
:俺もこの会議やるまでそらまめのこと忘れてたわ……

 

16.顔の形がそらまめっぽいので「そらまめ君」と呼ばれてる人

:クソどうでもいい~(笑いながら)。気悪くされたら申し訳ないんだけど、これ一番ひねり出した感ある!!
:実際そう……

 

17.鶏の卵的なノリで、そらまめも孵化する(「蚕豆」と呼ばれてるので)

:たまに市販の卵にも有精卵が混ざってるとかって言うじゃん? そんな感じで、毎日母が炊いてくれてたそらまめご飯の中にも……。そんで孵化寸前のを食べちゃって、5番に戻る
:孵化したらいいな~って思います。そういえば「まめしば」って空豆だっけ?
:調べたけどよくわかんない

 

18.新型スマホ、そらまめの形になる(iSoramame)

:これちょっとありそうだな
:たぶん持ちやすいと思うんだよね
:市販のスマホカバーとかにそらまめ型ってありそう
:『マクロスF』のランカ・リーってキャラが持ってる携帯(?)がそらまめっぽいなって思ってたの思い出した
(※みんなで調べた結果、オオサンショウウオでした)

 

19.そらまめから生まれたそらまめ太郎

:ノーコメントでお願いします!!
:そらまめも孵化するんだね、そらまめから……
:あぁー!!
:え? ……あ゛ー!!(17番と関連してることに気付く)

 

20.この世の液体という液体がすべてそらまめになっている夢

:人体の60~70%がそらまめ
:スタンドあったらいいね、触れた相手の体液をそらまめに変える(シアー・ハート・ソラマメ)

 

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③「宇宙服」のあるシチュエーション

1.普段着が宇宙服の未来人とコンビニで遭遇する

:これ「宇宙人」じゃなくて「未来人」なんだね
:そうだね

 

2.宇宙服にもファッションセンスが求められる時代(色とか柄とか)

:これはなんかありそうだよね。前に読んだ短編SF作品で、宇宙旅行が身近になった世界ではファッションとかのビジネス的な面が重視されるようになるっていう話があった
:パリコレならぬスぺコレとかやりそう
:金星とかでね

 

3.他の惑星に宇宙人発見、みな宇宙服を着ている(え? だってこれ、地球服じゃなくて宇宙服なんでしょ?)

:これはちょっと深くツッコミ来ると……負けるんで(?)
:これじわじわ来るななんか……

 

4.ユニ○ロで宇宙服2000円くらいで買えた

:宇宙服も大量生産される時代か
:ユニ○ロで買った宇宙服に命預けられる……?
:でもジオン軍の兵士たちとかユニ○ロで買った宇宙服着てそう……。人口を減らすために宇宙に人を放り出すって設定がよくあるけど、それのためにユニ○ロの宇宙服支給してそう

 

5.宇宙服の後ろのタンクみたいなやつに何が詰まってるのか誰も知らない

:もやしとか入ってたら嫌だよね
:もやし!?
:たしかにな~、もやし入ってたら嫌だな~

 

6.家宝として宇宙服がまつられている(和室とかに)

:和室に宇宙服ってなんかすげー……かっこいいな。CDジャケットとかに使いたい
:家宝としてまつられてるってワクワクする。物語を感じるよね
:先祖がたぶん宇宙飛行士だったんかな

 

7.別の惑星の生命体たちが宇宙人を発見!!ってやってるんだけど、どう見ても宇宙服着た人間

:星新一のショートショートで、宇宙人が地球人を滅ぼそうとして偵察に来るんだけど、その地球人の身体を徹底的に調べるのよそれで皮膚をドロドロに溶かすやつ作って滅ぼそうとするんだけど地球では服だけが溶けていって……恥ずかしがったり喜んだり、宇宙人はそれを見て恐れをなして逃げていくって話があったね。地球人の常識と宇宙人の常識が違うっていう

 

8.チャック式

:これ絶対ユニ○ロ製だわ~
:チャック式で真空守れんのかな……

 

9.めっちゃ古い宇宙服を着ることになったんだけど、何度補修しても空気が漏れてる(直してもらうときに毎回「はいこれで直った!」って言われるけどまだ漏れてる、そのうち「こっちも暇じゃないんで……」とか言われてそのまま宇宙に出されそうになる)

:未来でそういうスレが立ってそう。「宇宙服を修理に出したんだけど、何度補修しても空気が漏れる件について」

 

10.紫外線に強いからという理由で宇宙服を着る良家のお嬢様

:お嬢様ってところが良いな~
:短編ラノベにありそう
:転校生が宇宙服で変なやつだなって思ったら、中身は美少女みたいな展開ね
:あれ、入間人間が宇宙服のヒロイン書いてたような……
:あるのか!? このネタが!?
(※ほんとにありました)

 

11.先生、前の学校の体操服、もったいないのでそのまま使っていいですか(ここで宇宙服を取り出す)

:これも、近未来でいろんな星々から生徒が来るような世界だったらこういうのあるかも……って考えるよね
:俺はなんか、体操服姿がたくさんある中で、ひとりだけ宇宙服だったら面白いな~っていうことしか考えてなかった

 

12.月で重力が軽くなる秘密は宇宙服にあったことが判明(地球でも軽くなる)

:これはあのー、重力の軽さの原因が惑星の方にあるんじゃなくて、単に宇宙服を着たら重力が軽くなるって話ですね(解説)
:これけっこう面白いとは思うけど、話に活かせるかっていうと……

 

13.新型宇宙服がどう見てもカジュアルな服装すぎてみんな心配になる(普通のTシャツジーパンみたいなレベル)

:Appleが発表しそうだよね。CEOがこれ着てプレゼンしそう
:「日本でも着れるし、アメリカでも着れる。そして、空でもね」
(ここで大盛り上がり)
:これ『はだかの王様』みたいな感じで……
:そのまま宇宙に行っちゃうわけね
:うん、で、死んじゃう

 

14.とある病気のせいで、宇宙服の中でないと生活できない子(あだ名はガガーリン)

:ギャグっぽいけどシリアスな雰囲気がある
:10番の女の子がこれか……。あだ名がガガーリンって、悪口のつもりなのかそうじゃないのか微妙なところだな

 

15.宇宙服の豆知識だけを異様に持ってる同級生

:これは宇宙服のこと「だけ」しか知らないの?
:宇宙についてもぜんぜん知らないです
:何があったんだろうね?(笑)
:「豆」って見るとそらまめ思い出すからダメだ……。この同級生は女の子であってほしいな(男だったらぶん殴る)。宇宙服って一般人には絶妙にどうでもいいからな……

 

16.家庭科の授業で宇宙服作ってくる子

:ちゃんと実用に耐えます
:NASAに就職できるじゃん
:この子絶対15番の同級生か同一人物かだ

 

17.宙服を介して宇宙からのパワーを得る占い師

:宇宙服着たまま手相とか占ってくれるわけでしょ? 「あ~……これなんか、寿命の線がアレですね」みたいな

 

18.かぐや姫が帝に持ってこいって言った物品が宇宙服(最後にかぐや姫がそれ着て月に帰る)

:これ面白いね。まさか帝はかぐや姫が宇宙に行くとは思わないけど、「宇宙服を持ってこい」って言うからにはやっぱり……。もし宇宙服を渡したら姫は帰っちゃうんだけど、渡しに行かないと会うこともできない……切ない話
:これ良いね……

 

19.完全なる宇宙服を作るための素材、火星の表面で見つかる

:これ物語の設定としてすごい良いと思う。SFミステリが捗る

 

20.宇宙服が無いので代わりにゆるキャラの着ぐるみを使う

:なぁるほどねぇー、って感じなんだけど(笑) どのゆるキャラが一番宇宙服としていいんかね?
:柔軟性の点でふなっしーが良いんじゃない?
:梨汁プシャーしても無重力だから汁が飛んでいかないんだよな……

感想まとめ

●真実無目むゆ
標識→4,20
そらまめ→12,13
宇宙服→10,12,18,20
が好き。

●新士悟
標識→9,20
そらまめは→8,12
宇宙服→4,18
が良かったです。
全体的に「これとこれを組み合わせたら……」っていうのが多かった。
アイデアを出す側は、出来るだけ他のと被らないようにしようとすると思うんだけど、他の人から見ればそこにも繋がりが現れて……っていう面白みが感じられていい。

やってみた結果、得られそうな「執筆力」について

いかがでしたでしょうか?
「なんだよ、悪ふざけかよ」と思われた方がいましたらほんと申し訳ありません。大真面目です。20個も考えるとほんと頭はたらかなくなるんです。本当です。やってみてください。

さて、今回のライター修行をやってみた結果、次のようなことがわかりました。

20個もシチュエーションを考えるのは難しい!

ただシチュエーションを考えるだけなら難しくありませんが、1つのアイテムからシチュエーションを20個思いつくというのは、なかなかに骨の折れる作業だということがわかりました。

前半の10個くらいまではすいすい思いつくのですが、後半になればなるほどアイデアが枯渇し、すぐには思いつけなくなってしまいます。
無理やりにでも頭をひねらなければアイデアは降ってきませんので、20個思いつくまではひたすら唸りつづけるしかありません。これがなかなかの重労働でした。

お題の持ついろんな可能性を探れる!

ある1つのお題から大量のシチュエーションを考えてみることで、そのお題が持ちうる可能性を隅から隅まで模索することができます。
何気ない日常的なアイテムでも、このライター修行を通して見てみると、物語の小道具として役立ちそうな可能性をたくさん持っていることがわかってくるのです!

これは作品を作るにあたり、斬新な発想力や想像力を養うための良いトレーニングになるのではないでしょうか?

自分が持っている「発想の癖」を見つけられる!

アイデア出しの際には特に意識していなかったのですが、終わってから改めて見直してみると、出したアイデアには自分の好みや思考などが色濃く反映されていることがわかりました。

この修行を行うことで、自分が普段どういうシチュエーションを考えやすいのか――つまり、自分の「発想の癖」を分析することが可能になると思われます。
自らの癖を深く知ることができれば、それをどのように創作に活用していくか、どんなプロットを立てるべきかについて、考えを巡らせることができるようになるでしょう。そうすれば、より書きやすく、より面白い執筆体験ができそうではありませんか?

おわりに

記事を読んでいただいた皆さん、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
<○○のあるシチュエーション>修行、なかなか大変ですが、とても勉強になります。自信のある物書きさんはチャレンジしてみてはいかがでしょう?

今後もこのような実践記事をやっていければと考えていますので、もし面白そうな修行内容などを見かけましたら、ぜひ阿佐までお知らせくださいませ。

それでは!

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