SKIMAで愛のある感想サービスをお願いしたら、短編小説に本当に愛しかない感想をいただいた話

エブリスタさんの妄想コンテストに挑む弱小作家、藍沢 紗智子です。普段は恋愛、ごはんもの、ファンタジー作品などをゆるく書いている私ですが、妄想コンテストで大賞をとってチヤホヤされたいと常々思いながら執筆活動を続けています。

※「妄想コンテスト」とは……
小説投稿サイトエブリスタさんが主催されている100字から8000字までの文字数でテーマにそった短編を書くコンテストです。

せっかく書いた短編について「これは本当に人に読んでもらえる作品なんだろうか?」「この表現は、果たして読者にわかってもらえるのかな?」と不安になることもありますよね。私はなりました。

そんなとき、“小説を書いている他の先生に”読んで感想をいただけたらーー?

あっ、でも鋭い感想でビシバシ来られると、か弱い心がブロークンしてしまいます。そこで、愛のある感想を書いてくださるという天野アンジェラ先生のサービス「【感想】短編小説に引くほど細かい感想書きます」をお願いすることにしました。

結論は「愛しかない感想文をいただき深夜まで小躍りをした挙句、さらなる執筆意欲が湧いた」です。

きっかけ

不肖ながら私、藍沢は天野アンジェラ先生についてはよく存じ上げておりませんでした。同じエブリスタ界隈でも関わりのない先生って多いですよね。

Twitterで知り合いのフォロワーさんがとあるツイートをリツイートされていたのを見たのが今回の依頼のキッカケです。

サービスについてリツイートされていらっしゃる画像を見てなんだか愛を感じたのでリンクを辿ることにしました。

兎が可愛かったのもポイントですね。

見てくださいこの商品の内容、愛しかないではないですか。高まる期待、弾けるシナプスというやつです。

しかも短編小説限定とは、妄想コンテストにピッタリ!

勿論、お金は掛かりますが、妄想コンテストで大賞三万円をgetすれば安いものです(これを人は取らぬ狸の皮算用といいます)。

しかし、一方で私はエブリスタ文字書き界隈ではまだ芽も出ないひよっこ。(こんな私が応募してよいものなのか……? しかも知らない先生やぞ)という思いで、素直に呟きを漏らします。

そんな私の呟きに天野アンジェラ先生から「感想が欲しい気持ちがMAXまで溜まったときはぜひご利用ください🥳」とお返事が来たので、畏れ多かったことをここにご報告させていただきます。

SKIMAやココナラのようなWEBサービスは概要欄だけでは人柄がわかりにくいと感じています。「自分の作品を読んでいただく人が怖かったらどうしよう」という不安があるときにはTwitterを見に行くと良いのですね。非常に勉強になりました。

葛藤

ここで「気持ちはMAXなんだけど……ああっ!!」という私の謎の悶絶のターンが入ります。

常識的に考えてください。

知らない方に自分の小説を読んで感想をいただく(しかもお金を払って)んですよ??

正気の沙汰ではありません。なんたる羞恥プレイ。これは傲慢の為せる所業でしょう。相当なナルシストでなければこんなことはお願いできません。

しかし、妄想コンテスト大賞を受賞してチヤホヤされるためにはこの壁を乗り越えねばならんのです。

「これが七つの大罪の一つ……傲慢か……」

私がそう呟いたかどうかは定かではありませんが、ひとまずここでTwitterを閉じました。

改稿作業

エブリスタに作品を公開している以上、作品を人に見られるということを全く意識していない訳ではありません。

しかし、これから特定の誰かにじっくり読まれるのだという緊張感は特別なものがあります。

今回、天野アンジェラ先生に読んでいただこうと思った作品はこちら。「乙女ゲームの攻略対象その⑥に転生してしまった主人公が、ハーレムエンドを目指しているヒロインに落ちないように戦う」という内容の「[短編]お前を落とせばハーレムエンド★」という作品です。

読んでいただくからには、自分の一番自信のある作品を読んでいただきたいという思いでこの作品をチョイスしました。

また、天野アンジェラ先生はエブリスタで悪役令嬢モノを連載されていらっしゃるということをググって知っていたので、ジャンル的にも近いものを感じています。

この作品は妄想コンテスト「特別な一日」に向けて2022年12月31日に公開した作品なのですが、この時点では2ヶ月程度時間が経っていました。寝かせてから気がつく部分もあるということで、感想を依頼する前に気合いを入れて改稿作業に挑みます。

主語と述語の細かい調整や、句読点の位置、誤字などを修正します。

天野アンジェラ先生のサービス概要によると「実際の小説からセリフなどを抜粋する」ということだったので、気に留めてもらえそうな単語を考えて仕込むなど小狡いこともこのターンで行いました。

最後に、エブリスタで書いた作品をメモ帳にコピペして準備完了です。

お願いへ

SKIMAなるサービスを藍沢は使用したことがありません。Googleアカウントを紐付けでアカウントを開設したものの、細かい挙動がわからないのです。

(とりあえずアカウントが出来たから良いかな)

虚空に向かって呟くとなんだかわかった気持ちになります。SKIMA、完全に把握したぜ。

よく見たら普通に画面右下に購入ボタンがありました。ええい、ままよ。と購入します。私は購入ボタンを押した後にメッセージを送る欄に気が付きましたが、これからSKIMAを利用する良い子は購入をする前にメッセージを送った方がスムーズにやり取りが出来るでしょう。

感想内で特に言及してほしいところをオーダー出来たので、①世界観について②キャラクターについての2つをオーダーしました。

乙女ゲームをロクにプレイしたことのない奴(=私)が乙女ゲームについて書いているので、一般の読者さんから「そんな乙女ゲームはありえないぞ!」と突っ込まれては大変です。

また、藍沢は込み入った事情を持つ仄暗いキャラクターが大好きなので、設定を詰め込み過ぎていないかも気になるところです。

この時点で何度か天野アンジェラ先生とやりとりをしつつ、SKIMAに支払い方法を入力します。仲介サービスがあるとどのタイミングでお支払いしたら良いのか迷わずに済んで良いですね。

待機

これはもうソワソワのソワソワですよ。
ソワソワしかしません。間違いないでしょう。

用もないのにメールボックスを開いてみたり、エブリスタに公開している別の作品の改稿作業を試みてみたり……。

まるでラブレターの返事を待つティーンのような気持ちで数日を過ごさせていただきました。

他所で「小説を読む仕事は依頼された小説が面白くなかったら読み手側はめちゃくちゃ辛い」という話を聞いたばかりだったので、余計にドキドキです。苦行を強いているのであればと思うと切腹したくなりますね。

しかし、もうすでに原稿を送ってしまった以上、様々な意味で腹を括るしかないのでした。

お返事

そして幾日かのソワソワを超えた後、優雅にティータイムをしているとSKIMAからメールが届きました。

心臓から口が飛び出る、いえ、口から心臓が飛び出るとはこのことですね。しかし、その場では平静を保てず読めなかったので暫く寝かせます。

さぁ、夜! 意を決して、読ませていただこうではないですかーー!

(※画像は感想サービスのごくごく一部です)

実際に読者が読み進めるペースで、逐一感想を書いていらっしゃる!!

青色部分は、私の書いた小説が引用されているところです。表現の仕方や展開、設定について考察しながら読んでいただける機会はなかなかないのではないでしょうか。

そしてあまりの内容にこんなことを呟いています。

これは藍沢、相当喜んでいます。

恐らく盛り上がるシーンであるはずのヒロインと主人公のキスシーンでは天野アンジェラ先生に「ちょろいなーーーー。」をいただきました。ヒロインのハーレムエンドを阻止するために主人公は落とされないよう奮闘する話なのに、ガッツリ落とされていますね。

実はヒロインに既に6人の男が落とされているという設定の話なので、これには流石の藍沢もこう合掌する他ありません。

主人公のことは書いている最中は「現金で軽薄でお調子者」だとしか思っていませんでしたが、そういえばこのシーンを読むと「チョロい奴」という印象が一番に来るよな、と主人公に対するイメージが一つ刷新されました。

こうして、客観的に見たキャラクターのイメージがいただけるのは感想サービスならではですね。

作者にしかわからないこだわりポイントをズキュンズキュンと撃ち抜かれ、藍沢が小躍りを始めます。

これは愛。最早愛ですよ。

小躍りをし過ぎて天野アンジェラ先生に「額縁に入れて飾りますよ」という謎の脅迫文を送りつけてしまいました。ちゃんとお礼も書いています。

良識ある良い子の皆さんはきちんと日中に御礼の文章をお送りしましょう。決して夜中の三時に感想に対する感想文を書いてはいけません。ましては嬉しすぎてこの感動を共有しなければと、徹夜で寄稿用の文章を書くなんてもっての他です。

あーー、愛に包まれている。
これは次作も頑張る他ありませんね。

総括

実際に小説の流れに沿って感想をいただくと「ここの文章はわかってもらえて良かった」とか「この部分は意図がうまく伝わらなかったな」とか、小説で伝えたかったことが伝わったかどうかのジャッジが出来て非常に有用でした。

これは私の個人的な都合かもしれないのですが、何人かで小説の話をしていると身内にチェックのために読んでもらっても「身内はもう知っている設定だから読んでも違和感はないが、初見から見るとよくわからない現象」が頻発しています。まっさらな視点で見ていただける機会は大変貴重でした。

今回はめでたく「おもしろい!」と言っていただけたので、モチベーションも激上がりです。
妄想コンテストは募集期間より前にテーマの告知があるので、計画的に大賞を狙う方は早め早めの執筆をして選考期間よりも前にこのような感想サービスで一度読んでいただくのも良いかもしれません。

天野アンジェラ先生、本当にありがとうございました!

皆様も執筆のモチベーションがほしいときは愛のある感想サービスを利用されてみてはいかがでしょうか?

以上、藍沢でした!

※記事の内容は執筆時のものです。実際のご依頼の際は要綱をお確かめください。

補足

今回、感想サービスを担当してくださったのは「天野アンジェラ」先生です。
改めて愛いっぱいの感想をありがとうございました!

今回利用させていただいた天野アンジェラ先生のサービスはこちらです!

「【感想】短編小説に引くほど細かい感想書きます」

愛しかない。

愛のある天野アンジェラ先生の作品「デミルカ様はごりつよ悪役令嬢」はこちら。
表題の通り、ごりつよな悪役令嬢であるデミルカさまにあなたも惚れること間違いなしです。

ファンタジーコンテスト『悪役令嬢が登場する物語』で大賞を受賞されている作品のようです。

『comico 女性向けマンガ原作大賞』で最終候補に選出されてもいるようなので、今更ながら「こ、こんな大先生が私の短編に感想を!?」という気持ちになります。

今回、天野アンジェラ先生に感想を書いていただいた藍沢の作品はこちら!
「[短編]お前を落とせばハーレムエンド★」

果たして妄想コンテストに掠るのか、2023年3月上旬頃が結果発表なので結果が今から楽しみです。(2/14現在)

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