ネネネの短歌条例第十四回「ゆびきりげんまん、嘘だけついて」


ほんとうは気がついていた。少しずつ彼らが壊れてしまったことも、
やさしさを盾にしながら祈るとき、夢がねじれて苦しいことも。

ずるかった。あなたはいつでもずるかった。眉毛を下げてゆるく笑って、
なんだって許してあげるとそう言った。あの子のとなりで何を見てたの?

勾玉のかたちでねむる人々を踏まないように進んでいけば、
変わらない景色が続くと信じてた。夏を知らない子どもが歌う。

「永遠を願った夜にもどっても、お前はきっとまたまちがえる」

正解はけっきょくだれかの不正解。あなたが泣けばだれかが笑う。
つながれた小指の脆さを忘れたい。
もう一度だけ、もう一度だけ。