大人になっても読み返したい、幼い頃夢中になって読んだ絵本5選

      2016/03/14

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幼少期の体験というのは、その後の人生にも多大な影響を与えるものです。

私の周りには読書好きの友人が多いのですが、つい先日「昔好きだった絵本について」という話で大いに盛り上がりました。

親に読み聞かせてもらった本、図書館で借りた本、書店で表紙に見とれた本……。
皆それぞれに思い出の1冊があるようでした。

今回はそんな馴染み深い絵本の数々の中から、私の記憶に強く残っている5冊を紹介します。
(紹介の関係上、ネタバレを含むことをご了承ください。)

はらぺこあおむし

幼児期に最も夢中になって読んだのが、エリック=カールの『はらぺこあおむし』です。
言わずと知れた定番の絵本ですね。

その魅力は、何と言っても絵の美しさ。
鮮やかな色彩で描かれたお菓子やフルーツに、当時の私は興味津々でした。

お腹を空かせたあおむしが色んなものを食べていくシーンは、今でも印象に残っています。
ページごとに長さが違ったり、食べ物に穴が空いていたりといった工夫は、紙の本ならではのものですよね。

めくったり戻したり、穴に指を通してみたり……と、おもちゃのような楽しみ方もあり、飽きずにいつまでも読むことができました。
また、楽しいだけではなく、最後の場面ではあおむしの大きな変化に感動したことを覚えています。

100万回生きたねこ

佐野洋子『100万回生きたねこ』は、読みながらワンワン泣いた絵本として未だ強烈な印象を残しています。
大人になった今読み返してみても、グッと胸に迫ってくるものがある1冊です。

主人公は、何度も生まれ変わり、色んな飼い主の元を転々としている猫。
そんな猫はある時、自由な野良猫になります。
自分のことが大好きだった猫ですが、愛する相手ができ、家族が生まれると、その心が変化して……というお話です。

友達がみんなして「これ良いよ! 読んでみなよ!」とおすすめしていたのですが、小学生にしてひねくれ者だった私は「誰もが飛びつくものに、そう簡単に手を出してなるものか」と謎の対抗心を抱き、しばらくは見向きもしませんでした。
しかし数年経つと、やっぱりどんな話なのか気になってくるわけです。

そこで昼休みの時間に図書館で開いてみたら、もう涙がボロボロ出て止まりませんでした。
なんだかんだで感動しいなのです。

根強い人気があるのも頷ける、強いメッセージ性を孕んだ作品と言えるでしょう。

白鳥のみずうみ

かわいい表紙につられて手に取ったのがきっかけで読んだ絵本です。
この物語がチャイコフスキーのバレエ作品であると知ったのは、初めて読んでからずっと時間が経ってからのことでした。

なにしろ、私は元々「世界名作ファンタジー絵本」シリーズが大好きで(児童書のコーナーで、よく回転式の本棚に並べてありませんでしたか?)、『シンデレラ』や『ねむれる森のひめ』などは、今でも挿絵まではっきり記憶しているほどです。
そんなシリーズの中でも特に気に入ったのが『はくちょうのみずうみ』でした。

まず、主人公であるオデット姫の、まあなんと可愛らしいこと!
イラストを担当していた大野豊氏が描く少女達は、まさに憧れの存在でした。

そして深い余韻を残す悲しい恋の結末は、ハッピーエンドの物語りばかり読んでいた当時、ショックであると同時に新鮮さを感じたものです。
新しい物語の形を覚える契機になった1冊でした。

ぐりとぐら

今や大人気シリーズとなった『ぐりとぐら』。
大きなカステラを作るという第1作目を覚えている人は、私以外にもきっとたくさんいるはず。

お鍋いっぱいに膨らんだ、黄色くて丸いカステラ。
それがなんとも言えず美味しそうなのです。

実際のカステラを見た時、私は「これじゃない……ぐりとぐらのカステラが良い……」と思ってしまったのですが、皆さんはいかがでしたか?

鍋なら蓋を取るシーンが大好きで、何度読み返しても心が躍りました。
大人になった今読んでもお腹が減ってきます。

葉っぱのフレディ

英語や国語の教科書で読んだ、という人も多いのではないでしょうか。

主人公は、たくさんの仲間に囲まれていた葉っぱのフレディ。
季節が巡り、どんどん環境が変わっていく中、フレディは「生きること」「死ぬこと」について考え始めます。

私は最後のシーンに行く前に、フレディの親友ダニエルがいなくなってしまうところで「ダ、ダニエルーー!! 嫌だーー! 行かないでーー!!」と大号泣でした。
作品の中に散りばめられた言葉はずっしりと重く、改めて人生について考えさせられます。

死とは何か。どう生きていけば良いのか。
子どもだけでなく、大人も一緒に読んで語り合ってほしい絵本です。

おわりに

ワクワクしたり、ときめいたり、感動したり。
今考えると、絵本には読書の醍醐味がぎゅっと詰まっているなぁと感じます。

文章はもちろんのこと、絵と一緒に楽しめるというのも大きな魅力ですよね。
素敵なドレスに、美味しそうな食べ物。もうそれらを見るだけで胸が高鳴ったものです。

子どもが読むものと一蹴せず、大人になっても改めて読んでみたいですね。

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神田澪
神田澪
平成生まれのゆるい物書き。文学と音楽を行ったり来たり。最近の推しキャラはあべのべあ。

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