文化庁は9月24日に、令和2年度の「国語に関する世論調査」の結果を発表しました。国語施策の参考にするための調査で、平成7年度から毎年実施されています。
調査項目のうち「言葉遣いに対する印象や、慣用句等の認識と使用」は、特に文章を書く人の参考になる内容となっています。注目は、語句の意味を問う質問。本調査では「がぜん」「破天荒」「すべからく」が対象となっていました。
「がぜん」は本来の「急に、突然」という意味ではなく「とても、断然」という意味で使用している人が67.0%。また、「破天荒」も本来の意味である「だれも成し得なかったことをすること」ではなく「豪快で大胆な様子」という意味で使っている人が65.4%という結果に。
一方で「すべからく」については、本来の意味である「当然、是非とも」という意味で使っている人が54.8%となり、「すべて、皆」という意味で使っている人の32.1%を上回りました。
国語に関する世論調査の結果については、文化庁の発表もご覧ください。