カクヨムが「読んだ実態のない作品に異常な数の評価をつける」のは「迷惑行為」と表現

毎度カクヨムの記事ばかりで恐縮なのですが、運営の動きが活発ですし、応援しているのでしょうがないんですよね……。

ネット小説はライトノベルにしか居場所がないということを改めて知った

正式オープンから1週間経ってないけど、カクヨムの運営がめっちゃ頑張ってる

 

さて、本日もカクヨムブログが更新されていました。

「読んだ実態のない作品に異常な数の評価をつける」という迷惑行為について – カクヨムブログ

いわゆる★のバラまきについての対応が記されています。

本件については、個別の閲覧履歴を含む複数のデータを元に慎重な確認を進めなくてはならないため、時間がかかってしまっております。 ご心配をおかけしてしまっていること、お詫び申し上げます。 すでに検証作業に入っておりますので、3月4日付けの記事でご報告しました通り、明確な違反行為が確認された方については規約に則り厳正な対応をさせていただきます。
「読んだ実態のない作品に異常な数の評価をつける」という迷惑行為について – カクヨムブログ

この書き方から察するに、もしかすると疑わしいアカウントを一つひとつ検証しながら、ランキング非掲載やアカウント停止などの処置を取るのでしょうか? また、「迷惑行為」と表現しているのも興味深いですね。

アカウント停止については人の目できちんと確認した方が良いと思うのですが、ランキング非掲載については、一つひとつ確認していくのは非現実的なような気もします。

たとえばnovelaboは、そもそも掲載前に審査があります。しかし、サイトの規模が違いすぎるので、novelaboでは審査が可能だという面もあるでしょう。

novelaboの登録者数のデータはなかったのですが、カクヨムはオープン時のプレスリリースで会員数1万8千人、投稿作品数が1万5千作品と発表しています。

はてなとKADOKAWAが共同開発。新・小説投稿サイト「カクヨム」が本日オープン – プレスリリース – 株式会社はてな

Website Traffic & Mobile App Analytics | SimilarWebという、サイトの大雑把な情報が分かる分析ツールで調べてみたところ、1ヶ月のサイト訪問者数はnovelaboが約1万7千人なのに対して、カクヨムは44万4千人と大きな開きがあります。投稿作品数も、novelaboの方がずっと少ないことが予想されます。

もちろん、対応する人数も各サイトで違うでしょうから、カクヨムが人力でチェックするのは無理だとは言えません。しかし、1万8千人のユーザー(おそらく今はもっと多い)の動きを監視するというのは、なかなかに骨が折れそうです。

 

僕としては、アカウント削除者からの★が消えない、という件の方が気になりました。

次の★が入ったタイミングで再計算され、そこではじめて★が消えるとのこと。

頻繁に★が入る人はいいですが、なかなか評価をされない人は、迷惑行為の★がずっと残ることになります。

これは「仕様」だと説明しており、特に改善される見込みはない模様。

とはいえ、普通にサイトを使っているユーザーが気持ちよく使える場を構築しようとする姿勢が見受けられ、公開から僕の中でカクヨムの株が上がり続けています。

これからも、どんどん盛り上がっていってほしいですね。

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