【500ページ超えの鈍器】殺伐百合小説アンソロジー『Edge of lilies』が予約受付を開始

殺伐連邦が発行する殺伐百合小説アンソロジー『Edge of lilies』が、6月6日にBOOTHでの予約受付を開始しました。B6判で総ページ数は520。通販での販売価格は1,600円。発送は9月18日頃が予定されています。なお、予約部数は現在100部を突破しており、繰り上げ発売も検討しているとのこと。

同アンソロジーは、『殺伐百合』を題材とした短編小説・イラスト、および『百合』をテーマとしたコラム・対談記事などを収録。第1回百合文芸小説コンテスト大賞を受賞して現在はコミック百合姫で「いつか君と、輝く星に」を連載中の洲央さんをはじめ、歴代の百合文芸小説コンテスト受賞者など、プロ・アマ問わず総勢20名の作家が参加しています。

表紙イラストは南方純さん。裏表紙は高河ゆんさんで、ダブル表紙仕様となります。

参加作品と参加者は以下の通り。

▼小説

  • 「あなたとは仲良くしたくない」 あいだ @elsur00
  • 「折れた翼すら目障りだから」 綾加奈 @saionzi_ayakana
  • 「フォーゲット・ミー・(ノット)」 紅坂紫 @YukariKousaka
  • 「If spring comes, can winter be far behind?」 橘こっとん @KocyoCottonsub
  • 「火と陽と人は、すぐに死ぬ」 nns @nns3115
  • 「オンタリオに着くまでは」 ピクルズジンジャー @magick4girls
  • 「仮想、再演に至りて」 前野冬眠 @BurgerOnceagain
  • 聖少女(せいしょうじょ)(刺青)いれずみを」 夢見絵空 @PIPE_DREAM_YE
  • 「BSoD/(NEA GENESIS)ネアージェネシス – 14+17:20.9999」 れむれむ @REMUx2

▼コラム

  • 「殺伐百合に至る道」 扇智史 @o_g_s_t_

▼対談・鼎談

  • 「百合でドラマを描くということ ~ハードボイルドと殺伐の間で~」 伊西殻×れむれむ・対談
  • 「2020年代の百合の話をしよう」 洲央×れむれむ×前野冬眠・鼎談

▼ゲスト小説

  • 「キリンジ・フィールド」 以医寝満 @EENEMAN
  • 「超四次元堕胎」 いかずち木の実 @223thunder
  • 汁奴隷とやりまん(Gilles de Rais with Slutty bitch)」 人間無骨 @ZoolockMetatron
  • 「復讐でなく、」 伊西殻 @nankara_tr
  • 「訣別の季節」 洲央 @laurassuoh

▼イラスト

 

以下、主宰・れむれむさんからのコメント

人類80億の皆さん、殺伐していますか?
実を言うと、代表面をできるほど殺伐歴は長くないんです。
kawaiiげもない主人公が〝アンチやさしいセカイ〟に生きる話を書き続け、稀にdisられ、時に狂い、漂着した先が殺伐百合フロンティアでした。

私は「人間」が見たい。運命のうねりの中でこそ輝く感情が見たい。
生き様は物語である。だが百合と認められるのか……と頭を抱えたのも今は昔。
「当方箔なし、寄稿募集」のお誘いにも、錚々たる百合作家たち全員から「応!」を頂けました。
書きたいから書ける場所を探している。
実を言うと、人類皆殺伐百合なんですね。

「殺伐百合だけが僕を認めてくれたんだ。だから殺伐百合を書いてる」

ならば恩に報おう。ページ数と印刷費は気にしない。(マネしないでね)
最高の表紙に狂喜乱舞しつつも〝ヤツ〟により即売会の中止が続いた頃、偶然にも鈍器本がGODの目に留まり、ダブル表紙で参戦決定!
こんなシンデレラストーリーある?

「百合」とは不思議なもので、浸かると無限の拡がりがあれども、外からはとても狭く見えます。
もちろん可愛くて優しいお話も大好きです。胸キュンはいいけど、心臓がキュッとするのは……

否。我らはnot安心安全な激情版ドラマを渇望したのではなかったか――?

本書はその結実です。寄稿作にはどれも力があります。既成概念にとどまらぬ熱量に満ちています。
まだ百合ってピンと来ないな~?という方にも必ずや届く魂があります。
ジャンルが成熟した今でこそ実現し、さらに拡張を目指すアンソロジー。
あなたの求める物語百合をここから深めて、探して、始めてみましょう。

通販のほか、イベントでの頒布やKindleでの電子版配信も予定。詳細につきましては、殺伐連邦の特設ページをご覧ください。

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