大前粟生氏が自身初となる児童書『まるみちゃんとうさぎくん』を3月16日にポプラ社より刊行します。
【あらすじ】
ある日を境に外には出てはいけないことに決まりました。外に出ると人々の体が変化してしまうためです。体が変化した人たちを羨ましいと思う、まるみちゃんと、転校してきたばかりで不安がいっぱいのうさぎくん。―こどもの、おとな、すべての人に読んでほしい、コロナ禍に生まれたやさしくてあたたかい物語。
装画・挿絵は、累計発行部数750万部を超えアニメ化もされた『BEASTERS』の板垣巴留氏です。
大前粟生さんからのメッセージ
「コロナ禍」の最中にこの小説を書き始めました。自分自身の幼少期なども振り返りつつ思うのは、社会的に大変な状況であっても、子どもにとっては、ただただ身の回りが「世界」なんじゃないかな、ということです。学校が休みになっていたあの時期を楽しんでいた子もたくさんいるのではないでしょうか。そして楽しんでいた子たちの中にも、大人とはまた違うベクトルの、その子ならではの悩みがあったりする。「社会がどうなっても君は君だし、君の悩みや君の世界は大事なんだよ」ということを感じ取ってもらえるとうれしいです。(PR TIMESより)
大前粟生氏は1992年生まれ。2016年に「彼女をバスタブにいれて燃やす」で、『GRANTA JAPAN with早稲田文学 03』公募プロジェクトの最優秀賞に選出。その後、書肆侃侃房や河出書房から単行本を精力的に刊行し、さまざまな文芸誌・小説誌でも作品を発表しています。近年では、お笑いコンビ「馬場リッチバルコニー」と幼馴染・咲太の関係性を描いた『おもろい以外いらんねん』で2021年に織田作之助賞の最終候補となっています。