物語を消費せよーー「動物の時代」の文学論(後編)
前編はこちらから→物語を消費せよーー「動物の時代」の文学論(前編) 前回の記事では、日本の文芸界隈が直面している危機について考えて、それを打開するための示唆を与えてくれる大塚英志・東浩紀両氏の著作の紹介をいたしました。引…
前編はこちらから→物語を消費せよーー「動物の時代」の文学論(前編) 前回の記事では、日本の文芸界隈が直面している危機について考えて、それを打開するための示唆を与えてくれる大塚英志・東浩紀両氏の著作の紹介をいたしました。引…
文学はオワコンか? 「文学はオワコンか?」 昨今の文芸界隈を見ていると、このような疑念を抱くようになりました。 「オワコン」とは「終わったコンテンツ」の略称で、ブームが過ぎ去った時代遅れの商品やサービスなどを指します。 …
筒井康隆、という方を初めて知ったのは朝日放送テレビで放送された「ビーバップ!ハイヒール」でした。その当時は筒井氏の小説を読んだことがなく、VTRの合間にオモロいことを言ってくれるオッちゃんという印象を受けました。 それか…
今から90年以上前に、とある文学論争が起こりました。論争を繰り広げたのは芥川龍之介と谷崎潤一郎という、日本を代表する二人の作家で、この論争は通称「芥川vs.谷崎論争」と呼ばれています。 「芥川vs.谷崎論争」は大まかに言…
僕たちは、文字の精霊にこき使われる下僕だ! 本の帯に書かれたその一文を本屋で見かけた時、私は思わず足を止めていました。「僕たち」とは一体誰のことなんだろう? 「文字の精霊」とは何なんだろう? それに「こき使われる」とはど…