三浦しをん 新作長編「墨のゆらめき」Audibleに書き下ろし

世界最大級のオーディオブック及び音声コンテンツ制作であるAmazonオーディブル(以下、Audible)が、11月17日より三浦しをんさんの新作書き下ろし長編『墨のゆらめき』の配信を開始しました。

『墨のゆらめき』は直木賞作家三浦しをんさんがオーディオファースト作品として書き下ろした完全新作です。「オーディオファースト作品」とは、Audibleと出版社によるメディアの枠を超えた新しい取り組みで、オーディオブックとして配信した後、書籍として出版される作品です。書籍の発売は2023年の予定です

墨のゆらめき あらすじ
小さなホテルに勤める続力(つづき・ちから)は、顧客の「お別れの会」の案内状の宛名書きを依頼するため、町で書道教室を営む遠田薫(とおだ・かおる)のもとを訪れる。遠田はなにやら過去のありそうな男だが、さまざまな筆跡を自在に書きこなす腕前の持ち主だった。続が文面を考え、遠田がそれを書き記す形で、二人は協力して手紙の代筆業をはじめることになるのだが――。

【作品詳細】
著者: 三浦しをん
ナレーター: 櫻井孝宏

三浦しをんさんコメント
朗読にふさわしい題材はなにかなと考えて、「文字」を選びました。「文字」は、(点字などを除いて)基本的には目で見て認識するものです。視覚情報である「文字」についてのストーリーを、音声のみで表現してもらったら、おもしろいんじゃないかなと思いました。
 目論見がうまくいったかどうかはわかりませんが、個人的には、音声を通して情景が浮かんできたり、思わずくすっと笑ってしまったりと、自分が書いた文章だということを忘れて聞き入りました。みなさまにもお楽しみいただけましたら幸いです。

三浦しをんさんは、2000年に「格闘する者に○」でデビュー。06年に「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞、12年に本屋大賞を受賞しています。

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