第11回ポプラ社新人賞特別賞受賞作・川上佐都氏による『街に躍ねる』(ポプラ社)が2月15日(水)に刊行されました。
あらすじ
小学生五年生の晶と高校生の達は、仲良しな兄弟。
物知りで絵が上手く、面白いことを沢山教えてくれる達は、晶にとって誰よりも尊敬できる最高の兄ちゃんだ。でもそんな兄ちゃんは、他の人から見ると「普通じゃない」らしい。晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校だし、集中すると全力で走り出してしまう癖があるから。同級生や大家さんとの会話を通じて、初めて意識する世間に戸惑い葛藤する晶だが、兄と交わした言葉を胸に日々を懸命に生きていく。
俳優・伊藤沙莉氏推薦コメント
その子、その人ならではの感覚や景色は
読んでいる私ならではの感覚や景色になり
懐かしくもあり、どこか寂しくもあったけど
「その時にあったこと」として刻み込まれていく。
何も知らない不安も、知っているからこその不安も
いつかはみんな経験する。
普通とは、特別とは、大変とは、
人と意見や見方が違っても
自分がどう思うかを
自分の中で大切にしたいと思った。
――伊藤沙莉
同書のカバーイラストは2023年4月からTVアニメ放送が決定している『スキップとローファー』の著者で漫画家の高松美咲氏の描きおろしとなっています。
川上佐都氏は1993年生まれ、神奈川県鎌倉市出身。『街に躍ねる』で第11回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞しデビュー。