こんにちは、福本毛玉です。
小説を書くからには、たとえ趣味の範疇であるとしても上達したいものですよね。というわけで、手っ取り早く文章力を上げる方法について考えてみました。
幼い頃から散文を書き続けて、「上達した」と感じられるようになった現在にいたるまで、私が行ってきた方法を皆様に紹介したいと思います。
児童書を読む
文章力を上げるためには、本をたくさん読むことが効果的です。とはいえ、いったいどんな本を読んだらいいものか、と迷うこともあるでしょう。
そんなときには児童書がおすすめです。
児童書とは、子どもたちに向けて書かれた本です。ですから、ことばの誤用や、極端な癖のある修辞法はめったにありません。ゆえに、「シンプルな読みやすさ」と「正しい文法」を学ぶことができます。大きな文字で見やすく、文量も少なめにまとまっていますので、多忙でなかなか自分の時間がとれない、というような方でも気軽に読むことができるでしょう。
好きな文章を見つける
「正しい文章とは何なのか」「どう書けばよりよく見えるのか」といったことを考えるためには、好きな文章を見つけるというのはとても大切なことです。手本もないままあれこれと悩むばかりでは、なかなか良い答えにも辿り着けません。
好きな文章・好きな作家を見つけたとき、『読み手』であると同時に『書き手』でもあるあなたは誰に言われるまでもなく考えているはずです。「この文章はなぜこうも魅力的なのか」と。
そうして特徴を分析し、模倣していくことが上達に繋がります。『好き』だと感じた文章が手本ならば、上達も早まるでしょう。
最初のうちは、単なる劣化コピーに見えてしまうかもしれません。しかし、『好きな文章』から影響を受け、出力を繰り返していけば、おのずとあなた自身の持つ癖が、新たな魅力となって現われてきます。あなたの脳で考えて出力する以上、その作品が単なるコピー品で終わることは絶対にないのです。安心して影響されましょう。そして、多くの技術をあなたのものにしてしまいましょう。
とにかく辞書を活用する
「この言葉、どういう意味だっけ」「この言葉は○○という意味だったはずだけど曖昧だ」というような思考がよぎったときは、辞書を使って調べましょう。曖昧な記憶に頼って誤った表現をしてしまうのは絶対に避けたいことです。かといって、誤りのないように、と別の言葉で言いかえてその場をしのいでも、わからない言葉はわからないままになってしまいます。
もしもその場で辞書を引く時間がないのなら、メモをとっておいて後で調べましょう。これを習慣づけることで、語彙を増やし、表現の幅を広げることができます。
「検索して調べる」ことに関しては電子辞書やweb上の辞書で事足りますし、手軽です。しかし、これらのデジタル機器は「検索したこと」にしか答えてくれません。暇な時には、紙の辞書をぱらぱらとめくってみるのも良いでしょう。意図せず「これだ!」と思えることばに出会えるかもしれません。
入力と出力の繰り返し
本を読み、辞書を引き、『小説の書き方』について情報を得て、といった『入力』のあとには、自分で小説を書き『出力』をしましょう。
『入力』ばかりにとらわれてしまい、知識を詰め込んだのにそれを活用できない、というのはあまりにもったいない話です。そもそも、いくら知識を得て理屈を理解した気になっても、実際に書かないことには、文章は上達しません。
また、『出力』ばかり繰り返しても、そもそもの土台となる知識や語彙力が足りないままでは、やはり上達しません。
『学ぶ』ことと『書く』ことの繰り返しが大切なのです。
まとめ
以上、手っ取り早く文章力を上げる方法についてご紹介いたしました。
自らのこころに思い描いた世界を、思うがまま鮮やかに表現する喜びが、皆様のものとなりますようにお祈り申し上げます。
コメントを残す