彩瀬まる氏による最新刊『花に埋もれる』(新潮社)が3月17日(金)に発売されました。
これまで単行本に収録されてしなかったデビュー作『花に眩む』やイギリスの老舗雑誌「GRANTIA」電子版に掲載された『ふるえる』(英文タイトル”Tembling”)などの6編を収めた短編集です。
『ふるえる』は新潮社HPにて期間限定で全文無料公開中です(こちら)。
内容紹介
恋が、私の身体を変えていく
彼氏よりもソファの肌触りを愛する女性。身体から出た美しい石を交わし合う恋人たち。
憧れ、執着、およそ恋に似た感情が幻想を呼び起こし、世界の色さえ変容させるーー
イギリスの老舗文芸誌「GRANTA」に掲載された「ふるえる」から、単行本初収録となるR-18文学賞受賞作までを網羅した、著者の原点にして頂点、ベストアルバム的短編集。
彩瀬まる氏コメント
デビュー作「花に眩む」を読み返すと、今この瞬間に書いているお話へつながる物語の種がたくさん埋まっていて驚きました。
十四年の間に、ぎこちない種から様々な花が咲きました。デビューから現在まで、彩瀬が「きれい」だと感じたものを集めた花束のような短編集です。受け取ってもらえたらうれしいです。
彩瀬まる氏は、2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2013年に小説としての初の単行本『あのひとは蜘蛛を潰せない』を上梓。2017年『くちなし』で直木賞候補、2018年同作で第5回高校生直木賞受賞。2021年『新しい星』で直木賞候補。その他の著書に『骨を彩る』『桜の下で待っている』『やがて海へと届く』など。