米国でHookedやTapなどが大流行した影響を受けて、日本でも昨年の夏頃から各社がチャット小説サービスをリリースしています。
ベンチャー企業の参画も多いですが、DMMの子会社であるピックアップ、ピクシブ、講談社と、すでにコンテンツ業界で有名な企業の参入も目立ちます。
群雄割拠のチャット小説サービス。今回は、そのチャット小説サービスの中でどのようなものがあるのか、どのような特徴があるのかということを紹介します!
この記事の目次
チャット小説が中心のサービス
まずは、チャット小説がコンテンツの中心となっているサービスから紹介いたします。
DMM TELLER
2017年の年末から2018年の年始にかけて橋本環奈出演のテレビCMが放映されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
リリース当初はカテゴリを「恋愛」と「ホラー」の二つに絞ってタブに表示していましたが、最近のタブは公式作品/一般作品という分け方になっています。
カテゴリに関しては検索の「おすすめのタグ」で強調されており、この記事を書いている時点では「ホラー」「恋愛」「ミステリー」を特に推しているようです。
一般投稿作品にも多彩な機能が解放されており、画像投稿やプッシュ通知の表示、入力中や不在着信の挙動を再現するなど、本当にスマホでチャットをしているかのようなストーリーを作成できるのが特徴です。
pixiv chatstory
イラスト投稿サービスpixivを運営するピクシブ株式会社が運営するチャット小説サービス。
特徴は、「ファン作品」と「オリジナル作品」のを選んで投稿できるという点。このあたりが、pixivの文脈を受け継いだサービスと言えるでしょう。
また、公式作品として「カゲロウプロジェクト」や「ちかのこ」など、他のコンテンツですでに人気のある作品もそろっています。
投稿機能としては、TELLERと同じく画像投稿ができるほか、アイコンを自由に設定することもできます。もしアイコンが用意できない方でも、デフォルトのアイコンがたくさんあるので、まずはこの中から選んで使うだけでも十分でしょう。
pixivやテキストデータから小説作品をインポートする機能もあるので、SSやト書き小説を書いている方はこちらを使ってみるのもおすすめです。
Balloon
ベンチャー企業のFOWDが運営しているサービス。
シリーズ機能を実装しており、単発よりも連載物の作品が推奨されている印象があります。
ランキングは公式と総合で別れているほか、カテゴリなどでも細かく分類されているので、投稿すると人の目につくチャンスが多いかもしれません。
公式作品については、一定数以上読む場合はスタミナを消費します。動画広告を見て続きを読んだり、月額800円で無制限に読むことができたりします。
peep
ベンチャー企業のTaskey株式会社が運営しているサービスです。
公式作品のみのサービスとなっており、一般投稿は不可。CEOも受賞経験のある現役の作家で、コンテンツの量と質がかなり高いのが特徴。
表示形式も他のチャット小説サービスとは違って実験的・挑戦的なものが多く、『ドラゴン桜』のチャット小説版は、漫画の読み応えとチャット小説の気軽さを併せ持ったような作品になっています。
カテゴリは「ホラー」が多めで、次いで「恋愛」が多い印象。もちろん、その他のジャンルの作品もあります。
YouTubeで実況されている作品も多いので、こちらも検索して見てみると面白いかもしれません。
POCH
創作系「フォレストページ」を運営している株式会社ビジュアルワークスが運営しているサービス。
特徴はキャッチフレーズにも明記されている通り「夢機能対応」であること。いわゆる夢小説のような作品をチャット小説で再現することができます。
TOP画面を見ると、イケメンなどが登場する女性向けの作品が特に多いことがわかります。
また、通常の読み放題となる月額課金の他に「ルーム」という機能があり、お気に入りの作家のルームに月額300-500円ほどで登録することで、その作家のチャット小説を自由に読めるようになります。
同社が運営する「フォレスト+」を使うことで一般投稿も可能です。
チャット小説以外も掲載されているサービス
次は、チャット小説がメインではありませんが、チャット小説も読んだり書いたりすることのできるサービスを紹介します。
comico
株式会社 NHN comicが運営しているサービス。
数年前にももクロ出演のCMが放映されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
マンガの印象が強いかもしれませんが、「ノベル」というジャンルをあります。
そして、この「ノベル」の一部に、チャット風に表示できる機能があり、これを利用すれば実質チャット小説を書くことができます。
comicoの一般投稿は「comicoチャレンジ」と呼ばれており、最初はWeb版のみに掲載されます。ここで一定の基準を満たせばアプリ版にも掲載され、人気が出れば原稿料をもらって連載することもできます。
NOVEL DAYS
株式会社講談社が運営しているサービスです。
“講談社11誌150人超の編集者と出逢える場所”をキャッチコピーとする漫画投稿サイト「DAYS NEO」の兄弟サービスとなります。 ちなみに、イラスト投稿サイトの「ILLUST DAYS」も同じくDAYS NEOの兄弟サービスとなります。
普通の小説も投稿することもできますが、「チャットノベル」を投稿するを選ぶことも可能。
章やエピソードも追加することもでき、かなり通常の小説の文脈を受け継いだような編集画面となっているような印象を受けます。
アイコンを設定したり、吹き出しの色を変更したりすることも可能。文字の大きさを調節できたりリンクをつけることができたりと、かなり色々な編集ができます。
まとめ
以上、チャット小説を書くことのできるサービスを紹介いたしました!
それぞれに特徴があるので、できれば一つずつ試してみて自分にあったチャット小説サービスを見つけていただければと思います。