天井の低い世界に寝転んで隣の人の匂いを嗅いだ。
ずたずたに傷つきたくてここにきた。いまさら言い訳なんてしないよ。
それなのに、底の底まで落ちたのに、必死に光を探してしまう。
(うしなった視力は濁ったままなのに。どうせ涙も流せないのに。)
何もかも手放してしまえるほどにあきらめられたら違ったのかな。
まぶたより薄くて柔らかい場所をちぎって破いて叫んだことも
後先を考えないまま駆け出してしまった理由もわからないんだ。
本当はわたしがわたしを殺すのをずっとどこかで待ち望んでた。
大丈夫。大丈夫じゃないときだってちゃんと笑ってこれたんだから。
去年より弱くなっても殴ってね。ずるい人ってやさしいんだよ。