世は小説投稿サイト戦国期。なんてことはずっと前から言われていると思いますが、それにしてもここ1年ほどの投稿サイトの増加は目を見張るものがあります。老舗サイトに新進気鋭のサイト。どれにも一長一短があり、正直どれを使えば良いかわからない! という方も多いと思います。というわけで、主にはじめて小説投稿サイトに小説を載せたい方々に向けて、おすすめの小説投稿サイトをご紹介しますね。
小説家になろう
小説投稿サイトの老舗として名高い小説家になろう。Web小説ブームの火付け役となったこのサイトは、過去には『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』などの有名作品を世に送りだしています。ランキング上位の作品は、いわゆる「なろう系」と呼ばれる主人公が異世界転生をして始まるライトノベル系の作品が多いのですが、母数が多いので他のジャンルの作品ももちろん投稿されています。とりあえず小説の載せてみたい、という方はとりあえず小説家になろうに登録してみるのが良いでしょう。
エブリスタ
DeNAの子会社が運営している小説投稿サイト。モバゲーの小説投稿機能から生まれた小説投稿サイトで、ケータイ小説の流行を牽引しました。エブリスタ発の書籍作品は大人の女性向けの恋愛小説が多く、ユーザー層もそのあたりを好んで書いたり読んだりする人が多い傾向にあります。しかし短編コンテストを開催してその優秀作をまとめた「5分シリーズ」を河出書房と組んで刊行するなど、恋愛以外のジャンルでも面白い試みを行なっています。
カクヨム
運営をKADOKAWAが、開発をはてなが行っている小説投稿サイト。2016年の2月に正式オープンとまだ出来てから日が浅いですが、多数のライトノベルレーベルを持つKADOKAWAが運営しているということもあり、存在感は大きいです。ジャンル毎に賞金100万円+書籍化となるカクヨムコンをはじめ、コンテストの数が多いのも特徴。機能としては「おすすめレビュー」が特徴的で、読者は好きな作品にキャッチコピーやレビューをつけることができ、それがトップに表示されます。
pixiv
イラスト投稿サイトのイメージが強いpixivですが、小説投稿機能も備えています。作品は二次創作の作品が多いですが、一次創作も多数投稿されています。また、一次創作オンリーの「ピクシブ文芸」に投稿することができるので、こちらを活用するのも良いでしょう。ピクシブ文芸は他の投稿サイトに比べると非ライトノベル系の作品が少ない傾向にあり、ランキング上位も他の投稿サイトとは毛色が異なります。さらにpixivには「pixivFANBOX」や「BOOTH」といった創作者のマネタイズに役立つ関連サイトもあり、同人文芸活動で自活していきたい方にはおすすめです。
セルバンテス
講談社のネクストファンタジーを標榜するレーベル「レジェンドノベルス」の姉妹サイトがセルバンテス。2019年に開設されたばかりでまだ大きな動きにはなっていませんが、Twitterで担当者が数多くの質問箱に返答しており、サイトの立場を発信し続けています。小説投稿サイトは要素がたくさんあってごちゃごちゃしがちですが、他のサイトに比べてセルバンテスはかなり洗練されているように感じます。また、いわゆる「マルチ投稿」をしていない、セルバンテスのみに投稿されている作品だけのランキングを実装するなど、他のサイトには見られない施策を行っています。
LINEノベル
2019年4月に発表された、LINEによる新興サービス。賞金300万円の令和小説大賞を開催するなど、最初からインパクトのあるコンテストを行っています。特徴は「あたらしい出版のカタチ」と呼ばれているもので、講談社や集英社をはじめとした13社が参画。これは、ある出版社が投稿者に書籍化をオファーした場合、その情報がすべての出版社に共有され、各社が投稿者に続けてオファーするかどうかを決められるというものです。これによって、投稿者は自分に合う出版社から書籍を刊行できます。
まとめ
以上、おすすめの小説投稿サイトを紹介いたしました。ここで紹介している以外にも小説投稿サイトはたくさんあります。ぜひ、自分にぴったりのサイトを見つけてみてくださいね。