「小説執筆をしやすいツールが見つからない」「資料作りが上手くいかない」小説を執筆していると、このような悩みが出てくることもあります。特に資料作りに関しては、丁度良いツールを見つけにくいですよね。
そこで今回は、キャラクタープロフィールや相関図などの資料作りから小説執筆まで快適にできちゃう執筆ツール「Nola」の特徴や機能を、画像付きで紹介します。
この記事の目次
Nolaとは?
Nolaは、2018年からサービスを開始した作家専用のエディターツールです。無料で豊富な機能を使えます。月額980円のプレミアム会員になると、機能を拡張できる、執筆に使えるコワーキングスペースやカフェを特別料金で利用できるようになる、といった特典も。執筆を総合的にサポートしてくれます。
Nolaを使うメリット
プロット作成やキャラクター・世界観の管理に役立つアプリは、すでにいくつもリリースされていますよね。その中でもNolaが優れている点には、以下のことが挙げられます。
- 無料でほぼすべての機能が使える
- 相関図の作成が簡単
- 利用方法を詳しく読まなくても直感的に操作ができる
- 文字数登録をしておけばストーリーの進捗具合を把握できる
全体的に操作が簡単で、登録後すぐに使い始められます。またスマホ、パソコン、タブレットなど様々なデバイス間で自動で同期してくれるため、「外出時はタブレット執筆」「家はパソコン執筆」「カフェでスマホ執筆」など柔軟に執筆が可能です。
Nolaの基本機能
様々な機能が搭載されているNolaの基本的な機能を6つ紹介します。
小説のテーマ設定機能
Nolaでは、執筆する前に作品の設定を入力します。
作品のテーマ、目指す終着点、執筆予定文字数、読者のターゲット層といった「どういう作品で、誰に、何を伝えたいのか」を初めに決めるのです。それにより、ストーリーのブレが起きにくくなり話を展開しやすくなります。
プロットの作成・保存
テーマを設定したら、次は「起承転結」を基本にしてプロットを決めていきます。思いつくままに書き込んでいって、後々ブロックの入れ替えをすることも可能。付箋を貼っていくような感覚で操作でき、誰でも簡単に使えます。
また有料会員は更に「序破急」「カスタム」のフォーマットも選べ、より自由なプロット作りが可能です。
原稿の執筆・保存
原稿は章や節で分けて保存が可能です。
またアプリを使えばワンタッチで「」や……、空白、ーーなどを入力でき、手間に感じる作業を省略できます。「記号の変換が面倒くさい」「変換で時間を取られるのが煩わしい」と感じている方はアプリをインストールすることをおすすめします。
また自動で文字数カウントもしてくれるだけでなく、ファイルごとに予定執筆文字数における割合を算してくれます。進捗を細かく把握しておきたい方にぴったりです。
登場人物、世界観の管理・保存
登場人物、世界観、相関関係など資料
の登録が可能です。登場人物はイメージ画像をアイコンにして設定できるため、キャラクター像も膨らませやすくなっています。
また人物設定が非常に細かいのも特徴的。名前、年齢、性別はもちろん、別名や生い立ち、背景、性格、血液型、誕生日なども登録可能。「キャラ作りにはこだわりたい」という方にも嬉しい機能が備わっています。
世界観は、時代、法律、宗教、言語、軍事、政治などの設定が可能。現代からファンタジーまで対応できます。
相関関係は「登場人物」で登録したキャラクターを利用して作成します。配置も自由にできメインキャラクターの関係を整理するのに役立ちます。
あらすじ保存機能
小説のあらすじを登録しておくことも可能です。世界観やターゲット、登場人物を決定させたら、あらすじも作っておきましょう。
アプリで共有可能
Nolaはアカウント単位で同期がされるため、複数のデバイスで同じ作品の執筆ができます。デバイスを時折変える方やどこでも思い立った時に執筆したい方にぴったりです。
Nolaの使い方
Nolaの基本的な機能がわかったところで、その登録方法・使い方について順に解説していきます。「これはどうやったら編集できる?」「次はどこの何を操作するべき?」など迷ったら参考にしてみてください。
登録
Nolaに登録する際は、公式ホームページにアクセスしメールアドレスとパスワードを設定します。
新規会員登録をしたらメールアドレスに確認コードが届くので、記載されている6桁のコードを入力します。
これでアカウントの登録は完了です。
その後チュートリアル画面に移行するので、それぞれできることや特徴・機能をチェックしていきます。
小説の枠組みを作る
チュートリアルが終われば、執筆の準備に取り掛かりましょう。まずは執筆する小説の
- タイトル
- ジャンル(13項目:小説、シナリオ、児童書、絵本など)
- カテゴリ(17項目:3つまで選択が可能)
- 執筆予定文字数(単行本、短編小説などの文字数の目安あり)
を入力していきます。それぞれ後から変更が可能なので、現段階で予定している内容を入力していきましょう。
次の画面では、より具体的な内容を決めていきます。以下の項目を、できる範囲で入力していきましょう。
- 作品のテーマ
- 作品の終着点
- 作品のターゲット層(年齢層・性別、趣味・嗜好、その人が他に読みそうな作品)
続いてプロットタブで、大まかなストーリーの流れを入力します。
プロットが作れたらExcelでダウンロードも可能。印刷して、手元において参照することもできます。
登場人物の設定を作る
本文を書き始める前に、資料として登場人物の設定を作成しておくとわかりやすくなります。名前やスキル、性格などを入力しておきましょう。
またキャラクター画像は自作しても良いですし、プリセットから選ぶこともできます。老若男女はもちろん、動物、モンスターなどの画像も選択可能。豊富なフリー画像の中から、イメージに合うものを選んでみてください。
相関図を作る
キャラクターを登録すると、相関図を作成できるようになります。こちらも資料として作成しておくと良いでしょう。
相関図のタブを開き、新規作成を選択します。
相関図に加えたいキャラクターを選び、関係性を入力していきます。
入力できたら、右下に表示されている+👥のマークを押して選択、盤面に追加します。
関係性の追加にかかる上限はないため、必要なものは全て追加しておきましょう。
また無料会員の場合、相関図は1作品につき1ページ分しか作れませんが、有料会員になると複数ページの作成ができるようになります。「シーンごとに相関図を作っておきたい」「ストーリーの中で大きく関係が変わる」といった方は有料会員になっておくと便利です。
世界観の設定をする
人物が揃ったら、世界観も固めておきましょう。世界観タブを選択し「新しい世界観を追加する」を開きます。
世界観に関する諸項目とイメージ画像を設定できるので、各項目を入力していきましょう。イメージ画像は手持ちの画像でも良いですし、プリセットから選ぶこともできます。ただしプリセットはキャラクター画像がほとんどなので、風景や食べ物などの画像を使いたい場合は個人で用意する必要があります。
本文を執筆する
ここまでで、小説にまつわる設定・資料作りが完了しました。早速執筆に取り掛かりましょう。
執筆タブをクリックし、新規作成を選択します。「タイトル未設定」と表示されている箇所をクリックすれば、編集ができるようになります。
「白い画面で見づらい……」という方は背景の色も変更可能です。ダーク、セピア、黒板などのうち見やすいモードに調整して、執筆を進めましょう。またNolaは自動保存ではないため、執筆途中でも適宜保存を行ってください。
Nolaで書いた小説を公開・評価できる?
Nolaは、他の小説投稿サイトのように執筆したものを公開できるのか?という点が気になる方もいるでしょう。しかし、Nolaはあくまでも執筆のためのツールであり、作品の公開や評価はできません。
公開をしたい場合は、文章をコピーして投稿サイトに貼り付ける必要があります。
まとめ
Nolaは、執筆はもちろん資料作りまでサポートしてくれる小説執筆ツールです。「資料作りが上手くいかない」「資料も執筆も一括管理したいけど、いいツールが見つからない」というお悩みのある方にぴったり。ぜひ試して、充実した執筆ライフに役立ててください。