直木賞作家・門井慶喜氏の新刊『文豪、社長になる』3/10(金)発売 菊池寛を主人公とした歴史小説

直木賞作家・門井慶喜氏の新刊『文豪、社長になる』(文藝春秋)が3月10日(金)に発売されます。

同作は作家であり、文藝春秋創業者の菊池寛を主人公とした歴史小説です。直木三十五や芥川龍之介らも登場します。

▲門井慶喜氏コメント

あらすじ

芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。

しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。

激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは――。『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、2023年最高の感動歴史長篇。

菊池寛(きくち・かん)は、明治21年(1888)、香川県高松市に生まれ。本名は菊池寛(ひろし)。京都大学英文科を卒業後、時事新報社社会部記者に。作品に『父帰る』『無名作家の日記』『恩讐の彼方に』『真珠婦人』など。大正12年(1923)に雑誌「文藝春秋」を創刊。昭和10年(1935)、早逝した親友・芥川龍之介、直木三十五を悼み、二人の名を冠した文学賞を創設。翌23年(1948)、狭心症により59歳で急死。

門井慶喜(かどい・よしのぶ)氏は、2003年オール讀物推理小説新人賞を『キッドナッパーズ』で受賞しデビュー。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。

記事を共有する